ドイツは、とても良い季節です。

 

日が随分と、長くなりましたから。

 

昨日は

お仕事の後に、知人の「養蜂見学」をさせてもらい、帰ってきました。

 

この「1枚目」の写真は、見学も終わり、帰る時に撮ったものですが。

20時ちょっと前でしたか。まだこの明るさですっ。 

 

知人が、わたくしの仕事が終わる時間に、車でわざわざ迎えにきてくれて。

いざ「養蜂場」に出発っ?!

 

 

っと、車に乗り込むなりっ。ちょっとかしこまって、一呼吸置いたあと。

「そろそろ、敬称で話すのやめない? 私「ミリアム」だから〜。と気さくに話しかけてくれて。

 

ドイツ語にあまり馴染みのない方に。

実はドイツ語は、二人称(英語のYou)では。

敬称「Sie あなた」と、そして親しい人同士には「du きみ」を使いわけます。

日本語の敬語と全く同じと言うわけではありませんが。同様に(大きく離れた)年齢や、上下関係だけでなく。ちょっと距離のある関係だったり、仕事の場面などでもよく敬称の「Sie」を使いますし。

学生同士はもちろん。そして仕事上でも親しくなれば、同僚同士すぐに「du」を使うのですが、これも人によりけりで。

たとえば。わたくしが初めてドイツでお世話になった定年間際の大学恩師は、まるで昔のドイツ人のイメージそのままの「真面目&厳格な大学教授」でした。

生徒側からはもちろん。恩師自身も、どんなに親しい学生にも、全て「Sie」の敬称で接していました。

かと思えば。その後お世話になった大学恩師たちは、皆、初日から「お互いduで呼び合うから!」と、とても、フランクなお付き合いっ。

そんなわけで、世代もあると思いますし、その方の性格などもあるかもしれないけれど、どちらかというと「お互いの距離感」で使い分けているような気がしております。

 

そう言えば。先日は、外国人の郵便配達員さんが、小包を渡しながら、受取人さんに、友だち言葉で「これ、君の名前で合ってる?」と言ったら、そのドイツ人に「そこは“あなたの名前”が正しい!」と、直されている場面をちょうど見たばかり。笑っ。

日本の様に、サービス業のお国にではないので、「ワシ(受取人)に向かってなんだ、君は!失敬な!」と言うわけではなく。

「受け取る人も、もちろん配達員さんに対しては、敬称を使います。」笑っ。

まぁ、話が「養蜂」からそれてしまったけれど。。。

 

そうなのです。実は、わたくしったら。

今まで「敬称」で呼ぶような、お相手知人に「養蜂見学」をお願いしてしまったんです。(我ながら。おお、なんと図々しいことよっ!でございます。)

 

とは言え、ミリアムとは(お仕で知り合い)

会う回数こそ、かなり少なかったものの、実はもう6〜7年来の「知り合い」で。

ずっと「敬称」で話していたものの、わたくしの心はかなり「親しい知人の友人っ!」と勝手に「かなり近しい距離感」と思い込んでいた!と、言いましょかっ。笑っ。

 

そして、あちらも、ずっと「その様に」思っていてくれたそうで。

「いい加減っ。今日こそ「敬語はやめよう!」と、言うつもりだった!」と話してくれました。(きっかけを、ありがとう。笑っ)

 

さて、言葉の距離感が変われば、「お互いの距離感」もグンと近くなるので、昨日からは、急に「お友達」です。笑っ。

車の中でお互い自分の話や、もう楽しいおしゃべりしながら。

ミリアムのお宅の前で、お子さんたちと、養蜂を趣味でしていらっしゃる旦那様と合流。

 

っと、さらに。こちらに。

『たいそう喜んで、わたくしお迎えてくれた者』たちが〜。笑っ

 

 

『コケっ♪』笑っ。

オオ〜。ななっ。なんとっ!立派な「ニワトリさん」でしょっ!!

 

今まで、もちろん。ニワトリを、見た事はあったけれど。

こんな立派で、大きなニワトリを、間近で見たのは。。。

「人生初めて!」のご対面でございますっ。笑っ。
 
わたくし、試しに
「コッコッコッ♪」(こんにちは〜。初めまして〜。)と話しかけてみましたら、
みんな一斉にによってきまして。
「コッコッコッっ。コッコッコッ♪」(こんにちは〜。いらっしゃい〜♪)
 
 
『わ〜。みんな来てくれたわ〜。ハロー』っとわたくし。
すると、ミリアムが。
「彼ら「何か特別な」エサをもらえると思って、寄ってきてるのよ〜。』
(えっ?!そうなの?がっかりっ。)
 
