一括置換翻訳の支援ソフトぱらぱら
を使って、複数の語句を一気に削除したいという要望をいただきました。
「検索と置換」ダイアログボックスを用いると、一括置換を使って語句を削除できますね。ご存知でしょうか。
たとえば、「検索する文字列」に削除する語句を入力します。
そして、「置換後の文字列」を空欄にします。
この状態で一括置換をすると、文書中の対象となるすべての語句が削除されます。
この考え方を、ぱらぱらで使いたい方がいらっしゃいました。
ところが、このぱらぱらでは、テキストファイルで作った辞書の訳語(置換後の文字列に相当する語句)を空欄にすると、ミスのある用語の組合わせ(見出し語と訳語の組合わせ)として認識されてしまいます。
よって、「検索と置換」ダイアログボックスを用いて、言葉を削除するような用途には直接使うことができません。
そこで、以下のような3ステップを使うことで、複数の特定キーワードを削除する方法をご紹介します。
いくつかありそうですが、1つ例としてご紹介します。
削除キーワード用の辞書を作成します。
この辞書には、以下のように「訳語(置換後の文字列)」に、「見出し語」と同じ語句を指定します。
(例)
辞書は、以下の通り「見出し語」を書いて、その後に「訳語」を書きます。
これがタブで区切られています。
以下の例では、キーワードとして、「あああ」、「はは」、「がが」を設定しました。
あああ(タブ)あああ
はは(タブ)はは
がが(タブ)がが
この辞書を使って、ぱらぱらを実行します。
この辞書をぱらぱらで実行します。原文中には蛍光ペンが使われていないことが前提です。
ぱらぱらを実行するときに、置換された語句に、蛍光ペン(例えば、黄色)をつけるように設定します。
すると、原文中のキーワードがすべて、蛍光ペンの黄色で着色されます。
実際に削除される部分が黄色で着色されますから、本当に削除してもいいのか確認できますね。
黄色の蛍光ペンのキーワードを一括置換で削除します。
「検索と置換」ダイアログボックスを用いて、黄色の蛍光ペンで着色された用語を一括置換をして削除します。
検索する文字列:(空欄)
置換後の文字列:(空欄)
ここで
検索する文字列に、蛍光ペンを設定します。
また、置換後の文字列で設定されている書式を解除します。
置換後の文字列に書式が設定されていると、置換後の文字列を空欄にしても、蛍光ペンの箇所をを削除することができません。ご注意ください。
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