シンポジウムにて... | モリムックリと愉快な仲間たち

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頚椎5番に誕生してしまった間葉型軟骨肉腫との戦いの日々(-ω-;)今はヴォトリエントを服用しながら趣味の写真を撮るために日本各地をお出かけしてます(*゚∀゚*)
ヴォトリエントの最長服薬期間を目指しながら、病気や治療に関する情報をドンドン掲載していきます(o^^o)

この前、ブログでもチラッと触れたのですが、シンポジウムの質疑応答でイラっとする質問がありました(*`・з・´) でもこれは僕がそう思っただけなので、読んでいただいた方はそう思わないかもしれないので、気分を悪くさせてしまったらスイマセン...


それは外科的治療(まあ手術)に関する演題でした。肉腫の外科治療と言えば、O先生ですが、O先生の話では、手術は腫瘍を小全摘出できる根治術が一番望ましいが、しかし、再発や転移でそれが難しい時もあり、あらかじめ病巣を残し、でも腫瘍組織を取っても問題にならないところは取るって言う減量手術をされる事もあるそうです。そしてその後に追加で放射線治療や抗がん剤治療を追加で行う。もちろん患者さんの全身状態や術前検査を踏まえてカンファレンスを開き、みんなで話し合いながら切除範囲や術後の方針を決めるそうですが...

この話を聞いた時、僕は外科治療は単なる全摘出するだけじゃないことを知りました。減量手術のように補助的にされる手術もあったんです。でも、この手術に関しては他の施設ではされているような感じではないようです。あったとしてもすごく少ないのが現状かと。


この話の後の質疑応答でイラっと事件発生(♯`∧´)
某有名K大学病院のDr.が、

『我々もこういう手術ができればいいのですが、根治ができないような手術をするとなると、病院の倫理委員会から手術すること自体反対されてしまう。手術成績にも影響するから。そして手術ができないケースが多々ある。
O先生の病院では根治できない症例の手術をする時、最終決定は誰がするのか?』

というような内容でした。O先生は、
『我々で綿密にカンファレンスをし、最終決定は病院長の許可を得るようにしています。』
っておっしゃっていたと思います。


僕が一番引っかかったのが、『倫理』について。K大学病院の先生が言う『倫理』は患者の為ではなく、大学病院の知名度や治療成績の観点から言っているような気がして、腹立たしい気持ちになりました。
確かに肉腫は中途半端に残しては全身転移の危険性を高めるし、好ましくないです。でもそんな事は患者自身もわかっていることです。でも症状が和らいだり、少しでも良くなる可能性があるのなら、それに賭けて全力で治療に頑張れると思います。ただ、これは医者も患者と同じような気持ちじゃなきゃダメだと思うんですよね。
そう感じたとき何か腹立ってきたし、病院側のそういう『倫理観』で治療してもらえなかった人もいるのかな~って思うと悲しい気持ちにもなりました( ;  ; )
O先生のように、そしてキュアサルコーマで成人病センターのT先生を中心に垣根を超えて肉腫治療を行っている先生方のような、
『患者にとって最良の治療』
を提供してくれる病院や先生方が増える事を期待したいと思います。




それ以外の講演は大変有意義でしたけどね(o'ー'o)