エジプトの大学で英語を習った話 ⑩日本のイメージ | Nairobi Today

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カイロ・アメリカン大学のキャンパスを

一目見たいがために社会人向けの英語の

グループレッスンに行ったら周りが

エジプト人の若者ばかりだった話です。




このコースに通い始めた頃は
エジプトに引っ越してわずか1か月。
住む環境を整えたり、日々の食材を
調達したり、娘のサポートをしたりと
新生活を立ち上げるのに必死で、まだ
エジプトに関しては知らないことばかり。
そんな中、クラスメートたちにはよく
「エジプトの印象は?」と聞かれました。
 
「エジプトの〇〇は壊れてばかりだけど
 日本ではそんなことないでしょう?」
など自虐まじりに話を振られることも多く
実際その頃はいろんなものが驚くほど壊れて
うんざりしている時期ではあったのですが、
あえてそこには触れずに
 
「長い歴史と豊かな文化が感じられて

 人々も親切だし気候もいいし、

 ここに住むことができて嬉しい」

ぐらいな感じで答えるようにしていました。

決して嘘ではありません。

 

むこうも日本のことはたぶんあまり知らない

と思われるのですが、それでも

・日本人は真面目で礼儀正しい

・日本の技術は進んでいる

というイメージを持つ人は多いようです。

 

ある日の授業で、新しい暑さ対策の商品を
考えて宣伝文句を考える、という課題がでて
「かぶるだけで涼しくなる帽子」
「持ち歩けるクーラー」
「扇風機付きの洋服」
などのアイディアがあがったのですが
一人の生徒が「日本にはあるんじゃない?」
と言い出し、皆の視線が私に集中。

私「・・・全部あるよ」

皆「おおおーーー!」

となったこともありました。

 

クラスメートたちはしょっちゅう

「何か困ってることがあったら言って」
と声をかけてくれたり、アラビア語を
教えてくれたりと皆おしなべて親切で、
最初のころにこのような形で
エジプトの人々と関わることができたのは
つくづく良かったと思います。
 
新居への引越しなどで数回休んだものの
既定の出席日数は満たすことができ、
2度のテストもなんとか乗り切って、
6週間のコースを無事に修了することが
できました。
 

キャンパスにはいつも色とりどりの花が


最終テストの結果はなんと最高評価の
グレードA(94-100%達成)で、
娘と夫からは褒めてもらえました。
ただ、実感としては特に英語が上達した
気もしないし、最初に先生が言ったように
ガイジンがいることによってクラスに
緊張感が生まれたことが評価されただけ
かもしれません。
 
ただひとつ、画期的な成果として
エジプトアクセントの英語を聞き取るのが
すごく得意になりました。
エジプトで暮らしていく上では意外と
便利なスキルです。
 
SCEは一度登録すると、授業をとって
いなくてもアカウントは継続するらしく
最近も5月24日開講コースのお知らせが
きました。
 
AUC本体のほうでも
子ども向けのサマープログラムなど
色々あるようなので、ご興味のある方は
ぜひどうぞ。ニューカイロのキャンパスが
きれいでおすすめです。