【メロキュンプレゼンツ!!《ハッピー♡プレゼント!!》】
~Russian of Secret 4~
最近…私はとても疲れています…。 原因ははっきりしているわ……。
”カイン兄さん”じゃなくて…何故か”敦賀さん”が…”私”にベタベタして来るから…!
…社長さん……。
このラブミー部の依頼は一体何なのでしょうか…?
一方的な”愛”に悩んでいる私への嫌がらせなのですか…?
…もしかして…敦賀さんも社長さんとグルになって…私をからかって遊んでいるんでしょうか…?
私の…心臓が壊れたらどうしてくれるんですか……?!
もう…まだ「トラジックマーカー2」の撮影現場にいる時の方が、落ち着いて過ごせるわ…。
あそこでは敦賀さんは100%”カイン兄さん”として”セツカ”に接して来るだけだもの…。
…問題はホテルの部屋に戻ってからよ…!
* *
《-2月10日-》
私がセツとして料理を作っていたら…カイン兄さんが後ろから抱き締めて来て…!それだけでも緊張するのに…!
…髪にキスをされて…みっ耳元に息が掛かるくらいの距離に暫く兄さんの顔があって…
どっどうしようかと思っていたらみみみ耳たぶ…!耳たぶ舐.められて…!
『…ひゃんっ///』
…昨日は息吹き掛けられたし…今度は なっ舐.めました…??!何て事するんですかー兄さん!
『もうーー!兄さん!!近いし…料理中は危ないからやめてよっ///』
今は…火から離れていたし…包丁も持っていなかったから良かったけど…!こんな風に抱き締められたままじゃ料理なんか出来ませんよ…!
「…やだ…」
『”やだ”ってーー兄さん!!きゃあ…動かないで…!!』
危ないですよー!もし怪我でもしたら、どうするんですか…?それに…何も考えられなくなって料理失敗してしまいそうですよ…。
それに貴方は気付いていないんです…!
私が…どれだけ貴方の事が好きで…どうしようもないくらい好きで…
それがバレないように必死になっているという事を…!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「…じゃあ…”敦賀蓮”に戻って…大人しく君を ぎゅっとしたまま…動かないから…それならいいよね…?最上さん…?」
…なっ何て言いました…?貴方は今…??つつ敦賀さん…?!
そっ…それはそれで困るんですけどーーー!!////
「…君は…どっちがいい…?最上さん……?ん…?」
そういう問題じゃないんですよーー!…突然敦賀さんに戻らないで下さい!!どどど…どっちも困りマスーーー!!
* *
…っていうような事があって……。貴方は一体何を考えているのですか…?
他にも…こんな事が……。
《-2月11日-》
「…君は今…”愛”の演技に行き詰っているんだろう…?」
どっ…どうしてそれを貴方が知っているんですか……!
もう…社長さん…!
『え…と…はっ…はい…そう…です…けど…』
…敦賀さんには絶対知られたくなかったのに……。
「…だから…俺が君に”愛され方”を教えてあげるから…ほら…おいで…?怖がらなくていいから…」
敦賀さん…!かっ顔が”夜の帝王”になってますよーー!そして…
ベベベ…ベッドの上で私を呼ばないで下さいーー!!
「…ん…?どうしたの…ほら早く…」
『よよよ…酔っ払っていますよね…?敦賀さん…?』
「いや…?俺はこれくらいじゃ酔わないよ…?…俺は真面目に話をしているんだ…」
「…君の事が好きだから……」
『おおおおお風呂入って来ますーーーーー!!!』
* *
…っていうような事もあったし…。 敦賀さん…貴方には好きな人がちゃんといるじゃないですか…?
なのにどうして私に対して”好き”とかいうんですか…?
いくらお酒が入っているからって…言っていい冗談と、いけない冗談がありますよ…もう…本当に…。
まだ…他にも……。
《-2月12日-》
「ねぇ…最上さん…。」
『…はい…何ですか…?敦賀さん…』
「…君の事…これから”キョーコ”って呼んでもいい?」
えぇぇーーー!!…今度は突然名前ですかーー??
『ダッ…ダメです……!』
「・・・・・・・・・・・。どうして?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・/////』
貴方に名前で呼ばれたら…きっ緊張して会話どころじゃなくなりそうじゃないですか…!
「・・・・・・・・・・・。なら”キョーコちゃん”だったらいい?」
『…そっ…それもダメですっ…!』
「…なんで?(怒)…社さんだってそう呼んでいるのに、どうして俺はダメなの…?」
『つっ敦賀さんにそう呼ばれるのは…恥ずかしいから…ですっっ!!』
「…ふぅん…?じゃあ慣れる為に…まず…カインで呼んであげるね…?」
…はっはい…?カイン兄さんで…??!
「......Kyoko...I love you....Kyoko....」
(キョーコ…愛してるよ…キョーコ…)
「...Kyoko..I love you deeply, and with all my heart.」
(キョーコ…心から深く君の事を愛している…)
「Kyoko...I can't live without you, Kyoko...」
(キョーコ…君なしでは生きられないんだ…キョーコ…)
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!』
『いいいっ…一体なんのプレイですかーーーー!!!”セツ”っていう所を”キョーコ”って呼ばないで下さいぃーーー!!!//////』
* *
何気に日本語よりも…英語の方が…”愛の言葉”の表現がストレートで…余計に恥ずかしいような気がするんですけど…?///
…そして…今日は……。
《-2月13日-》
「…ねぇ…俺の事…好き…?」
はっ…はい……?!どうしてそんな質問が…ととと突然…??!