実際には。。。
「コッコッコッ♪」(コンニチワ〜っ♪と、ご機嫌のわたくしっ。)
「コッコッコッ♪」(イイカラっ! エサ! クレっ!!ハヤクっ! クレ!!鳥
 
今まで動物とは「言葉の垣根などないっ!」と思っていたけれど。
意思疎通ゼロかっ。残念っ。笑っ。
 
『ごめんねっ。エサ。ないの。。。』(って。言っても、わからないわよね。。苦笑っ)
 

他にも茶色い子、黒い子。

そして、わたくしも、よく見かけ知る「白い子」たちも。全部で10匹くらいかな。

 

ちょっと、どの子か忘れてしまったけれど。

この中の一羽が「青い卵」を産む!のだそうで。

(え〜っ。「青い卵」なんて、恐竜の卵か、イースターの「色染め卵」くらいしか、思い浮かばないわ〜。なんて思いながら。。。笑っ。)

あまりにも熱心に、ニワトリとの会話を楽しんでいたわたくしを見て、

ミリアムが「良かったら、後でこの子たち、抱っこしてみる?!」な〜ぁんて言ってくれたけれど。(いや、ニワトリさん、大きすぎて。こっ。怖いでしょっ。。。)

両者を隔てる「この金網」こそが、お互いのっ。笑っ。身を守ってくれているのですから〜。

そして。

昨日は仕事場でたまたま「写真撮影」もあったので。

珍しく、薄地のお出かけ用ワンピース姿でございました。(ひっかかれるリスクを考えて)ここは写真でけで、丁重にお断りしましたっ。

(次回、Tシャツで美味しいエサ参りますから〜っ。次回って。。。笑っ)

 

 

車の中で、聞いたお話しでは。

ご主人様のおうちは、もともと大きな酪農、農業をしてらしたそうで。

牛さん、豚さん、はもちろん。お馬も。

そしてワイン畑に。りんご農園と、かなり大きくやっていたけれど。

 

息子さん(旦那様)が、後をつがず。

 

ご両親も高齢なり。

酪農業を辞めて。それでたくさんの土地がある。との事。

 

今は、旦那様が10年ほど前から、その空いている土地で完全に趣味で「養蜂」をし。

そして。高齢のご両親は、りんごの木々はまだあるので。そちらで「リンゴジュース」などを販売しているのだそう。(え?!ジュースっ?!!喜っ。笑)

なるほど、だから「広大な土地」を。と言うお話しだったなのね〜。(納得っ)

 

途中、旦那様に

「あなたのハチミツは「フルーツ」と言うか、すごくすごく良い香りがするんです〜。蜂が集めてくるのは、どのお花なのですか?」と聞いたら。

 

「いや、味は、毎回全然違うよ。時期によっても、ミツバチたちが集めてくる蜜が違うしね!市販のハチミツは、色々な物を混ぜているよ。だから味も安定して同じでしょ〜。」っと。

ちょうど、大きな「菩提樹」の木が何本も植わっている横を通りながら、

例えば、今から行くところの蜂は、この菩提樹のだね〜。

ほら、たくさん花が咲いているから〜。菩提樹の蜜をたくさん集めてるはずだよ!」っと。

車の中でお話し中だったので、写真は撮れませんでしたが。

こちらにもたくさんの「菩提樹」の木があります。

立派な菩提樹をみると、いつも。マーラーのこの曲を思い浮かべてしまいます。

『Ich atmet’ einen linden Duft』詩(リュッケルト)  

(菩提樹というと、シューベルトの曲を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません)

マーラーのこの曲、日本では『私は、仄かな香りを吸い込んだ』と和訳されているのでしょうか。

Linden (菩提樹)の仄かな香り〜♪美しいメロディーと大好きな曲のひとつです。

こちら参考までに〜』。

実は、この曲。たくさんの女性歌手さんたちに歌われていますが、音域や、声質、好みが分かれると思うので。一応フィッシャー・デイスカウさんを貼ってみました。

道路脇に立つ大きな「菩提樹」の木々。車の中からも「甘い香り」が漂っているのが、想像できるわ〜。っと思いながら。。。。

 

養蜂場へ。到着です。(いくつか養蜂場があって、場所によっても蜂蜜の味は全然違うそうです)

 

わたくし早速。前回のブログを読んでくださった方にはご承知のっ。笑っ

はいっ。「あれっ!」ございますっ。笑っ。

 

『養蜂の正装っ!』ちゃ〜んと、準備して参りましたからね〜!

「割烹着と、帽子が一緒になった」防護服です!!これっ。笑っ。

ズボンは買わなかったので、家には黒しかなくて。もう「オシャレテロリストっ!」

「黒ズボン」のその上から無理矢理「白のレギンス」を重ね履き!

白ずくめの不恰好な「カールおじさん」完成っ!

