保険制度は、大数の法則による保険事故発生率を基礎として

保険料を設定し、同一の保険事故発生度合(=リスク)の人が

公平に保険料を出し合うことを基本として運営されています。


そこで、リスクの高い人が加入すると、

実際の保険事故発生率が予定の率を上回り、

お預かりする保険料からの積立以上に保険金や給付金をお支払いし、

ひいては保険会社の経営は成り立たなくなってしまい、

加入者全員への公平な保障提供の点からも問題となります。


このような事態を避けるために、

保険事故発生に係るリスクの高い契約をお断りする、

特別条件を付加する、加入金額の制限をする等の対応を行って

想定以上のリスクの発生を抑えたり、

リスクの発生に備えたりする必要があります。


このためには、保険会社にとって、

被保険者の健康状態だけではなく、

契約者、受取人までを含め、

保険事故発生に係るリスクがあるのか無いのか、

ある場合はどれ位の大きさのリスクなのか等を

見極めるための情報の収集が重要となっています。


そうした保険事故発生に係るリスクには、身体的危険、

環境的危険、道徳的危険があります。




それらについては、次回に詳しく説明します。