ブランコが満塁弾含む2ホーマー、打線爆発で2年ぶりの2ケタ勝利! | 己の信念を貫く競馬予想

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広島 110 000 000 2

中日 201 500 02X 10


(広) ●野村、江草、中崎、サファテ-石原

(中) ○吉見-小田


(広) 堂林12号ソロ(吉見)

(中) ブランコ19号ソロ(野村)、ブランコ20号満塁(江草)




9日ぶりに本拠地のナゴヤドームに戻っての広島戦は、ドラゴンズが一昨年9月14日の広島戦(マツダ)以来2年ぶりとなる久しぶりの2ケタ得点を奪って大勝!

広島戦は7月19日(マツダ)から5連勝で貯金を19として、引き分けを挟んだ連敗を3でストップさせました。


首位の巨人は5連勝で、依然として8.5ゲーム差のまま変わらずドラゴンズの3連覇は厳しい状況ですが、クライマックスシリーズで対戦する可能性がある広島に対してナゴヤドームでは去年の8月19日から引き分けを挟んで10連勝と一方的に打ちのめしています。

ポストシーズンのことも考えると苦手のヤクルトにはホームでも今季は一度も勝ち越したことがないので、いくら前田健、大竹、野村と先発投手のコマが豊富とはいっても、CSでは広島と戦いたいのが本音です。



秋田、盛岡、郡山、東京と続いたハードな長期遠征も終わって帰ってきた名古屋で溜まりに溜まった鬱憤を晴らしたドラゴンズ。

エースと4番が自分の仕事を果たせば、負けるはずがないという試合内容でしたね。


まずは4番のブランコが同点に追いついた直後の1回裏、広島先発・野村の投じた初球のスライダーをものの見事にとらえると、センターバックスクリーンに飛び込む今季第19号ソロ。


推定飛距離135メートルの特大弾は、7月8日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来2ヶ月ぶりに地元のグラウンドに戻ってきたファンへの挨拶替わりの一発となって、ドラゴンズが1点を勝ち越し。


その後、一時は同点に追いつかれるも再び勝ち越して2点リードで迎えた4回の第3打席は、1死満塁という絶好のチャンスで回ってきました。

広島の2番手・江草の2球目の高めツーシームを強振すると、高々と舞い上がった打球は左中間スタンド最深部最前列に着弾。


自身2年ぶりの20号アーチは、味方のリードを一気に6点まで広げる満塁本塁打となって、広島の息の根を止めるトドメの一撃。

それまでは、流れがどちらに転ぶか分からないような試合展開だったので、ドラゴンズの勝利を決定づけました。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


ブランコ自身、1試合2発は先週8月29日の巨人戦(盛岡)以来6日ぶりで通算では10度目のマルチ本塁打。

1試合5打点、満塁本塁打は共に来日4年目にして初めてというブランコにとっては忘れられない一日となりました。


これで、ブランコは先週8月28日の巨人戦で復帰してからの成績が25打数9安打4本塁打11打点で打率.360と絶好調。

神宮では打ちたいという気持ちが先行しすぎてやや空回りしてしまいましたが、ボール球を本塁打にすることは誰にもできないので、打てる球を打つというのがバッティングの基本です。


第1打席で本塁打を放ったルーキーの野村に対しては、今季4打数3安打でその3本全てが本塁打という抜群の相性。

ブランコ自身、前田健に対しても今季は5打数4安打と打ち込んでいて、今季の広島戦では24打数12安打で打率は5割という超ハイアベレージ。


過去には前田健からナゴヤドームの天井スピーカーに直撃する認定本塁打も放っているブランコにとって広島はこれ以上ない獲物なので、逃さずに仕留めることができました。


2回表には、1死一塁からバントを試みた野村の小フライにダイビングキャッチしてアウトにする好プレー。

好守共に乗りに乗っている助っ人がチームを盛り立てて、ファイト溢れるプレーで勝利に導きました。


8回の第5打席ではサファテの147㌔がブランコの左肘を直撃してヒヤッとしましたが、怖いのは死球だけです。

代走を送られて交代したものの、ヒーローインタビューを受けて逆転優勝を諦めないと誓っていたので、大丈夫そうで一安心しました。


ファーストのポジション争いを繰り広げてきた山崎が左薬指の骨折で登録を抹消されましたが、チームにとってはブランコという不動の4番が存在感を示している以上、痛くはありません。


他球団の投手にとってはブランコが打席に立っているだけで恐怖を覚えるし、頼れる4番の復活が何より今後の明るい兆しですね。



投げては、先発の吉見が9回を一人で101球、10安打を浴びながら2失点にまとめて7月15日の巨人戦(ナゴヤドーム)から自身6連勝で前田健、内海と並んでとうとうハーラーダービートップタイの12勝目をマーク。

