調弦 その1 「ヘン?」「いいかも!」 | かずのブログ

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8月17日のブログ「美しい響き」にクリップチューナーで合わせたギターの調弦がダメなのは「目指す世界がない」からだ、といささか抽象的な言い回しで書いてしまいました。

先日、Mさんのレッスンの時、調弦を聴きながらあるイメージを思いつきました。Mさんは低音からフレットを押さえて次の弦の音をとるやり方で合わせます。

6本の弦をチューナー、またはフレットを押さえて低音弦から高音弦に向かって合わせる、という作業を、家の模型を建てるための柱を一本ずつ切っていると考えたらどうでしょう。
チューナーは巻き尺や物差しの役割、フレットを押さえていくのは、基準の長さの柱と並べて比べるやり方に例えられます。

そうやって6本の弦=6つの音の柱が切られました。これを並べて屋根を乗せます。セメダインで貼付けるとして、試しもせずにいきなりセメダインを付けて乗せるでしょうか? まずは軽く乗せてみて上手く乗るかどうか、確かめますね。
調弦でもその確かめが大切なのです。それは目ではなく耳でします。音楽ですから。

いくつかの弦を鳴らして響きを確かめます。いっぺんにジャンと弾くと良く聴き取れないので、知っているコードをゆっくりと鳴らしてみて、響きがいいかどうかを聴きます。コードを知らなかったら音階でも曲の一部でもいい、その「音の並び」や「響き」が『いいかどうか』に耳を傾けて聴きます。初めのうちは「いいかどうか」分からないかも知れません。まあ良さそうだったら曲を弾く。途中で響きがヘン? と思ったらまた確かめる。どこがヘンかは分からなくても、「ヘン?」「いいかも!」という判断をしようと思って音を聴くようにすれば、必ず分かるようになります。
大工さんと同じで音を聴くのにも熟練が必要ですから、そのうち分かるようになるさ、と思いながらやってみてください。

そうやって弾き、聴くうちに、きれいに合っている時の響きが気持ちよく感じられるようになってきます。そうなったらしめたもの! だんだんと細かい違いが聴き分けられるようになって、さらに屋根の形=コードの種類や曲の調性=によって柱の長さを調整した方がいいかな、と思えてくる‥はずです。(^O^)/

ぼくはチューナーを使うことを否定しているのではありません。「チューナーは巻き尺や物差しの役割、フレットを押さえていくのは、基準の長さの柱と並べて比べるやり方」なのですが、どちらの場合も誤差がでるのです。フレットを押さえる方法はなかなか難しく、誤差があることは分かりますね。チューナーの誤差は、目盛りが荒いと考えれば納得できるでしょうか。
ランプだけでなく、針のメーターのついたチューナーを使っている人は、メーターがぴったり0で止まることはないのを知っていると思います。音がゆれているからです。特に低音には多くの倍音が含まれているので、同じ弦を弾いているのに時々音名が変わるのに気づいているかも知れません。5弦だったらAのはずがEになったりとか。つまり5弦ラにはミも含まれているのでチューナーがそっちを読み取ることがあるのです。そこで、チューナーを使う時、弦の開放弦でなく、12フレットのハーモニクスでやってみてください。チューナーはより落ち着いて音を読み取ってくれます。
チューナーは機械・道具ですから、目的を意識して上手に使うことが必要です。そして耳での全体の確認を是非習慣にしてください。

以前、チューナーで合わせて耳で確かめないのを、料理に例えて「レシピの調味料の量を秤で計って、味見をしない」と言ったことがあります。それもその通りですが、今回の建物のたとえはよりイメージしやすいのではないかと思いますが、どうでしょうか?
ご意見、ご感想をいただけたらありがたいです。

この建物説? はその高さ・形・色・材質などが、コードの種類や音楽の種類によって変化することを考えるのに良いのではないかと考えています。その方向で調弦さらには調律について考えていきたいと思っています。

ギターの響きを聴きましょう!