いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。

ついに大瀧詠一さんの「Ami-go Gara-ge」の更新が止まりました。

http://www.fussa45.net/radio/index.html

最後の更新、「亀渕昭信のロックンロール伝」(号外)には、

 《第一部》はこれにて“休憩!”。(再開は“例によって”未定)

と書かれていました。
やはり、アゲインの石川さんの予想は正しかった。さすがナイアガラーです。

ともあれ大瀧さんが音楽の世界にとどまっておられることが確認できたことはうれしいことでした。
ならではのすばらしい内容で流石。とりあえず 《第一部》、どうもお疲れさまでした。
《第二部》も楽しみにしております。

それでは、みなさんから寄せられたコメントへのお返事、一気に大放出と行きますか。




■ 和野麻呂さんへ

「サンデー銀次」、7月14日号の「もっと過激に」へのコメント。
上3枚とは、「G.S. I Love You」、「Drums and Wires」、そして「風街ろまん」のことですよね?
全部お持ちとはなかなかな趣味です。
ただ、「ジェリーフィッシュも出てきますでしょうか? 60~70’s以外ではその2つしか浮かびません。」という謎の文面。
ジェリーフィッシュ以外のもうひとつとは、何でしょうか?



納得のバッドフィンガー・カバー。ドラムスがリード・ヴォーカルだとPAは大変かなと変に心配になったりして ... 。





■ sukusukuさんへ

こちらこそはじめまして。佐野君と食事をしたときに聞いた話ですが、東京ツアーファイナルの楽屋で、ハートランドのダディさんと、ホーボー・キング・バンドの山本拓夫さんとのはじめての交流があったようですよ。さらに心熱くなる話でした。
そうなんです。8月19日のチキンジョージでは佐藤奈々子さんとの共演です。
ぜひ足を運んで下さいね。お会いできるのを楽しみにしています。




■ junk-swallowさんへ



ジュリーのアルバムで「ストリッパー」が一番お好きだとのこと。
まだG. S. I Love You 秘話が終わってないので、それからになりますが、楽しみに待っててください。
今度はイギリス人もからんできて国際的な展開に ... 。




■ scorpionさんへ

MRSを聞いてくださってありがとう。聞き手になってくださった後藤君は、昔僕がFMナイトストリートをやっていた頃からの知り合いです。その収録が行われていた半蔵門のFMTOKYOビルで毎週顔を合わせていました。番組はいっしょじゃなかったけれど、彼もニューオリンズにぶらっといったりするロック好きなので、打ち合せの合間に音楽話で盛り上がったものでした。
こういう形で彼とお仕事ができてよかった。しかもそれが佐野君の番組だというのが面白いです。

大切に扱っていれば音楽は裏切らないと信じています。たかが音楽されど音楽。
ちょっとでもなめると、音楽の神様はどこかへ行ってしまって、そばで微笑んでくれません。
佐野君も僕も音楽のチカラを信じています。きっと沢田さんも同じだと思います。






「サンデー銀次」を、銀次レイディオ-ショーと形容してくださった。うれしい。最高の褒め言葉です。
まるでラジオ番組のレギュラーのような感覚でやっています。
さしづめこのお返事のコーナーは、みなさんからのリクエスト特集。
大変だけどすべてのお葉書に答えるように、お返事を書いています。


「彼女はデリケート」。ヘッドホンがフッ飛びそうな佐野元春に興奮していただけましたか?
でもそれはまだまだ序の口です。アルバム「Back To The Street」のレコーディングでは、間奏になると、マイクから離れてって、消火栓に向かって叫んでいましたから ... 。
あんなおもしろいレコーディングは初めてだったなあ。





■ よはここさんへ

「悲しみのグリーングラス」が、よはここさんの自分確認の歌になっていたなんて、7月28日号の「ありがとう!お返事です。#65」のジュリー部 碧さんへのお返事に書いたように、僕たちの作った作品がこうやって、みなさんの心の景色の中においてもらえるなんて、とても素敵なことです。うれしいコメントありがとうございました。




■ kumikoさんへ

あの当時もすごいことだと思ったけれど、今あらためて佐野君の「Vanity Factory」を聴いてみると、まるでスプリングスティーンの作品にミック・ジャガーが参加したようなゴージャスさがありますね。
コーラスで入っていてもミックの声がすぐにわかるように、沢田さんの声もすぐにわかります。
ヴォーカリストにとって一番大切なのはその存在感です。



