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第二十話 人怪その十

「いつもな」
「いつもっていうとあれかな」
「あの首なし馬だよな」
「そうよね」
 彼等はここでこのことに気付いたのだった。その首なし馬のことを。
「じゃああれが胴体だったんだ」
「そうだったの」
「そうなのじゃよ。こいつは元々一つじゃったが二つになったのじゃ」
 こう話すのである。
「それで胴体はわしが乗り物として使わせてもらってるのじゃよ」
「何時でも一つにくっつくことができるよ」
 首なし馬は宙を楽しそうに漂いながらまた皆に話した。
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「けれどこうやって離れている方が楽しいんだよね」
「それはわかったけれど」
「首が離れているのに胴体に行き着くのはやっぱり不思議だけれどね」
 皆そうは言ってもそれでも納得するものがあった。
「まあそれはいいか」
「とにかく胴体には行き着くんだ」
 このことは納得することができたのであった。
「じゃあさ。君も人参のケーキ食べるんだね」
「ちゃんと」
「そうだよ。人参なら何でも大好きだよ」
 実に馬らしい言葉であった。妖怪ではあっても。
「本当にね」
「まあ納得はしたよ」
「それはね」
 皆このことは受け入れた。
「牧村さんの作った人参のケーキ」
「楽しみにしておくか」vuitton バッグ
「生きていれば作る」
 牧村は言った。
「その時にな」
「楽しみにしてるからね」
「そのケーキね」
「では君はじゃ」
 博士もまたにこにことしながら牧村に告げるのだった。
「絶対に生き残らないと駄目になったからにはじゃ」
「今度の戦いも勝てということか」
「そうじゃ。わしもそのケーキを食べてみたいのう」
 にこにことした顔はそこから崩れたものになった。
「人参のケーキをのう」
「そうか」
「人参だけじゃなくて野菜そのものが身体によいのじゃよ」
 博士はこう言うのだった。
「味がいいだけではなくのう」
「そういえば苺も野菜か」
「そうじゃ。あれも野菜じゃ」
 そう認識されることは少ないがその通りである。木になるのが果物であり地面から生えるのが野菜である。だから苺は野菜になるのだ。他にはスイカやパイナップルも野菜になる。
「甘い野菜も多いからのう」
「それは承知している」
 だからこそ人参のケーキを作った、牧村が言いたいのはそういうことだった。
「充分にな」
「あれじゃよ。野菜が嫌いでも果物が好き」
 子供に多い事例ではある。
「あれはまだ野菜がわかっておらんのじゃよ」
「野菜は甘くもある」
「そういうことじゃ。じゃから人参も甘いのじゃよ」
「人参が嫌いな子供は実際に多いな」
「人参のよさがわかっておらんからじゃよ」
 これが博士の人参に対する考えであった。
「それがわkれば違うからのう」
「こうして美味いケーキにもなる」
 牧村は実際に自分が作ったそのケーキを食べてもいた。それもかなり美味そうにである。
「そしてジュースにもな」
「ジュースか。それ考えたらやっぱり」
「人参も苺と同じだよね」
「だよね」
 妖怪達もまたその人参のケーキを食べている。そうして話すのだった。
「嫌いになるのも勿体ないよね」
「美味しいんだから」
「野菜のよさがわからないのは嘆かわしいことだ」
 そしてまた言う牧村だった。