娯楽の少なかった昔々。
季節が移り変わっていく様子は、
今よりずっと大切にされていて、
人々は巡る季節を、染め物や焼き物、絵、食、いろいろな形で楽しんでいました。
半月ごとの季節の変化を示した二十四節季(にじゅうしせっき)、
これをさらに約5日おきに分けた七十二候(しちじゅうにこう)。
毎日の中で少しずつ変化する
風
雨
空気の匂い
生き物の様子
果実の色
ちいさなことも見逃さず、
とても丁寧に暮らしていたということがわかります。
ちなみに9月には、
9月7日 草露白(くさつゆしろし)
…草に降りた露が白く光って見える頃。
9月12日 鶺鴒鳴(せきれいなく)
…せきれいが鳴き始める頃。
9月17日 玄鳥去(つばめさる)
…燕が子育てを終え、南に帰っていく頃。
があるそうです。
今と昔で多少のずれはあるかもしれませんが、
答え合わせのように探してみるのも面白そうですね。