針生検、あぁ針生検。
なんて恐ろしい響きなのだろうか。
 
シコリに気づいてから、ずっと右腕がシビレる。
ビリビリっというシビレかたではなく、「ズッモーン、バリバリバリ」というような重たくて痛いシビレだ。
手術してから4年間、このシビレは1度も起きていないので、がんのせいだったのだろうか。
あと、寝ても覚めても体がダルいという不調が20年続いていたが、これも手術後にすっきりとなくなった。
がんの潜伏期間は15年から20年といわれているので、まさにその通りだと思った。
 
針生検は主治医ではなく、違う医者がやってくれる。
「ふぅー・・・・」
今日も病院は混んでいる。
ドキドキしながら、待つこと30分。
電光掲示板に自分の受付番号が表示された。
「やるしかない。大丈夫だ。」と言い聞かせて診察室に入る。
 
先生「今日は針生検ですね。採取する際に、バチーンというとてもおおきな音が出ますので、びっくりしないように一度聞いてもらいますね。」
あおまさ「はい。」
 
おおきな音やと?なんやなんや、バッチーンってか?怖すぎる・・・。
 
先生「4回採取しますのでね。4回この音がしますよ。じゃぁいきますよ。」
 
 
バッチーン!
おぉ!たしかに大きな音だ。
大女優が若手女優の頬を思いっきりビンタしたようなおおきな音だ。
聞いておいて良かった。心の準備はとても大事だ。
 
先生「まずは、麻酔の注射をする皮膚の上に、麻酔薬がしみこんだシートを張って、それが終わったら麻酔の注射をしていきますね。」
あおまさ「はい。よろしくお願いします。」
 
絆創膏の大きなやつみたいなシートを貼って5分程度待つ。
 
先生「では、麻酔の注射していきますね。痛かったら言ってください。」
 
針を刺したときは痛くなかったのだが、麻酔液を注入するときが、めっちゃ痛い!
ツーンと細く鋭い痛みが、1本の線のように走った。
 
あおまさ「先生、痛いです・・・。」
 
いやいや、めっちゃくそ痛いっす。「聞いてないよ~。」である。早く終わってくれ。頼む・・・。
 
先生「すみません。皆さん痛がるんですよ。もう少しで終わるので、頑張ってください。」
あおまさ「はい。」
 
予想以上に、麻酔の注射は痛かった。刺すときは大丈夫だが注入が痛いのだ。
皆さんには「注入、痛し」と憶えておいて欲しい。
 
先生「じゃ、採取していきますね。4回採取しますからね。」
 
いよいよ本丸登場だ!先生、頼みます。周囲の組織に、どうか散らばらせないでください!
 
鉛筆の芯ぐらいの太い針を差し込んで、バッチーン、バッチーンと4回採取。
このときは、麻酔が効いていたので、痛みはない。 
 

 

出血するので、看護師さんが厚めのガーゼで止血してくれる。

 

5分ぐらい押さえて、血が止まってきたら、止血用のテープを貼って終了だ。

 
検査結果は1週間後にわかる。
次回の予約をして、病院を後にする。
 
なれないことが続き、緊張していたのだろうか。
キャミソールをズボンに押し込むのを忘れ、頭もぼさぼさのままヨレヨレの姿で、お会計をして帰った。

 

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検査結果が気になりながら1週間過ごす。
もし、がんならば、仕事はどうする?続けられるのか?
家族にも迷惑かけたくない。あぁ、孤独だ。