主役はロン・ウッドなのにミックに食われそうです。







■ tamorimoriさんへ



高野寛君のライヴ、充実の内容でした。
MCに頼ることなく、歌詞や曲順の妙で、3月11日以降の気持ちをさりげなくアピールしていたのが印象的。音楽家である以前に、人間高野寛を感じさせてくれました。
そうか、最後は「君住む街へ」でしたか ... 。てっきり「GLOW」だと勘違いしていました。ご指摘ありがとうございました。




■ 公子さんへ


こちらこそ初めまして 。レコーディング秘話のおかげで、ずいぶんJulieのファンのかたが見に来てくださいました。どうもありがとう。
「サンデー銀次」がきっかけで木崎さんとTwitter仲間にというわけですね。お役に立ててよかった。






■ やっちゃんさんへ



東海TVの「音もダチだぜ!気分はセッション」で、僕と噛み合なかったアシスタントの女の子とは、「りょんりょん」こと、都木涼子さんですね。ちょっち宇宙人でしたが、いい娘でした。

お兄さんの影響で、シャナ・ナやクールスなどのオールド・ロックンロールにハマってしまったそうで。ナイアガラとは流派はちがえども、確かに重なるところはありました。
僕の2011年ツアーでは名古屋はやりませんでした。スマンの涙です。
せめて東名阪と行きたいのでがんばりますよ。

「TEENAGE GIRL」、いざ自分で歌ってみると、シンプルなだけにむずかしかった。
30年以上前の曲だけど、僕の中ではまだ漬けが浅いので,もう少し熟成してから聴いていただきたいですね。銀次が他のアーティストに提供した曲特集と言うのもいいかもしれません。

そうなんだ。クールスも最近のライヴで演ってくれている。うれしイイネ!










■ マキオさんへ

えっ、そうなんですか。マキオさんはジプシーブラッドのベーシスト藤井真一(ふじいまさかず)さんに影響を受けたかたなのですか?
藤井さんにはほんとにかわいがってもらいました。ベースの腕前もすごいですが、とても温かい方でした。

現在の日本マクドナルドのトップ、原田永幸さんがアップル・コンピュータの社長さんだったとき、「マックン・ロール・ナイト」というイベントがありました。マック業界誌対抗のバンド合戦で、司会が向谷実さん。僕はなんと審査員長でした。
原田さんはドラムがお上手で、カシオペアと「ASAYAKE」を演奏されたのに驚いた記憶があります。

そのとき藤井さんは、どこかの雑誌のバンドの助っ人として参加されていて、そのときひさびさに旧交を温めました。
それ以来会っていませんが、宮内ジョージさんを通してまた会えるのを期待しています。




■ レモネードさんへ

おおっ、あなたの永遠のアイドル当てクイズ、ピンポーンでしたか ... 。
彼が沢田研二さんの大ファンで、佐野君の曲もよく聴いていたなんて初耳です。
きっと日本の音楽界の何かの変わり目だったのかもしれませんね。
喜んでいただけてうれしいですが、愛してマース!なんていわれたので、顔がホテリ・カリフォルニアになってしまいました。

広島に行く予定は今のとこ残念ながらありません。なんとかライヴを見てほしいなあ。




■ ももんがさんへ


そうですか。大滝さんのアコギ・アドバイス説、佐野君が語っているのならまちがいないですね。


おや、佐野君の最初の3枚についても語ってくださいとのリクエスト。ちょっと考えて見ましょうかね。



北中正和さんが「風都市伝説」という本を出された時、僕も取材を受けました。
そのときにうかがったのですが、取材された方達が語る当時の証言が、けっこう食い違っていたそうです。

たとえば、1973年9月21日のはっぴいえんど解散コンサートの司会が、かまやつひろしさんだったと言う人と福岡風太だという人に分かれたそうです。僕の記憶では司会はかまやつさんでした。

人の記憶と言うのはけっこうそういうものかもしれません。
北中さんは、真実を突き詰めて追求せず、あえてすべての証言をそのまま載せるとおっしゃっていました。


風都市伝説―1970年代の街とロックの記憶から (CDジャーナルムック)/北中 正和

¥2,000
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日本のロック黎明期を知りたいかたには必読の書です。不肖銀次も登場いたします。





