2年ほど前、アロサウルスの腐肉食説が発表されたらしい。
大型獣脚類は、ほとんどが退化した小さな前足と大きな頭部・顎を持ち、ほぼ顎に頼った狩猟方法である。
これは猫科の猛獣とは対照的で、猫はある程度の大きさの獲物には、顎と前足で同時に対処する。
何故、前足で同時に掴むかというと、顎だけで獲物に強力に噛みつくと、顎及び頭部だけが獲物の身体に固定される。
噛む力が強いほど獲物の身体と動きが同化してしまう。
そこで獲物が暴れると捕食者にとっても最も危険な状態にある。
例えば、鉄棒に噛みつくとする。
そこで鉄棒が旋回すると、噛みついた捕食者の首が捻じれる。捕食者自身の体重が自分への凶器となる。
それを避ける方法は、旋回する鉄棒と同調して身体を回転させることだ。
ひとつは、鉄棒にぶら下がって同調する。これは小さい捕食者で、体重が軽くないと不可能だ。例えば犬科の動物なら体重が50kg以下である。首は捻じれにくい。
或いは水中であれば、重くても浮力によって同調して回転できる。サメの狩りがこれ。ワニのデスロール。
もう一つの方法は、鉄棒を両手で掴んでから噛みつくことだ。前足で捕食者の身体と獲物の身体を固定することで顎と両手の三角形が固定するので首は保護され、頚椎へのダメージはなくなる。これは猫科の方法。
1トンの体重の獣脚類が1トンの獲物に顎で噛みつくと、
1トンと1トンの物体を固定し繋いでいるのは首だけだ。とても危険。
ワニや鮫のように首をなくして脊椎を一直線にして丸太のようにするか、或いはむしろ首を長くして捻りを解消するか、だろう。