っと。。。

えええええっ!!!!ちょっと待って。。。。

 

旦那さんこそ、網のついた(割烹着なしの)帽子と、あとは厚手の「手袋」と上着を装着したけれど

「娘さんたち〜。おみ足があああああっ!」

後でそのお姿写真をのせますが、

防御どころか、スラリ〜っと、「素足の短パン」です!!(怖くないにも。。。ほどが。笑っ。)

 

行きの車の中で

「今の時期、蜂たちは自分の仕事が忙しくて、人間に興味ないし。刺されるのは稀ですよ!それより、蜂のアレルギーは大丈夫ですか?」と言われたけれど。

自分が蜂アレルギーかどうかなんて調べたことないしっ。

 

しかも『素足っ』て。。。(いい大人が、フル装備なんてちょっと恥ずかしいけれど、でも怖いんですっ。やっぱり。万一!とか。ズブの素人ですから。)

 

お母さんの「ミリアム」は、ジーンズ。別に養蜂だからではなく、単に普段着っ。

それでも、わたくしに、前日「明日、長めの服ね〜。」なんてメールくれたんじゃなかった?!

一人で過度な防御姿「カールおじさん」ですから。

そりゃ、さぞかしっ、おかしいでしょうよ〜んっ。

『ミリアム、蜂の写真とってもいい?あ、でも手袋してたらスマホ使えない。。。とどうしよ』と聞いたら。

「もちろん写真いいわよ〜!!フフフ〜。私は。あなたたの写真撮ろ〜っと!面白いわ〜。笑っ♪」と、カールに、それはそれは大笑いで、たくさん写真を撮ってくれて。後で送ってくれるらしい。ありがと。すぐっ消して〜。笑っ。

 

家に帰って、呑んべいさんに「一人完全防備で、す〜んごいっ笑われた〜!」と、素足の娘さんの写真を見せながら話したら。。

 

「ちょっとそんな気はしました。それにしても「短パン」はすごいですね!」(でしょ!!)

 

 

 

まずは、

こちら。蜂さんたちに、ちょっと「どいて」もらうための「煙」準備。
火起こしから。スタートです。

 

 

この煙で、蜂さんたちは、「あ!お家が燃える〜〜!」っと危険を感じて下へ避難っ。

 

そして、蜂さんのちょっと見えなくなった巣の板をそ〜っと持ち上げていきます。

 

あらっ。まだ、たっくさん、居るじゃない!

 

 

「この中の小さな小さな白い粒が蜂の卵ですよ〜!」っと。
わ〜こんなに小さいんだ〜。感動。

 

っと、次の巣の板を持ち上げたら。。

『ぎゃああああああ〜!!』(これ、全部蜂さんですよんっ。)

 

ちなみに、この後「はい。どうぞっ」っと。

この「蜂びっしりの板」を手渡され。

旦那様が持っている「枠の角」を片手で持ったのですが。

これが結構な重さで。蜂さんへの怖さよりも、

この大切な「蜂の巣」を落としては大変!っと、指に物凄い力、入れちゃいましたよんっ。(ちょっと顔が引きつる「カールっ」。笑っ。)

 

うまく写すことができなくて、残念だったのですが。

ここに1匹だけ、穴から「赤ちゃん」が顔を出していて。

みんなで「可愛いね〜。」って。

30分前に「恐怖におののいていた全身白ずくめっ」の、わたくしが言うのもなんですが。笑っ。

それにしても、なんてたくさんの蜂さんでしょ!!

これ、怖いっというより。。。。

 

 

なんだろっ。こんなの。どこかでみたような。。。。ええとっ。。なんだろ。。。

 

 

『あ〜。納豆だ〜ぁっ!!!!笑っ』納豆を作ってる時って、こんな感じ〜。

 

 

蜂には、とても怖いイメージがあったけれど。

旦那様の話すように、スズメバチなどと違って「蜜蜂」は別物っ。

そして、彼らは「自分たちのお仕事」で忙しすぎて「このカール」には、見向きもせず。また、「カール自身」も、あんな服ですからね。

実は「視界」が、かなり狭いので。自分の周りに蜂が飛んでいるのかどうか見えずっ。笑っ。

 

見慣れてくると、蜜蜂って、コロッとしてて。思ったよりずっと小さくて。可愛らしくて〜。それで。不謹慎ですが、遠目からだんだん「納豆」の粒っ!に見えてきちゃいました。笑っ。

 

こんな感じで。上から3段のお「うちに」なっています。

各段に「引き出し机に整頓されたファイル」のように、10枚ずつ、縦に枠が並んで入っていて、そこにミツバチが巣を作っている感じなんですね〜♪ この一箱で30枚。

蜂をさしながら

「こっちがオスで、こっちがメスで。女王蜂は。。あ。いないな〜。」

なんて言ってたけれど。正直、全部一緒に見えるっ。オスの方が少し大きいのかな?

