今日は日中の最高気温が13℃を超え、ロングのダウンコートなど着ているのは私くらいでした。モンブランは真っ白ですが、ジュラ山脈は一番上のあたりだけ白くて、あとはもう緑の部分しか見えません。春の花が満開で、黒ツグミのかわいらしい歌声が青空にこだまします。もうすっかり春ですねー。…って、今はまだ2月の中旬なんです!ジュネーブでこんな気候は異常です。こちらで会った同僚に聞くと、この冬はまだ1度くらいしか平地で雪は降っていないとのことで、公園の中など歩いていても、たしかにどこにも雪が残っていません。花があちこちに咲き、しかも満開になっています。今週金曜日には最高気温が15℃にもなるそうで、これでは山間部でも雪は残らないでしょう。スキーどころではありません。

 

 

 

 

しかし、このような異常気象は私が2014年にジュネーブに派遣されていた当時から珍しいことではなく、もはやこれが「普通」になりつつあります。ジュネーブに長年住んでいらっしゃる日本人のある方は、「でも、昔は本当に寒かったので、私は暖かくなってありがたいです」とおっしゃり、たしかに冬の寒さは辛かったでしょうから、わからなくもないです。

 

とはいえ、夏の異常な暑さは恐怖さえ感じます。2015年夏に、ジュネーブ市内で気温が42℃まで上がったことがありましたが、昨年夏も40℃を超えた日があったそうで、このような高温が続くことで環境が変化し、さまざまな健康影響が出ています。人類の知識と経験を集めて少しでも気候変動を遅らせないと、将来世代の平穏な生活は無くなってしまうのではないかと心配です。

 

きれいな花を見ながらも眉間にしわを寄せて歩いているうさぎ