派遣で転職回数が増えてくると、毎回のように出くわす「あるある」がある。
面談の時に「この人、めっちゃ神経質そう」「目の奥が怖いな。意地悪そう」だなと思うと、だいたいその通りである。
働き出してからの息の詰まりようといったら半端ない。
派遣は立場が弱い。意地悪な人がいても、堪え忍ぶことになる。
私は言いたい。
面談での自分の第六感を信じましょう。
「嫌な予感がしたから、A社は断ってB社にしておけば・・・」
なんてことがたまにあります。
派遣の勤務表の管理は面倒だ。
現在はインターネットで勤怠管理をする場合が増えてきて、
いちいち就業先の責任者にハンコを押してもらう必要がなくなってきた。
だがしかし、紙の勤務表だった場合は最悪だ。
毎日、退社時間が近づくと憂鬱になる。
「あぁ、またハンコを押してもらわねばタイムがやってきた・・・」と。
なぜ、こんなにも嫌なのか。
たかだかハンコ押してもらうだけだが、嫌で嫌で嫌で。
それは、ハンコを押してもらうだけなのに、相手のご機嫌具合を探るという面倒が付随してくるからなのだ。
例えば、勤務表にハンコをもらいに行こうと席を立つと、相手がしれっと離席する。
「ハンコもらいがやってくるぞ!」と気配を感じると、わざと席を立ってハンコを押さない。
なんて面倒なのだろうか。
私は思う。
「あなたの名前のハンコを100均で買って自分で押したい」と。
ハンコ押しの相手が、機嫌が悪いときは最悪だ。
「明日にしてくれる?」
と切れ気味に言われる。
私は思う。
「拇印(ボイン)で良いから、押せ」と。
派遣社員は期間満了で辞める人もいれば、契約途中で急に来なくなる人もいる。
急にいなくなるパターンは、こうだ。
第一段階:体調不良で1日休む
第二段階:体調不良で2から3日休む。
第一段階と第二段階を繰り返す
第三段階:「家庭の事情で働けなくなった」と辞める。
これは90%転職である。
休みの間に転職活動し、もっと良い職場や仕事を見つけたということだ。
「おめでとう!」と言いたい。
派遣社員にかぎらず正社員でも、
「体調不良・家庭の事情での休みが増えだしたら、転職だと疑え!」である。
このパターンを、何人も見てきた。
私も、転職を決めたら、
早退・遅刻そして欠勤して転職活動をする。
欠勤理由は、もちろん「体調不良」だ。
こんな強者もいた。
退職理由が、
出家します
だ。
これはすごいぞ!引き留めたり、急に辞めることに文句を言いにくくなるのだ。
なかなかの策略家だ。
そして、こんなこともあった。
午前中、派遣社員のお局様に、仕事のミスを説教された人が、
泣きながらお昼休憩に行ったきり、2度と戻って来なかった。
これは最悪である。引き継ぎもせず、退社の挨拶もせず急に辞めるのだ。
しかし、私は泣きながら来なくなった人に同情する。
派遣社員の中に、同じ職場に何度も出戻っている人がいる。
何度ももどっているので、そこでの仕事に詳しく社内事情にも詳しい。
社員達よりもそこでの仕事には詳しいので「先生」と呼ばれている。
これは、バカにされているだけなのだが本人は気づかない。
先生ではない人に先生という場合は、大抵バカにしているのだ。
だが、お局様本人は気づかない。
「自分がいなければ、この職場は崩壊する」と真剣に思い込んでしまっている。
会社など誰が居ても居なくても変わらないのだよ。
こんなこともあった。
「来月から、新しい派遣の人が来るんだけど、すごいスペシャリストで職歴も華麗で、なんでもできる」と。
このような前評判が異常に高い場合、
来てみてビックリ玉手箱
恐ろしいほどに、なにも出来ない人である可能性が高いぞ!
この種の人は、面談上手なだけで、スキルがない。
面談スキルは100点だが、実際の実務スキルは10点である。
ふぅー・・・・。
派遣は辛いね。