■ バサロ泳法さんへ



「彼女はデリケート」の回が、すっごっおぉぉくおもしろかったようですね。
毎日更新中だった大瀧さんのブログは残念ながら休憩に入りましたが、「サンデー銀次」はまだまだ続きます。しくよろです。




■ 手賀沼靴磨男さんへ



「話し出したら止まらナイト」の「銀流フォークロック伝」へのご参加ありがとうございました。
Niagara Radio Days、今から思えば、7月21日あたりから、ハンドルを思いっきりフォークロック方面に切ってきたように感じたのは僕だけでしょうか? おっしゃるとおり、7月23日の「行け ! 行け ! 行け ! ドンドン」では、僕のトーク・イベントの中身を予想したかのようでした。おかげでリキが入って、しっかり語れました。

バリー・マクガイアの「明日なき世界」をこの二人がカバーしてたなんて、ちーとも知りませんでした。教えてくださってありがとう。きっとP. F. スローンも驚いていることでしょう。





バフィー・セントメリーの「Until it's Time for You to Go」のカバーのお願い、心に留めておきます。






■ 継幸末市さんへ



久々に訪問されたのに、Ami-go Gara-geのナイアガラ・ラジオ館が休憩に入ってしまいましたね。
首を長くして、《第二部》のスタートを待つことにしましょう。






■POTOMAKさんへ



はじめまして。コメントありがとうございます。
「話し出したら止まらナイト」へのご参加ありがとうございました。

ポップスはもともと商業主義の産物。それがビートルズとディランの登場と成功を機に、商業主義とアーティスト性とのせめぎ合いの歴史が始まったと思っています。そしてフォーク・ロックから初めて「ロック」が芽吹いてきたような気がします。
遠い遠いこだまのようなフォーク・ロックが、それ以降の音楽シーンにどんな影響をおよぼしているのか。
僕はみなさんの心の池にいろんな音楽の石を投げこみます。どんな波紋が起きていくのか楽しみです。



■ BlueMoonRoseさんへ


初コメントありがとうございます。
苦楽園や芦屋というように、どうもBlueMoonRoseさんのご近所に伺っていたようですね。8/19 チキンのライブでやっとお会いできるのを楽しみにしています。

ヘッドフォン・コンサートの「SOMDAY」、僕もあんなにゆったりしているとは思いませんでした。
でもそのゆるやかさがナイアガラっぽくて、あの時だけ「SOMEDAY」の背後に海が見えました。

それと佐野君が人のことを紹介するのがとてもじょうずな人だとわかりました。
僕のひさびさのアルバムのリリースの話をうまく導き出していた。
なるほど、大阪城ホールでの見事なもてなしぶりもこれで納得がいくというものです。

僕と佐野君の声の相性がいいと思ったのは「サンチャイルドは僕の友達」でした。
アルバム「SOMEDAY」のすべての録音が終わったと思ったときに、「銀次、もう1曲レコーディングしたいんだ。」と彼が切り出しました。
「えっ、でもリズム隊はもうおさえてないよ。」というと、「大丈夫、僕のアコギだけだから。」ということで録音したのが「サンチャイルド」でした。
この曲が急遽登場したのには理由がありました。当初アルバムの最後を飾るはずだった「ロックンロール・ナイト」の余韻が思ったより重々しいものだったので、それを軽減したいという彼の配慮から生まれたのでした。

彼がこんなに右手のフィンガリングに長けているとは思わなかった。彼が弾き終わった時,感激した僕は思わずトークバックで、「イサトさん、お疲れさまでした。」と言ってしまいました。
イサトさんとは僕の古い友達、フィンガリングの名手、中川イサトさんのこと。
佐野君のフィンガリングへの最大級の賛辞のつもりでした。



あの押尾コータロー君はイサトさんのお弟子さんなのです。


シンセを少し足して歌を入れ、さあ出来上がりかと思ったら、「銀次にコーラスをつけてほしいんだ。」との不意のお願い。果たして佐野君の声と合うのかと心配でしたが、ウラ声でトライしたところ、違和感なく融け合いました。





