石鯛竿リメイク(その1)振出 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

2本同時リメイクの依頼がありました

 

今回のケースは読者の皆さんにもイイ勉強になるでしょうから

今後の参考にされてください

 

事前のお電話で

程度は良くない、塗装は浮いてる、など聞いていたので

「程度のイイ竿のリメイクと、悪い竿のリメイクでは手間の掛かり方がまったく違いのすので状態が悪い竿は割高になりますけど、それでもよろしければ・・・」

みたいな感じで了承を得て作業に掛かりました

 

それと、振出竿は

数年前から「基本的にはお預かりしない」ように変更したのですが

(接着ガイドを外す際に壊す可能性もあり、特に古い竿で部品が出ない竿は壊したら最後、というリスクを負ってまでお預かりするのは商売としてもリスキー、いわばバクチ要素が高い理由を話し、ご自身の責任のもとでご自身で外してお預かりするならケースバイケースで預かることを説明)

そのような説明をすると

「接着ガイドは、自分で外すのでリメイクしてほしい」

とのことでしたので預かりました

 

このお客さんDIY分解においても

もうちょっと付け加えると

接着ガイドを外す際に熱を加えますが

この熱の加減を間違えるとブランクが死ぬことが考えられます

見た目は大丈夫でも死んでる場合もあります

我々、日々、仕事としてやってる者は

加減も慣れてますし、独自の裏技的な要領も心得ているのでブランクを死なすことはまずありませんが

慣れてないお客さんDIY作業ですと、簡単に外れる時はまだしも外れない時に熱を加えすぎてブランクを殺すことがあります

 

なので

「DIY作業にはそういう側面もあるので、コチラが完成させても使った途端に折れたとか口割れしたなど無きにしも非ずですので、そのあたりもご了承願います」

ということで預かりました

お客さん自身がどのような作業で分解したかは、ウチにはわかりませんからね

 

水没竿???はたまた釣行後の洗浄やメンテナンスがほとんどされない竿かな???という感じのかなり程度が悪い竿でした

上巻きの下でサビサビになったガイド

並継竿にも置きキズや塗装の浮きがかなりあります

振出竿のガイドは、見た感じ上手に外された感じでした

 

竿本体やグリップなどはリメイクしたらキレイになりますが

リールシートは残すことが多いので(特にメーカーオリジナルシートやダイレクトカットタイプなどは残すケースがほとんど)

他がキレイになった時に目立つのでできるだけキレイに使われたほうがよろしいかと思います

 

 

振出竿は釣行後も元竿内に収納するので

湿気がこもりやすく、湿けったまんまが永いと塗装が浮きやすくなります

ブリスターというよりも

全体的に剥がれて浮いてしまってる状態でした

白い部分は完全剥離している部分です

黒く残った部分も今はまだくっついてるかもしれませんが、いつ浮いてくるかわかりません

なので、簡単な研ぎなどの下地処理で「リペイント」というワケにはいきません

 

「雪崩(なだれ)」と一緒です

雪が降り積もって積層状態の雪の層に暖かい日があったなど弱い層があったなら、その後に降り積もった雪の層がどんなに「強固」な雪の層が出来たにしても、弱い部分が滑る&崩れる・・・雪崩になる

 

塗装もこの上にどんなにしっかりした塗装を乗せようとも

下が弱かったら塗装はすぐに剥がれます

 

なので、ブリスターなどで塗装浮きがある竿を塗る場合は

「総剥離」という手間の掛かる作業が加わります

 

分解&総剥離した竿

 

ブランクにも良くないので薬品など簡単にペロッとは剥がしません

全部手作業でチマチマ剥がしていきます

2本なので約10m分、少しずつ剥がします

 

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生まれ変わった竿

透明感のあるキャンディカラーにて、ウチでいう通称「藍」カラー

 

「継竿」は塗装するにもラクですが「振出竿」は簡単にはいきません

わずかな塗装の厚みでもガイド位置が変わってしまいます

そんなこともあって振出竿は割高となります

 

全ガイド位置に「ガイド合わせマーク」もマスキングしてラインを作りライン入れをします

 

「影竿のロゴを入れて欲しい」というウレシイお言葉

(通常ウチでリメイクしたら全部入れてるんですがね(笑))

ウチがリメイクしたというハンコみたいなもんです

 

グリップのラバーも新品入替

石突きは黒檀

尻手管はチタンのおNEWに交換

 

ハンドルパイプとリールシートは既存のままでしたが

「FULLTUNE(フルチューン)竿」の領域です

 

釣りのお仲間には「影竿フルチューン」とでも言ってください(笑)

 

クルマだって

フルチューンすると1,000万くらいすぐに使っちゃいますから

竿だって、一緒です

今回の振出竿のリメイク、安くはないです(笑)

 

リメイク費用は、久々のアメンバー記事にてご紹介(笑)

 

明日は、もう1本の「振出竿」をご紹介予定(^^)v