イタリア映画、「シシリアン・ゴースト・ストーリー」を観ました。

監督は、イタリアでは超有名らしいファビオ兄弟。主演は初々しい二人の新人(だと思う)です。

この映画、もおたまんないです。

物語は、シシリア島で暮らすルナとジョゼッペという、幼い二人のラブストーリーですが、ただのラブストーリーじゃありません。

お互いに恋心が芽生え始めたルナとジョゼッペ、ある日突然ジョゼッペが行方不明に。必死に手がかりを探すルナだが、両親も町の人も口をつぐむばかり。実はジョゼッペはマフィアに誘拐され、監禁されていたのです。マフィア相手ということで、周囲の大人たちは薄々分かっているが誰も彼女を助けてくれない。

ピュアなルナは、マフィア相手でもひるまずに彼を探し続けるのだが・・・、という感じです。

日常としてマフィアが存在していることを、話題にも出来ないシシリア島の大人たちの常識と、まっすぐで純粋なルナとジョゼッペの恋心の対比が、美しい風景と残酷なシーンの対比と重なり、最上級のラブストーリーになっています。

「北の国から」のジュンの初恋物語以来、何十年かぶりに中坊の淡い恋物語に号泣してしまいました。