癒すと優しい。似てるけれど、ある意味、正反対の意味だってことから、ストーリーを紡ぐ話。 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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今は広辞苑に「癒し」という名詞があるかも知れませんが、本来は「癒す」という動詞しかなかったといわれています。

で、「癒す」ということばは、体を横たえて休むという意味が、転化に転化を重ねて、このことばに行きついたようです。

考えるに「癒す」は「居る」「休む」が引っ付いたのではとも思うわけです。

ところが「優しい」は「痩せる」ということばが転化したことばといわれています。


今風にいうと「激やせ」という意味です。
激やせの人を見て、スタイルいいなと思いませんね。
体大丈夫?と労りのことばをかけたくなりますね。

特に今風にいうと丸ぽちゃが美人の代表といわれた平安時代、激やせは自己管理できない恥ずかしい行為で、その恥ずかしさから、どうしても消極的になり、控えめな行動になる。

この控えめな行動が、か弱く優美に見えるということが、今の「優しい」に繋がったわけです。

癒すは我が身大切であり、優しいは我が身の恥であり、両方とも我が身のための行ないや行動が、このことばになっているわけですね。

誰かを癒すのではなく、自分の体調管理のために休む、そういうもの静かな行動が、誰かのためになっているなら、みなさんの書く小説は、ひとつの癒しかもしれません。