「陸海軍軍人に賜はりたる勅諭」(軍人勅諭)は、
明治15年に明治天皇が軍人に下賜した勅諭です。
西周が起草、福地源一郎、井上毅、山縣有朋によって
加筆修正されたと云います。
軍人に忠節、礼儀、武勇、信義、質素の
5つの徳目を説いています。
昭和23年に教育勅語とともに失効するまでの
66年間にわたって帝国軍人の精神的支柱となりました。
軍人を「私たちは…」、「我々は…」に置き換えると、
現代でも十分に通用します。
一.軍人ハ忠節ヲ盡スヲ本分トスベシ
一.軍人ハ禮儀ヲ正クスベシ
一.軍人ハ武勇ヲ尚ブベシ
一.軍人ハ信義ヲ重ンズベシ
一.軍人ハ質素ヲ旨トスベシ
軍人勅諭は変体仮名交じりの文語体で、
総字数2700字にも及ぶ長文です。
旧日本陸軍では全文暗誦させられました。
頭の悪い私では、到底憶えられません。