1万年前の人骨多数出土。この記事からどう考えたか、発想のプロセスを紹介。 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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なぜ、私が「興味深い記事だな」と感じたか。その発想のプロセスを紹介します。

以下にあるニュース記事は、狩猟時代から農耕時代に移行する、いわば当時でいう産業革命の時代における、猟場の利権あるいは覇権争いが、おそらく集落単位で行われたというものです。

つまり1万年前の人骨が出てきたということでも、一人ではなく多数の人骨、それも殺しあいによる、諍いという事件であることが、この記事で把握できるかということが、まず必要なんですね。

実はある方がこのようなウォールを載せていて、それに対して「こういう言い方もあるのか」という論評を載せていたかたがいます。

どういう記事かというと、東京は雪が降ると大騒ぎする。というもので、東北人はこれに怒りすら覚えている。という内容です。

雪が降ってあたふたしている。というのではなく、雪が降ることで、インフラの中枢でもある交通体系が大幅に乱れ、ために多くの人に移動上での混乱が生じる。ということをいっているだけで、雪に大騒ぎしているわけではないんですね。

つまり、東北人として怒りを覚えるという方は、交通体系の大幅な乱れによる弊害が、どういうことになるかわからない方ともいえるわけです。

東京都民は1300万人強だと思います。
内、勤務などで移動する人は、神奈川、千葉、茨城、埼玉各県からの通勤流入者を入れると、東京都民全員が1日に移動している計算になります。

青森のねぶた祭りは270万人が動員されるそうです。
この人たちが一斉に移動することを考えてみてください。

青森県人口は140万人弱。
つまり倍の人口が一斉に移動することを考えればわかるでしょう。ということなんですね。
雪で騒いでいるわけではないのはわかるはずです。

読めないというのはこのことです。

中には交通の発達が東京と青森では違うと屁理屈をいう人もいるでしょう。
では、135万人の人口として、ねぶた祭りが135万人動員としてもかまいません。混乱なく人をさばけるなら、そのノウハウを教えてあげてもいいんじゃありませんか?

さて、話を戻して、この1万年前の諍い殺人ですが、これはケニアです。
もし日本で発見されたとして、時効撤廃の日本では、犯人探しはしないまでも、なぜこの事件が起こって集団での闘争殺人事件に発展したのか。ということぐらい、解明しようとするんじゃないだろうか?という発想ができれば、そこからお話が紡ぎ出せるんではないか?ということなんです。

1万年前、集団で争いか=殺害された人骨多数―ケニア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160121-00000012-jij-sctch