福岡市総合図書館で開催されている企画展

「黎明の歌 詩人・加藤介春」

及び松本常彦九州大学大学院教授による文学講座

加藤介春と自然主義詩」

に参加しました。


生命保険の理解度5倍UP!専門的になり過ぎない保険の話-加藤介春展


加藤介春(1885~1946)


福岡県田川郡上野村(現福智町)出身で、本名は寿太郎。

日本の新しい詩の創造に努めた詩人である。

早稲田大学英文科在学中に詩作活動に入り、

口語自由詩運動を牽引し、日本の近代文学史に名を残した。

なお同期生には、若山牧水や土岐善麿がいる。


介春は1905年人見東明、片上伸、水野葉舟、原田譲二らと

東京韻文社を結成し、雑誌「白鳩」を創刊した

さらに1907年、島村抱月のすすめで相馬御風、人見東明、

三木露風、野口雨情らと早稲田詩社を結成し、

これを推し進める形で、1909年には、

人見東明、山村暮鳥、福田夕咲三富朽葉

今井白楊らと自由詩社を結成し、「自然と印象」を創刊した。


大学卒業後、坪内逍遥の紹介で九州日報に入社し、

翌年、弱冠27歳で編集長に抜擢されたが、

1912年、紙上で連載した「恋の大学生」を巡って、

筆禍事件に遭い、未決囚として拘置された。


詩集には、「獄中哀歌」、「梢を仰ぎて」、「眼と眼」、

「現代詩人全集、第七巻・加藤介春集」、「黎明の歌」、

「加藤介春全集」がある。


荻原朔太郎、西條八十、北原白秋、火野葦平とも親交があり、

また夢野久作や原田種夫を指導した。

いわば福岡の近代文学の黎明を拓いた先駆者である。



【みんな寝ようよ】


さあ、みんな
寝ようよ 夜が来たんだ。


山が静かになつたらう、
木も鳥も風も寝てしまうたのだ。


おれたちは今、手のさきに翼を感ぜず、
足のさきに水掻きを感ぜず、
手も足もいらなくなつたのだ。


おれたちの代りに、もう、
びつちやげた石があたまをもたげてゐる、
皺くちやの蝙蝠が飛んでゐる、
とんがつた夜行列車が走つてゐる、
それをあのつめたい月の眼が眺めてゐる。


さあ、おれたちは椅子をあけよう、
この古いこはれた椅子の上の空間には
ふしぎなデッドマスクが来て坐るだらう。


おれたちのものではない
異様な夜の世界が来たのだ――


さあ、みんな寝ようよ、
そしてもし、眠られぬなら、
ぢつと眠つた風をしてゐようよ。


生命保険の理解度5倍UP!専門的になり過ぎない保険の話-加藤介春講演会


加藤介春(かとうかいしゅん) yahoo!百科事典

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E4%BB%8B%E6%98%A5/



私を直接知っている人は、どうして近代詩なんかはてなマーク

と訝るでしょう。




でも理由は単純です。



遠縁にあたる方なので…