マルチプロセッサ型人材のポイントは、
ワンストップサービスを提供するということ。
ハワイのLikeLike(リケリケ)ドライブインの
ウェイトレスのベスの仕事は注文をとって、
食事を運ぶこと。
当たり前です。
しかし、それだけでは普通の人材。
彼女にとってはそんなことは仕事の一部にしか過ぎない。
そのほかに、顧客リレーション(要はお客さんとの会話、ユー
モアを伴ったコミュニケーション)、ドリンク管理、
生産の一部分担(サラダやデザートの盛付け)、テーブル
管理(コーヒーの追加サービスなど)、経理(アメリカは
テーブルごとに料金を支払う)。
というわけで、実にさまざまな仕事をしています。
ベスは顧客が入店してから帰るまでを一人で切り盛り
するわけです。
だから必然的に顧客との密度が高まる。
すると、彼女のファンも圧倒的に増えるし、「ベス、
ありがとう」という感謝の言葉の数もたくさんもらえる。
それが、彼女のモチベーションをさらに高めている。
驚くべきことは、店を出る時には、顧客自身が
ちょっと元気になったり、幸せな気分になって
いるということです。
つまり、彼女からエネルギーをもらっている。
だから、また彼女に会いに行きたくなってしまう。
そして、店の売上も増えていく。
ベスが特別な人材だったから?
そんなことはまったくありません。
だれでもそうなれる可能性があります。
つづく・・・

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ジョージ
No.514