『…すすっ…好きじゃ…アリマセン…!!』
もうーーー!!////…最近の敦賀さんは本当に変ですよ…!!
こんな状態が続けば私の身が持ちません…!
「・・・・・・・・。じゃあキライなの…?(怒)」
『いっ…いえいえ…!キライじゃありませんけど…』
「…じゃあ…俺の事好き…?」
ちょ…っ!ちょっと…敦賀さんーー!!顔っ…!…顔が近いですからーーー!!////
『・・・・・・・・・・はっ・・・はい・・・////』
「…ならキョーコから俺に”好き”って言って…?…俺がキョーコの事愛してあげるから…。」
『つつ…敦賀さん…!…今日も酔っ払いデスカ…??!』
「…ん…?今日は飲んでないよ…?」
もうこの部屋でカイン兄さんは出て来ないんですかーーー??!!
ほっ本当に心臓が止まりそうなんですけど…!!
『…っつっ敦賀さんは…好きな人いるんですよね…?!』
「…うん…いるよ…。…君だよ…。」
…はい…??!!
『もう…今度は何の冗談ですかぁ…?』
「…本気だよ…。」
…なんていう様な事もあって…!!
もう…本当にこれ以上は…お遊びに付き合っていられませんよ…!
敦賀さん……!!
私はドラマの撮影の演技の事も…考えなくちゃいけないのに…。
このままじゃ…貴方は私の事が本当に好きなのかな…と
勘違いしてしまいそうになりますよ――…。
…敦賀さん……。
* * *
…ねぇ最上さん……。
料理中にちょっかい出したのは俺が悪かったと思ってるよ…。
君は耳が弱いんじゃないかと思って…カインとセツカとして再開した時の事を思い出して…少し感じさせてみたくなったんだ…。それは反省したよ…。
うっかりロシア語のデザインの事で浮かれて…俺も調子に乗ってしまった部分はあるかもしれないし…。
だけど…!どうして俺は君の事を名前で呼んじゃいけないの…?
コーンの時は”キョーコちゃん”なら大丈夫だったし(本当は”キョーコ”が良かったけど)…社さんだってそう呼んでいるのに…!
だから…ちょっとムカッとして…カインのフリをして英語で君に”愛の言葉”を囁いてみた。カインが…セツカにいつも囁いているのと同じように。
俺もいつか将来…君と結婚してアメリカに帰って…母国語で君に”愛の言葉”を囁きたい…。父さんと母さんのような夫婦が俺の理想。
いつまでも…年を取っても周りの人が飽きれるくらいに、毎日”愛の言葉”を囁くんだ――…。
日本語よりも…愛の言葉はストレートで表現も豊かだしね。
そして…俺が君の事を”好きだよ” ”愛してあげる”って…何回言っても見事に逃げてくれたね。
ラブミー部の君は…全てが冗談だと…俺がからかっているのかと思ったのかもしれないけれど、俺はいつでも君が好きだと真剣に言っていたんだよ…。
でも…散々逃げてスルーして来た癖に昨日の真夜中…君は寝ぼけながら水を飲んだ後、俺のベッドに入り込んで来たよね…?
この天然小悪魔ちゃん…??
《-2月14日AM3:00-》
ん……?何だか…何か気持ちの良い温かい感触…ん…。柔らかい……ん?あれ…何かが可笑しい…?
そう思ってゆっくりと覚醒しながら目を開けてみると…君が俺の横で寝ていて…!
え…?えええ…??…ももも…最上さん……??!!
『・・・・・・・・・・・・・・・・すぅ・・すぅ』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
こっこれは…もう…襲.って…くれ…って…いう事なの…かな…??…いい…んだよ…ね…?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
…いやいやいや…!しっかりと覚醒しろ…!俺…!
ぐっすりと寝ている彼女を襲うのは流石にマズイだろ…?!とっ取り合えず起こそう…!
「…もっ…最上さん…?…最上さん…起きて…?ここは俺のベッドだから…!最上さん…?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ちょっ…ちょっと…!寝返り打って引っ付いて来ないで…!!マジでヤバいから……!!!
ドクン…ドクン…
ドクン…ドクン…
…あ…いい匂いがする……///// …柔らかい…。
ドクン…ドクン…
ドクン…ドクン…
…あ…コレは…本気でヤバくなって来た……!
俺はそう思って…引っ付いていた彼女を自分から離して…ベッドから降りた…。
全く…君は相変わらずどれだけ俺を無意識に煽.るの…?君には…きっとこれからも翻弄されっぱなしになるんだ――…。
だから――…。
「Я люблю тебя....(愛してる…ヤ リュブリュー ティビャ)」
「・・・・・・・・・・・・・・キョーコ・・・・・」
そう君の耳元で囁いて…軽く唇にキスをした――…。
可愛すぎる君が悪いんだよ…今まで数回しか寝顔は見た事無かったし…。
その後は静かに外に出て…眠れなかったんだから…それぐらい…いいよね…?
俺だけの秘密にするから――…。
…キョーコ……。
――Я люблю тебя(愛してる/ヤ リュブリュー ティビャ)――
この言葉の意味を…俺が知ってるって分かったら…君は一体どんな反応をする…?
いくら言い訳しても…君が作ってくれた指輪にはちゃんと証拠が刻まれているんだよね…?
君からのプレゼント…とても楽しみにしているよ…。
そして…いよいよ今日は運命の14日の朝――…。
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