アコギ・ヴァージョンの「Flowers In The Rain」の伏線はすでにここにあったのでした。




■ 金閣寺さんへ

三島由紀夫さんの「金閣寺」からとられたのですね。なるほどです。

僕は乱読家なので、どれか一作または一人の作家に決めることはカシムズです。
遅ればせながら天童荒太さんの「永遠の仔」に最近では感銘しました。



■ ひれちゃんさんへ


ひれちゃんさんのお蔭でファンのかたがひとり増えたようですね。ありがとうございます。

なんと活字アレルギーなのですか...。僕は逆に活字中毒者で絶対に斜め読みができません。
休み休み読む手もありますよ。途中で用事が入ったら,栞(しおり)でもはさんで... おや、ブログには栞ははさめないか。
まあ、あせらずゆっくり楽しんで下さいな。





■ 牛丼仮面さんへ

いま、手元にある、「ミュージック・ステディ」83年8月号の「伊藤銀次 徹底研究」を見ています。
あっほんとだ。1979年の大晦日に髪を切ったと言ってます。すっかり忘れていました。


$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba




■ ♪陽子☆ さんへ

このあいだは芦屋レフトアローンのライヴに参加いただきありがとうございました、
「伊藤銀次のI Love Jazz」の企画、もう少しお待ちください。

この企画が頭に浮かんだのは、はじめてサンデーズのゲストに招かれて、
レフトアローンに伺ったときでした。
歴史あるジャズのライヴ・ハウスで歌ううち、僕のジャズ心が刺激され、
無謀にも、大好きなジャズのスタンダード・ナンバーを歌ってみたくなりました。

まだお酒をしこたま呑んでいた頃のこと。
かなり酔っぱらっていた頭に「I Love Jazz」という言葉とアイデアが浮かんで、マスターに約束までしちゃったのにその後、ずっとそのままになってしまいました。

僕のイメージでは「I Love Jazz」にはもうひとり、冗談とお話が上手なピアニストが絶対必要なのです。
そのピアニストの伴奏で歌うなんちゃってジャズにプラス、そのピアニストとの軽くコミカルな会話を楽しんでいただこうという趣向なのです。近いイメージはこんな感じです。





これは元モンキーズのマイク・ネスミスが1981年に発表した音楽バラエティー・ビデオ「Elepahnt Parts」の中の1シーンです。
このビデオは、グラミー賞の第1回ミュージック・ビデオ部門賞に輝きました。全編、パロディーやギャグの応酬、ネスミスの曲もすばらしい。
残念ながら日本語版は未発で、アメリカ盤しか出ていません。一応DVD化もされています。字幕はありませんが ... 。


Elephant Parts [DVD] [Import]/William Dear,Michael Nesmith,Bill Martin

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ネスミスが♪You must remember this ... と歌い出したのに思い出せなかった歌が「As The Time Goes By」。映画「カサブランカ」でおなじみの名曲です。その映画でピアニストのサムに扮していたDooley Wilsonで聞いてみましょう。





この曲が効果的に使われる有名なシーンはこちら。残念ながらリクエストによる埋め込み無効でした。

http://www.youtube.com/watch?v=7vThuwa5RZU

ウッディ・アレンも「Play It Again, Sam (邦題 : ボギー!俺も男だ)」という映画を作っているほどの名画。ボギ-とはもちろんハンフリー・ボガードのことです。

ちなみにナイアガラ・トライアングル vol.2 の「A面で恋をして」の中の「乾杯さ 君の瞳に」は、「カサブランカ」のボギーのセリフ、” Here's looking at you, kid”につけられた名訳の「君の瞳に乾杯」にインスパイアされたものではと、思われます。





僕のポリスター時代のレーベルがカサブランカ、沢田研二さんの代表曲といえば ... 。今回はカサブランカつながりでした。おっと、またノリ過ぎて「話し出したら止まらナイト」になってしまった ... 。

「I Love Jazz」では僕のサムを募集中です。僕の歌よりも重要で見つかるまで始められません。



コメントどうもありがとうございました。

ふー、拡大版になっちゃいましたが、やっとたまっていたみなさんからのコメントにきりのいいところまでお返事ができました。さあ、明日はどこへ行こうか?
これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。