階段は少しずつ登るほうがイイ | ぎっちょ31  
新型コロナウイルスに関する情報について

ぎっちょ31  

蒼き時代より共に生きる

玄関から入り1階からエレベーターに乗って屋上まで一気に上がってはいけないのです


去年から石鯛釣りの世界に足を踏み込み
「面白い!」とハマってる石鯛歴1年のM君の先日の釣果


1年掛って、只今の自己記録「59cm」にまで伸ばしてきました
「3.6kg」だったかな!?

ひとつのラインでもある「60cmオーバー」とか「4kg台」は、これからの目標に丁度イイ
いつも言ってるが、運良くビギナーがさっさと記録モンを捕ってしまうとロクなことがない
「幸運」のようで実は「不幸」なのだ


①フカセ釣りや、プラスチックのオモチャ投げては引っ張り投げては引っ張りだけの狭い世界しか体験せずに「クロ釣りサイコー!」「イカ釣りサイコー!」「シーバスサイコー!」「シイラサイコー!」「ヒラスサイコー!」などと思っていた人間が、あるキッカケで違う世界も覗いてみる
例えば「石鯛釣り」
石鯛釣りに興味を持ちやってみてまずは比較的釣れる2kgにも届かない小さなガキあたりを釣って「ん!この釣りもまた面白い!」とハマる

②「よっしゃ、まずは小さくても「本イシ」を1枚!!」と目標を立て、とりあえず揃えた道具で頑張って釣行を重ねてみる

③右も左もわからないながら、ちょこちょこガキを釣りながらでもやっと小さいならが本イシを捕る

④「よし!次は2kgを超すことを目標に!」で釣行を重ねる

⑤そのうち2kg台を達成する、しかし、石鯛らしい強い締め込みを体感できるのは3kg超したあたりから、「よし!次は3kg台を目指す!!」と頑張る

⑥そのうち3kg台に到達する、しかし、「60cm」までは届いてない

⑦「よし!次は60cm台、もしくは4kgのどちらかを狙うぞ!」と釣行を重ねる

⑧数多く磯に通い、場数を踏み、数を上げてくる中で、60cm台、もしくは4kg台を達成する

⑨「よし!次は60後半!!もしくは5kg超え狙いだ!!」と意気込む

しかし、そうそう簡単に「後半」や「5kg超え」は縁があってはくれない
気が付けば、石鯛を10年・・・20年・・・とやってきたな、と振り返る

⑩ある日、掛けた魚はよく引いた、浮かせてみたらかなりデカイ!!ひょっとして「70」届いたんじゃ!?と期待する・・・・・しかし、そうそう簡単に「70」には届いてくれない

死後硬直や氷で冷やされて縮まないように、活かして持ち帰って大事に計測したのに「68cm」とか「69cm」で終わる
「クッソーーーッ!!もうチョイか!!」
しかし、自己記録は「68cm」とか「69cm」にまで伸びてきた
これも10年、20年石鯛釣りをやってきた人間の「実績」らしい「実績」になった
これで恥ずかしくなく「目標70cmオーバー!」を掲げられる
中には4kgクラスも捕ったことがない石鯛師が「70オーバー捕りたい!」と言ってるヤツも居るからね
まあ「捕りたい!」って言うのは勝手だが、まずは4kg捕って言いなさい

もうそこそこ永く石鯛釣りをやってきた
しかし、やはり「70」の高みにはそうそう届かせてくれない
魚を水面に浮かせた瞬間「いいぞ!デカイ!」と思ったがまたもや「67cm」とか「68cm」とか僅かに届かない
しまいには「69.5cm」を捕った時に「70cmちょうど!」ってことで「オレも本イシ70到達者」の仲間入りする石鯛師も居る・・・(ハズ)現行犯で見たことないのであくまで憶測だが、必ず居るはず(まあ、このあたりの議論は計り方で1cm程度は簡単に変わるが、どんなに贔屓目で計っても69.5cmだが70ちょうどになったりする)

⑪石鯛人生で「60後半」はこれまで数枚釣った・・・しかし、いまだに「70」は届かない
オレも歳取ってきた・・・「ひょっとしてオレには死ぬまで70なんて縁が無いのかもしれないな!?」と思い始めるくらい古株の石鯛師になる
実際、70に届かずに石鯛釣りを引退していく人間のほうが圧倒的多数なのだから

⑫半ば諦めていたが、ある日突然
節無しのグイグイ引っ張るデカバンアタリに遭遇する
「デカイ!」と永年の経験で思う
思わせぶりの押さえ込みばかりで走るまで時間がやたらと掛る、それでも最後には加速していき愛竿が一直線に引っ手繰られる
ドスッ!!とアワセた瞬間から「デカイ!」と永年の経験が思わせる
しかし、70を越してるなんて思いもせずよく締め込む魚を慣れたファイトで魚を浮かせる

水中深くから見えはじめた魚影の面積が初めて見るような大きさに思えたが、まだ「デカく見えるけど、それでも届いてないんじゃないか」、永年の期待&上げてみれば60後半、期待と突きつけられた実際の寸法を何度か経験したことがを「期待の先走り」をさせない
それでも、水面に現れたのは予想以上に全長も体高も迫力のある魚体が浮く
「え゛っ!!いや、コレ、やっぱデカイぞ!!」
と捕り込みが慎重になる

縮まないうちに現場で計測(もしくは活かして持ち帰り計測)
「71cm」とか「72cm」
「やったーーー!!イッた!!届いた!!」と永年の石鯛人生を振り返り、「70」の実感に浸る

・・・

・・・

コレがね、たまたま石鯛釣りを始めて1年とか2年で上げちゃったら
「運がイイ」じゃないだろ??
「不幸」なのです

数十年で感情が蓄積され、ようやく届くから感動するのです
たまたまビギナーが捕ってしまったら「不幸」なのです


しかし、こうして書くと
ここ数年でウチと関わって石鯛釣りを始めた連中も
「先は永い」と感じるだろ??(笑)

冒頭の写真、M君の石鯛を当てはめるなら⑥番あたり
しかし、1年で⑥あたりは、スムーズに進んだほうじゃないか!?
中には「60」にすら届いてないオッサン石鯛師もたくさん居るはずだ

そして、同じく先日、石鯛を始めて4年だっけ!?N君の釣果

この魚で「60cmも超した」&「4kgも超した」
番号で言うなら⑧番の頃か


ちなみにオレの場合は
そんな爺さん石鯛師まで歳は取ってないけど⑪の「オレには死ぬまで70オーバーは縁が無いんだろう」と思っていた
しかし、ある日突然⑫は来るのです

そのある日突然くる⑫を心の底から味わえるように
⑫までには「歴史」が無いといけないのです

数年ぽっちで届いては「不幸」なのです


石鯛だって70に届くまで成長するには
何年掛るか詳しく知らないけど
一般的には20年だの30年だの言われます



オレが子供の頃の五島の海は
夏休みに家の近くの海に飛び込んだだけで
泳ぎをやめると石鯛の稚魚たちがピラニアのように体を啄んできて、ずっと体を動かしてないと痛いくらいたくさい居ました





こんな小さくてカワイイやつが70cmを超すまで幾多の弱肉強食の生存競争をかいくぐり生き延びて老成するのです

そうそう簡単に縁があってはいけないのです

せめて、人間側も一生を掛けて「70」を目指さないと失礼です