去年同様、夏場に負けないエースが本領を発揮して、2年連続の最多勝が近づいてきました。


初回から不安定な立ち上がりだった吉見は菊池、梵に連打を浴びるとエルドレッドの犠牲フライで早々と失点して先制点を献上。

さらに、味方が逆転してくれた直後の2回にも堂林に初球をレフトスタンドに運ばれて、同点弾を浴びました。


ここ最近の吉見の中ではかなり調子が悪い部類に入りましたが、それでも試合を作るのがエース。

毎回のようにヒットのランナーを背負うも、岩本を2つの併殺打に仕留めるなどピンチの芽を摘み取って、真骨頂の粘りのピッチング。


7回には堂林、廣瀬、石原と広島の下位打線を3者連続三振に切って取り、味方の大量援護もあって最後まで一人で投げ切りました。

本塁打を浴びた堂林に対しても、その後の打席では3三振を奪うなど完璧に抑え込んで、今季最多の8奪三振。


10安打を許しながらも耐えて耐えて耐え抜いた吉見は、終わってみれば無四球で今季5度目、自身17度目の完投勝利。


本拠地のナゴヤドームでは去年8月14日の横浜戦から14連勝となりましたが、もはや吉見が地元で先発して負けるなんて想像することはできません。

広島戦も去年6月25日のマツダから8連勝として、無類の鯉キラーは抑える術を心得ています。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


ピッチング内容には本人が一番不満を抱えているだろうし、この日は強力に援護してくれた打線に感謝していましたからね。


それでも、週の頭に完投してブルペンを休ませることができたのはチームにとっても大きいし、これがエースの役割です。

他のピッチャーたちも見習わないといけない点は多いし、吉見の背中を見て育たないといけません。


吉見自身、自分が投げない日にチームは連敗していつの間にか巨人とは大きく引き離されてしまいましたが、1週間に一度しか登板機会の無い先発投手にとっては、投げた試合を確実に勝つことが求められます。


チームは残り25試合で吉見は4度か5度の先発があると思うので、全て勝って最多勝のタイトルを獲るぐらいのつもりで投手陣を引っ張っていってもらいたいですね。




打線が爆発して、スコアボードに721日ぶりの10点という数字を灯した攻撃陣では、リードオフマンの大島が4打数4安打1四球で5打席全て出塁して1番打者の役割を果たしました。


大島が5度の出塁のうち4度ホームに生還して得点を記録、チャンスメーカーとしては最高の仕事です。

この日は一度だけ得点圏で打席が回ってきてショートへの内野安打を放ちましたが、大島の課題はチャンスでのバッティングでしょうね。


今季、わずかに6打点と規定打席に到達している選手の中では極端に少ないし、5月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)を最後に320打席も打点がありません。

得点圏打率も、この日のヒットで少しだけ上がって.174しか無いので、勝負強さが欲しいですね。



一方、チャンスで勝負強いバッティングを見せたのが井端、荒木の両ベテランコンビでした。


井端は、2-2の同点で迎えた3回裏に2死一、二塁からこの試合の決勝点となるタイムリー。

さらに、荒木も1点リードの4回裏に2死一、三塁からレフトへタイムリーを放って追加点を奪いました。


荒木は今季25度目、井端は今季32度目のマルチヒットを記録して、アライバの巧打が大量点の火付け役となりましたね。


初回には荒木が送りバントを成功させて、プロ野球史上34人目となる通算200犠打を達成しました。

続く3回にも2打席連続の犠打を決めて、高木監督を抜いて歴代33位となる通算201犠打とした荒木。


238犠打を記録しているチームメイトの谷繁や225犠打を記録している井端と比べると、そこまでバントの上手さが際立つ訳ではありませんが、2番打者としてつなぎの役割に徹している証です。

一塁コーチャーを務めている平野さんは川相さんの持つ日本記録に次ぐ451犠打を記録した職人なので、まだまだ倍以上ありますからね。


井端は、この日のマルチヒットで打率が.2995となって、四捨五入して打率がついに5月11日の広島戦(マツダ)以来の3割に乗りました。

打率もセ・リーグ4位となって、ドラゴンズの中では最も首位打者に近い存在なので、06年の福留以来6年ぶりの快挙にも期待が掛かります。


このところ井端は鰻登りに調子を上げているので、09年以来3年ぶりの3割を目指してバッティングの状態をキープしたいところですね。



サヨナラ負けを喫した一昨日のヤクルト戦の試合が決したクロスプレーで左足のふくらはぎを痛めた谷繁は欠場。


代わって、緊急昇格した小田が登録即スタメン起用されて、打っては4回のビッグイニングの起点になるんど4打数2安打で今季初のマルチヒット。

守っても、フル出場して吉見を完投勝利に導くなど勝利に貢献して、谷繁の不在を感じさせることはありませんでした。


ムードメーカーとしても谷繁の控え捕手としてもチームには欠かせない存在だし、沈滞ムードが漂いかけていた雰囲気の中でドラゴンズで一番明るい選手が戻ってきたのは気持ちの面でもプラスに作用するでしょうね。



8回には途中出場の野本がタイムリー、同じく途中出場の堂上直が犠牲フライと控え組も結果を残してチーム内の競争意識も高まります。

特に、野本と堂上剛はほとんど変わらない打率を残しているので、どちらを使うか指揮官にとっては迷うでしょうね。




これで、広島戦の対戦成績は12勝4敗2分けとなって、9年連続35度目の勝ち越しが決定。

既に広島、阪神戦の勝ち越しを決めているドラゴンズですが、今週はこの両チームをナゴヤドームに迎えての6連戦なので、絶対に6連勝しないといけないカードです。


明日5日の予告先発投手は、ドラゴンズがソト、カープが大竹の両投手と発表されました。


ソトは今季も無傷の3連勝中とチームの救世主的な存在になっていますが、クライマックスシリーズの秘密兵器としてまずは苦手意識を持っている広島を相手に予行演習を行っておきましょう!