オスは、後で取り分けられて。(先ほどのコッコさんたちが食べるそうです。タンパク源っ。笑っ)

 

そして〜。

『あら、やだわ〜んっ。よくお分かりでっ!笑っ。』

なんと「スプーン」で、試食付き!でした。

(カールの衣装がわたくしを邪魔をして。これ脱がないと「食べられない〜。」っと思ったら。この防護服「喉の辺り」に、ちゃんとチャックが付いていて。

なるほど、この「チャック」って、試食の為か!(っとそんな訳はなくっ。)

ミリアムがチャックを開けてくれて。ちゃっかり、スプーンを渡して「お願いしますっ。」

っというかけで。お味見っ。
もちろん、蜂の巣からはちょっと離れたところで。(蜂さん。ありがとう〜。)

そしてこんな体験をさせてくださった、ミリアムのご主人に、心から『ありがとうございます。』

 

っと言いながら。慌てて帽子をかぶってチャックを、ジっ!

 

蜜蜂のお家。上は蓋がしてありますから。蜂さんは、ここから出入り〜。

 

 

昔はここで、たくさんの牛さんたちが暮らしていたのかな?!

広い野原で。
気持ちの良い風も流れて。わたくしのアレルギーもピークでございました。もう、鼻声の喘息でゲホゲホっ。
 
それでも「連れて行ってもらえて」とっても、貴重な体験をさせていただきました。

 

こちらは、その蜂さんたちのクリームの蜂蜜。

蜂蜜は、最初はさらっとしていて。それがだんだん「クリーム状」になるのだそうです。

そして「野生蜜蜂」の蜂蜜は、サラサラのままで「クリーム」にはならない。と言っていました。

 

最後、御宅の玄関の前で、記念に「ご家族の写真」を。

こちら玄関側の端っこですが。

ご両親も、別の階住んでいるそうで。地下と、上に3階立てのとても大きなお家で。反対側道路沿いは、全ての「窓辺」にこの赤やピンクの可愛いお花のプランターが飾られて。

ちょっと「南ドイツのペンションホテル」のよう。坂の下に向かって玄関はちょっと高くなっていて、左側には、大きなベランダ。そちらでお食事をしたりするそうです。(もう、それペンジョンでしょっ。笑っ)

そして娘さんたちお2人「スラリ〜」っと素足。

オレンジの子が小学校4年生。赤いシャツの子は中1さんかな。4年生さん、わたくしより背が高い。笑っ。

 

ご家族みんな、とっても仲良しで。

日本のお父さんがみたら羨ましいのでは?笑っ。

こんなにパパに「ぎゅっ」とする中学の娘さん〜。笑っ。

っというわけで、こちらの「蜂蜜」譲っていただきました。先ほどのハチミツ。

もちろん、お友達価格っ。

 

左右、違う時期?か、違う養蜂場のものだそうです。

確かに「色」も違いますね。味は、どうなんだろかっ。と。

 

そして「これはプレゼントよ!」っと「卵」をいただきました。

「3週間は大丈夫!」とのこと。

それって「ひよこに?」笑っ。

 

青い卵。育ててみたくなっちゃいますね〜。(うちはペット不可かっ。笑っ)

 

わかりますか? この右側「かなり青い」のが。

たまたま卵のケースに「イースター」のメッセージがあったので。(多分ケースがイースターの残りっ。)

 

これをみた呑んべいさんっ。

「イースターの卵ですか。」っと。

『違うの、これね。着色してないの〜。どのニワトリさんかな?「青い卵」産むんですって〜。』

お隣りの白は、とっても大きなLLサイズです。

 

早速、今朝は。うれしいプレゼントと蜂蜜でブランチです。

 

 

ニワトリさんに、敬意を込めて。こちら鶏の紙ナプキン。笑っ。

本当に、こんな感じだったわ〜。笑っ。

 

パンケーキにしました。

(平日に、こんなスイーツな食事はあまりしませんが。せっかくなので。完全にっ。おやつっ。)

 

果物は有り合わせのイチゴとバナナ。

パンケーキに少しシュガーパウダーをふって、

上にたっぷりとのせたのは、ヨーグルト。そして、クリームな蜂蜜もトロリ〜ん〜。

 

危うく、「仕事を忘れて」くつろいじゃうところでした〜。笑っ。

ミリアムと、家族の皆さん!蜂さん、そして鶏さん。どうもありがとう!

 

 

明日は、週末ですが。

わたくしは、朝からお仕事。

つい、最近日が長いので、時間の感覚がおかしくなって。つい夜更かしをしてしまうので、明日は、寝坊しないようにしないと。笑っ。

 

皆様、良い週末でありますように〜。