昇段審査論文上 井口和紘(上石神井支部) | 義理と人情と心意気と・・・ときどきてきと~に2
2019-04-07

昇段審査論文上 井口和紘(上石神井支部)

テーマ:指導・稽古

指導者は如何にあるべきか

       


 

現代の空手に於いて、指導者の役割は多様化していると考える。



先ずは、武道として


空手は本来、自ら攻撃はせず、護身を会得するものである。

それが先人達考えた「型」に集約されている。


「型」正しく理解し、継承していくことが重要である。その為に指導者は常日頃鍛錬を怠らず精進しなければならない。


また、間違った継承は各流派独自の特徴を損ないかねないので勉学にも励む必要がある。型本来の攻防を理解する上で、基礎となる突き、蹴り、受け、立ち方等の基本をしっかり押さえなければならない。


そして、もう一つ大切なこと道場訓にもある五つの要素で、社会における人格形成に必要不可欠である。個々へ如何に上手く伝えていくかコミュニケーション能力も磨く必要がある。




次に競技として


2020年オリンピック・パラリンピックに採用されメディアでも取り上げられて注目されている分野である。


競技である以上、勝敗がついて回る。


本来なら選手へ勝利を目的とした指導が必要であるが、それ以前に過程が重要であることを忘れてはならない。


ただ強いだけが選手ではない。


相手を敬う心、基礎の重要性、基礎体力のトレーニング、メンタル面、様々な土台があってこそ素晴らしい選手が育つと考える。


基礎やトレーニングは個々の能力を考慮して作成し量も必要であるが質を大切にして見極める必要がある。オーバートレーニングで選手を潰すようなことがあってはならない。


また、選手が自主的に行っている際も身体の状態を把握する目を養うことを怠ってはならない。


女性の場合、思春期における体重制限などで過度な食事制限、ダイエットなどでFATにならないようにしっかり管理しないと将来の生活にも影響するので注意を払わないといけない


さて、技術的な面であるが個々によって体格、骨格が異なるので強制して身にけさるのではなく段階を踏んで教えた方が怪我のリスクが減る。


組手の場合、近年色々な技が出てきている。指導者は、選手自身が一流選手の試合を見て、自分で考え研究する大切さを促す事が大事である。


つまずいた時やアドバイスを求めてきた時は全てを教えるのではなくポイントを絞ってヒントとして告げる。その為には指導者自身の研究も怠ってはならない。また、近年の組手競技はルールの変更が付きまとう。常に最新の情報にアンテナを張っていなければならない。




生涯スポーツ・健康を目的として


近年のスポーツを通じてのコミュニティ、格闘技をモチーフとしたフィットネスやダイエットなどがある。


コミュニティを目的としている方であれば、指導者は空手を行える場所の確保やイベントなど企画立案し提供する役割を果たす立場であると考える。健康やダイエットであれば、個々の健康状態を第一に確認・把握して体調不良や怪我の無いように予知しなければならない。



ハラスメント問題について


近年、各スポーツ界においてパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントが問題となっている。


空手界に於いても指導方法を間違えれば起こりうる問題である。過度な練習や必要以上の接触、また言葉による叱責などで発生すると考える。まして、体罰は決してあってはならない。


こうした事が原因で刑事・民事訴訟が起きているので特に注意して指導しなければならないと考える。


 結論として、多様な分野へ対応するため常にアンテナを張って最新情報を入手する。その為には、人脈を作り講習や研修会への参加を積極的にする。


個々によって捉え方が異なるのでコミュニケーション能力を向上させ理解しやすく伝える事も大切となる。


個々の体調の変化を見極め、怪我などの処置などその場で出来る応急処置方法も会得する力も必要である。


指導者はどの分野においても己自身の鍛錬を怠らず、おごらない事が必要不可欠である




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