「ラーメンブーム」はジュネーブも例外ではありません。数年前に「雪国」という北海道の人がやっているラーメン屋さんが中央駅の近くに開店し、とてもおいしいと評判です。私も何度か行きましたが、高いことを除いては満足です。何しろ、ビールと枝豆と餃子とラーメンを食べたら軽く5000円はしてしまうのです。ま、スイスでは普通ですが。

最近、クロダ美容室の方に教えてもらったのが、中央駅から徒歩3分のところにできた「和み(なごみ)ラーメン」です。美容院で「和食屋さんをやっている日本人がラーメン屋さんを出したんですよ。おいしいですよ」と髪をきれいにしてもらいながら聞いていたら、もうラーメン以外の物は考えられないくらい頭がラーメンの画像と臭い(妄想)でいっぱいになってしまいました。

これはもう行くしかない、と思った私は髪をきれいにしてもらった足で早速行くことにしました。「ラーメン、ラーメン」と頭の中で唱えながら。

しかし、スマホで検索して場所を確認したものの、探しても見つからず、「あれー、この辺のはずなのに」とうろうろすることしばし。

そして、ようやく見つけました。そしてなぜ迷ったのかわかりました。だって、お店の建物の正面に「BOULANGERIE-PATISSERIE(パン・ケーキ屋)」って書いてあるんですもの。そして下の、入り口のところに小さな立て看板が。これは遠くからは見えない!お店の方、早めに大きな看板を書き直してくださいませ。

しかし、お店は地元の人たちらしき人達(つまり、日本人じゃない人たち)でいっぱいでした。本当に、ラーメンって知られるようになってきたのですね。

メニューは、みそ、塩、しょうゆなどの基本のラーメン以外に「味噌赤マー油ラーメン」とか「塩カレーラーメン」とかがあります。どんなのでしょうか。「牛丼」とか「牛すきうどん」などもメニューにあります。他に枝豆、餃子などのサイドメニューも。

私はまずビールと餃子で空腹を満たした後でゆっくりラーメンを食べよう、と思い、ビールと餃子を注文しました。お酒飲みの方なら同感してくれるのではないかと思うのですが、お店に入ったらまずはビールで喉を潤し、ビールに合うつまみで軽くお腹を満たした後、メインをお腹に入れたいのです。しかし、こちらでビールとつまみとラーメンを同時に注文すると、ビールだけ出てきてつまみがいつまでも出てこず、結局枝豆とラーメンが一緒に出てきたりするのです。「わかってないなー」と思うことしきり。

だから、今回はビールと餃子だけをまず注文したのです。ところが、ビールはすぐに来たのですが、餃子がいつまでたっても来ない。お店はどんどん混んでくる。「このままだとラーメンを注文しても30分も待たされるかもしれない」という嫌な予感が。そこで、みそバターコーンラーメンを注文し、ついでに「さっき餃子を頼んだのですが」と言っておきました。ところが、注文したラーメンが5分もしないうちに運ばれてきたではありませんか!

何かの間違いではないかと思ったのですが、間違いなく私のラーメンでした。あーあ、餃子でビールが飲みたかった…。そして最悪の展開。ラーメンを食べ始めたところでやっと餃子到着!

あー、冷たいビールと一緒に食べたかったんだよ!ぶつぶつ…。あーいやだ、私って小さい!いや、人間が小さいというよりも、食べ物にこだわりすぎなんだよ!意地汚いんだよ!ぶつぶつ…。ラーメン屋さんでも、人間というものが出るのですねー(しみじみ)。

でも、餃子は手作り感満載で、プルプルの柔らかい皮に控えめに肉が詰め込まれていて、パクパクと食べられます。みそバターコーンラーメンも、「うん!これはおいしい!」と胃が喜ぶラーメンらしい味でした。

ジュネーブで「ラーメンたーべたい!」と思ったら、お立ち寄りください。ま、観光に来てわざわざラーメン食べたくなることもあまり無いとは思いますが。