今は日曜の朝です。
先週金曜日に血液検査をしました。
血液はポートから取るので、採決予定の1時間前に自分で塗布麻酔をします。聞く所によると日本では我慢しなさい、的にぷすっとするらしいですが、アメリカでは自分で塗布麻酔して痛く無いようにして行きます。私は針が嫌いなので、そこはアメリカでよかったと思います。 麻酔クリームをポートの上にたっぷりつけて、蓋を被せてテープで止める。過去7年間抗がん剤やCTの度にしてきた準備。 もしかしたら今日が最後になるのかもしれないな、と思ったら、感慨深くなります。 ポートをフラッシュする時に使ソリューションの匂い、というか、味が嫌いで、フラッシュする前にアルトイズを口に入れます。 アルトイズの缶も一緒に麻酔塗布薬と一緒にジップロックに入っています。 いつもCTで着ている襟がのびのびになったハードロックカフェ東京のTシャツ。もう20歳くらいになるTシャツなのですが、生地がしっかりしていてXLなのでがっぽり着れて病院にはもってこいなのです。襟が伸びるだけ伸びちゃってるので、ポートアクセスの際にテックの人も気兼ねなく襟を伸ばして手を入れられます。これも、もうお役御免なのかな、と思いながら袖を通します。パンツも金属がないアディダスのトラックパンツを履いてウィンドブレーカを着て、山登りのおっさんのような格好で車で病院に行きます。天気は良いのですが、気温は10度ちょっとでした。ちょと寒い。でもお日様が好きな人が多いので、外で食事したりする人もいます。
病院に行ってまず驚いたのが、もう誰もマスクしてない! がんセンターの受付さん達でさえマスクしてませんでした。この間までマスクマスク言ってたのに、この人たちの全振り具合はいつも驚きます。さすがにナースさん達はマスクしてましたが、CTのテックさんは誰一人としてマスクしてませんでした。
私の病院では、CTの受付を済ますとテックさんの一人が造影剤のバリウムボトルを持って来てくれて、それを飲みながら1時間くらい待つのですが、その後時間になると迎えに来てくれて、CTの部屋まで一緒に歩いて行きます。歩きながらそのテックさんにもう誰もマスクしてないんですね、と聞いたら、最近緩くなったそうで、それをきっかけに皆しなくなった、そうです。
コロナはもうないんですか、と聞いたら、もうほとんど聞かない、と言ってました。 それは良いニュースですが、あれってどこ行っちゃうんでしょうね。単純になくなってくれれば良いんですが。
今回はいろいろ面白いことがありました。 まず、血液検査の為にがんセンターの待合室で待っていると、ガタイの良い女性が出てきて、私の名前を呼びました。 私の名前は、英語の人には発音しづらいのですが、結構はっきり発音しています。 なかに入るやいなや、あんた日本人? と聞くので、そうです、と言ったら私は日本の文化が大好きですよー、私はスペインバルセロナ出身ですが、日本人沢山いるよー、サクラダファミリアの関係者にも日本人がいて、それを知ったから興味を持ったら、日本はいいですねー、今一番行きたい国、と、大声で英語で話し、オハヨー、と言いました。 楽しい人で、私もスペイン行きたくて、計画してるところです(これはほんと)というと、スペインは良いところだよ、日本はなんでもきっちりしてて、完璧を目指す文化だけど、スペインはなんでもあるけど、それだけは無い、そうです。
ポートから血液をとって、CTの造影剤のためにアクセス出来るようにしたまま、CTの受付へ行くのですが、血液検査の部屋を出る際に、CT終わったら、それ抜きにまた来なよー、忘れると後が面倒だよー、と言って送り出してくれました。
CTの受付では、4人横に並んでるのですが、受付しながら部屋を見回すと、今日は待合室がガラガラです。今日は空いてるね、と言うと、四人全員が一斉に私を向いて、”Dont say that!”(それは言っちゃダメ!)と、言われました。 おお、と驚いていると、誰かがそれを言うと混み始めるのだそうです。 それを救急で言ったら蹴り出されるぞ、だそうです。 まぁ確かにそう言うジンクスありますね。 でも声揃えて言われた時はビックリした。
