日本語はそのことば遣いの豊富さから、日本人の表現力をこのブログでもお話ししてきましたが、英語にもあるぞといういう意味で、こういう話をしてみましょう。
リスクとデンジャー。
実はこれ、日本語に訳すと、共に「危険」となりますね。
この違い、正確にいえますか?
答えをいいますと、リスクは「自ら侵す危険」であり、デンジャーは「災難で生じる危険」なんですね。
簡単にいうと、能動危険と受動危険ということですが、では、この危険は日本語にはないのでしょうか。
能動とか受動といういいかたは、文法的表現で、実は危険という意味そのものは同じです。
つまり日本語にないのは、この能動と受動における表現差なんですね。
危険を侵してまでする行為と災難のように襲ってくる事象を補完するために、実は日本語は増えていったわけですね。
たとえば私の小学校時代、通知簿評価はよくできる、ややよくできる、できる、ややできない、できないという5段階評価ですが、英語ではグッド、ベター、ベストというように3段階変格語がありますね。
よくできるよりベストの方がいいのか、それはわかりませんが、ではベストの上はないの?となると、もっともよくできる、スゲーほどできる、とんでもなくできる、という日本語は、100段階活用も可能になるということですね。