2か月ぶりのジュネーブはすっかり春めいていました。ただ、到着した日の翌日は気温が8度くらいまでしか上がらず、ダウンコートを持ってくれば良かった、と後悔しました。いつも同じ、フェルネーのアパートメントホテルに泊まることにしているので、スーツケース一つ分の身の回りの品も無料で預かってくれるのですが、これが本当に大助かり。化粧品だとか薬だとか洋服だとか、漬物用容器、大根おろし器なんかも入れています。

月曜日の朝は晴れていたので朝食を食べに外に出たついでに、ヴォルテールおじさんにあいさつです。「ヴォルテールおじさん、お久しぶりです。お元気ですか?」

フェルネーはジュネーブの国境をまたいだ隣町ですが、静かなフランスの村で緑がいっぱい。春の花がいっせいに咲き始めていました。

翌日の夜、仕事から帰ったら友達のシルビアが迎えに来てくれて、お孫さんの顔を見に行きました。1月に生まれたので3か月ちょっとですが、もう首も座って、かわいらしい笑顔を振りまいていました。

赤ちゃんって、ふわふわして、プニプニしていて、くにゃくにゃで、「抱っこしてあげてよ」とシルビアに言われるのですが、おっかなびっくり、そろそろと抱き上げると、赤ちゃんの方も不安になるのか、泣き出してしまっておろおろ…。お土産に、オーガニックコットンのお帽子を買っていったのですが、ちょっと大きかったかなー…。

「もう少ししたら言葉を話し始めて、もっともっと好奇心いっぱいになって、一番かわいい時期になるのよ」。双子を育てたシルビアはすべて知っています。それにしても、たった一人でも赤ちゃんが泣きだすとどうしてよいかわからないのに、シルビアは双子で、しかもシングルマザー。お姉さんの家に居候していた、というから、孤独ではなかったでしょうが、どんなに心細かったことかと若い頃のシルビアに思いを馳せました。

ジュネーブの職場の隣にある別の国連組織の庭では、桜の花が満開です。ソメイヨシノではないですが、むしろソメイヨシノよりもきれいな印象です。

すでにサマータイムで夜8時でも明るいし、良い季節になってきました。

夏のヨーロッパが大好きなウサギ