CT自体は10分くらいで終わります。 何度かテストスキャンして、はい行きますよー、と言われて造影剤がポートから入ってきて、そうすると、やったことある人は分かると思うんですが、体が熱くなってきて、すると、お漏らししたような感覚がしてきます。いつもは感じないんですが、今回はCTちょっと気持ち悪くなって、CT終わってから立つ時も軽い眩暈がして、どうしたんでしょう。 アレルギーが出て来たんでしょうか。どっか悪いところがあるんでしょうか。 ちょっと不安です。
それからまたがんセンターに戻ってポートから管を抜いてもらいます。受付終わって待っていると、またさっきのスパニッシュのおばさんが、私の名前を大声で呼びながらドアを開け、私を見つけると、オハヨー、とまた大声で言います。 周りの人もそれを見てにっこりしてます。 ああいう人が一人いると、がんセンターのような場所も明るくなります。無事にポートから針をとってもらい、お互いにアリガトーと言いながら家路につきます。
その帰り、Best Buyという、ヨドバシのようなお店に寄りました。Macのパーツを買いたかったのですが、お店が暇そうです。金曜の午後なので、もうちょっと人がいても良いかな、と思うのですが、今はリモートもできるので、こんなもんなんでしょうか。
それで思い出したのですが、先週、車の整備をする予約をとりに、馴染みのショップに行ったのですが、そこも暇そうでした。その店はドイツ車中心の希少なお店なので普段は忙しそうなので、今日は暇そうだね、と言うと、今この業界全体スローだよ、レイオフやら何やらで、景気悪いよ、と言ってました。 最近高額商品の安売り増えたような気がしてたのですが、気のせいでは無いようです。株価は上がってるので、二極化がますます進んで、中級や小金持ち層が減っているのだと思います。
その日の内に血液検査の結果が出ました。 相変わらず白血球、赤血球は低いです。これはもう放射線治療からそうなっていて、もう戻らないだろうと言われていたので、やっぱりそうか、と、特に驚く事もなく、あとは特に目についた項目はありませんでしたが、CEAが前回の1.9から1.5へ下がっており、これは良いサインだな、とホッと胸を撫で下ろしました。実際はこの辺をうろうろしているので、下がったと言うより、変わらず、が正しい現状の捉え方だと思います。まだCTの結果が出てないのですが、自分的には再発、転移の印は出てないんじゃないかな、と言う気がしています。 CTは週明けに出てくると思うので、ドキドキしながら待つ事になります。
昨日、土曜日は天気が良いので、夕方近所のピザ屋さんにワインを持って夕飯に行きました。ワインのコーケージ、日本でもできるのか分からないのですが、私の住む州ではお店にないボトルのワインであれば、$20〜50くらいで持ち込みができます。アメリカでもアリゾナは出来ないので、州によるのだと思いますが、私の州ではOKなので、お気に入りのワインを持ち込んだりします。 余計に持ち込み代を払うのですが、お店のワイン自体が小売の倍以上の価格で売られているので、美味しいワインを食事と一緒に摂りたいと思えば、持ち込みの方が安く上がるので、食事が美味しい所には持ち込む事が多いです。
サラダとビザ3枚とワイン持ち込み代$25+ティップで$160 ちょっと。 高くなったなとは思いますが、これ、今のレートで円に換算すると約25000円。ワインも合わせると、このワイン自体は$50ちょいなので、3万円越えになります。 今のアメリカ日本から旅行で来るにはちと厳しいかも。
帰り道、目の前をパトカーが4台全速力で駆け抜けて行き、ちょっと先のバス停で後ろでに手錠をかけられている人を見ました。 最近何度か似たようは光景を見たのですが、普通に人が逮捕されている現場を見るようになるなんて思ってもみませんでした。昔はそんなのテレビでしか見た事なかったのに。
それでも、今日のような夕日を見ると、やはり良い所だな、と思います。



