講師を売り込んでくるバカがいる | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

公募受賞する作品。売れる作品を量産できるプロ作家を養成しています。
誰でもすぐ使えるストーリーの教科書とレシピで3年でプロデビュー。ここではそんなストーリー構築の発想法を紹介。原則的に受講生対象。

おもしろいですね。
先日、私を講師で使ってくれないかと、メールで申し出てきたバカがいます。
ま、売り込みたければ,最低限の履歴を披瀝すれば、検討してやってもいいんですが,そういうこともない。ということで、このネタから少し、うんちくを語っておこうと思い立ったわけです。

私はブログでもそうですし,ミクシィなるきわめて稚拙な作家志望がたむろしているサイトでもそうですが,一切の私の経歴を話したことがありません。もちろん、このアメバーブログさんにおいてもです。

最低限,何者であるかということは披瀝していますが。

つまり、この指導に関しては、すでに私の弟子たちに、小説塾に関する運営は任していて、私は一介の世捨て人の立場で、出来損ないの受講生の面倒を、ま、寿命が尽きるまでみてやろう、と思っているだけなんですね。
組織そのものはきちんと存続していますが,塾そのものの発足の精神、この精神によって、あまり華美な宣伝もしてこなかったわけです。

もともとが数十年前の極度の後継者不足から、なんとか人材育成をと考えた結果、生まれてきたわけですから,講師役のメンバーは私を除いて、全員が売れっこ作家であったのは間違いなかったわけです。
アシスタント程度に育つならということで、彼らも参加してくれ、そのうちどんどん作家の老人組がこの世を去り、結果として、塾で育った受講生がプロに育ち、彼らに指導を一任してきたわけです。

ですから、いい加減な塾と思ってもらっちゃ困るわけですが,ここでいいたいことはそういうことじゃないんですね。

つまり、どうして宣伝もしない、私どもの塾に人が集まるかということなんです。

類業の塾や養成機関では、著名作家を名目上の講師に据え、実質的な指導は、こういういいかたをすると当該関係者にバッシングを食らうかもしれませんが,どこの馬の骨かわからん連中を、指導者として起用して、いわゆる受講費を稼ごうというせこい商売をなさっている。

私どもの塾にも名前を挙げると差し障りがあるけれど、東京の分校のような形でやっている学校の講師を名乗る女性も入塾してきたんですが,あるとき彼女が指導したという生徒を連れてやってきて、結果,彼女よりまだ連れてきた生徒さんのほうが出来が良かったというお粗末なこともあったわけです。

つまり指導力もない人間に、マニュアルのようなものを渡して、これで指導しなさいというわけですから、教わるほうはたまったものじゃないんですね。

余談が過ぎましたが,もう少し、余談を挟みます。

これはオープンにしていることなのでいいますが、私は小説家じゃありません。
しいていうなら、映画を主体とした脚本を、期限付きで書いたことがあるというだけで,やっかみでいうと、アルバイト作家といってもいいでしょう。

本業は集客プロデューサーで、たまたま斜陽の映画で、観客動員を計りたいという意向を受けて、手を入れたのがおもしろくもなかった映画の脚本で、これがことごとく当たったわけですね。

ま、自慢話をするつもりはありませんから、この辺で本題に入りますが,ろくに宣伝もしないし、私自身が作家じゃないですよ、といっているにもかかわらず、どうして受講したい人が多いかといいますと、本物なら人はついてくるという私の理論に基づいた手法でやってきたからなんです。

たとえば、受講生の作品講評をえらそうにするなら、てめえで書いてみて、俺たちに講評させろ!という申し出が、いつだったかありました。

他の塾ならどうするでしょうね。

私のところでは、全チューターに連絡し,受持ちの受講生と、担当チューターに、私から課題を提供し、その上で全員が同じテーブルで採点し,優秀作品とワースト作品を選びましょう。とやったわけです。

で、結果はそれぞれのチューター作品が、常に上位にランクされ、もっといいますと私の作品はいつも最優秀作品に選ばれていたわけです。

わかりますね。
作品でモノをいえばいいわけであって、知名度では人はついてこないということなんです。

しかも私は本職の小説家ではありません。
もっとも賞金をゲットするため、よく公募に応募し、ちゃっかり資金稼ぎをしたことはありますが,それは作品のできがいいからだけであって,知名度で得た優秀作品ではないということなんですね。

冒頭のバカな指導者志願者が、もし、誠実な意識で指導させてほしいというなら、最低限の自分の情報を送ってくるでしょうね。つまり知名度ではなく、実績、それもタイムリーな、今の実績を。
が、知らせてきたのは、私がもっとも嫌う、営利塾で雇われチューターをやったというだけなんですね。

これでは人は注目しませんね。

さて、ではどう注目させるか。ですが、それは次回の四谷教室ででも、直接、出来の悪い受講生君に、詳しく解説することといたしましょう。

お宅の塾ではどういう方が出身者にいますか?
という愚問もきます。

そういう方を使って、広告塔にしても、受講する方のレベルが、今でもミーハー的になっているのに,これ以上くずがやってきても困るだけですからね。

私どもの塾は、お金を払えば、受講できる営利塾ではありません。
受講したら最低、公募受賞ぐらいは達成できる最低限のレベルのかたのみ、受講いただきたいと思います。

くだんのチューター志望くん。
まず、指導者になる前に、文章を磨きなさい。
最低限,アピールできるものを、提示しなさい。
と、つける薬のないバカにいっておきます。