「鉄道王国北海道―その隆盛と衰頽」 野外上映会
  
 鉄道遺産車両内部見学会      開催します。
 
  平成24年9月8日(土)
  午後5時から午後7時半
  北見市常盤町1丁目1-3     (北見ハッカ記念館 斜め向かい)
   午後5時より キ100等展示車両内部見学会
                (見学者の安全上、外部見学のみの車両もございます)
 
   午後6時より 「鉄道王国北海道―その隆盛と衰頽」 野外上映
                (雨天の場合は、展示車両スユ15 内部で上映)
 
   無料
   申込不要
   野外見学の服装等のご準備をお願いいたします。
 
 本年は、網走線・淕別(陸別)―網走間の全線開業から100周年に当たり、今夏はSLオホーツク号
 運行等これを記念する事業が様々に行われましたが、私どもネットワークもこれを記念し、上記の通り
 DVD映像「鉄道王国北海道―その隆盛と衰頽」(非売品)の野外上映会を実施いたします。
  この作品は、日本の鉄道史の原点を1869(明治2)年の芽沼炭礦の軌道施設(新橋―横浜間の官設鉄道開業の3年前)と規定し、その後の北海道の鉄道史を振り返り、国鉄隆盛期の象徴として蒸気機関車全盛期の石北本線を、石炭産業の衰退による私鉄廃止の象徴として末期の美唄鉄道を、そして鉄道を取り巻く昨今の厳しい状況の象徴として北海道ちほく高原鉄道の廃止までを追ったドキュメンタリーです。
 撮影・製作は東北海道新幹線開業列車の運転士を務め、かつ古くからの熱心な蒸気機関車フアンとして主に動画を撮影してこられた大石和太郎さんと、わが国のライブスチーム(ミニ蒸気機関車)の普及に尽力されたきた日本ミニクラブ会長の栗山弘さんによるものです。なかでも、1971(昭和46)年に遠軽機関区の乗務員に密着した映像は、官舎から弁当を携えて出勤してゆく様子から点呼、乗務までを追ったものであり、また常紋信号所のシステムをSL運行時の実写によって解説したものは圧巻の映像です。共に歴史的資料的価値としても第一級の極めて重要なものであり、非売品ということもあり見逃せない映像です。
 「鉄道王国北海道」というにふさわしく、このオホーツクにも森林鉄道や鉱山鉄道、植民軌道など開発と近代化を支えた多くの鉄道があり、現在ではそれらの歴史遺産・産業遺産を掘り起こし記録しようとの
様々な取り組みも始まっています。ただし、当時の証言や資料を残すために残されている時間はあまりありません。私どもネットワークは、旧ふるさと銀河線の検修庫を「オホーツク鉄道歴史資料館・博物館」として、これらの記録の収集・旧国鉄時代の貴重な車両群の保存の拠点にしたいと取組んでいますが、今回の野外上映会は、鉄道史記録の必要性と意義を広く市民の皆さんに理解していただく絶好の機会と考えております。
 多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。
  
                                    ふるさと銀河線沿線応援ネットワーク