スケールと同様に重要なのがコード(和音)である。サックスは同時に複数の音を出せない楽器なので、コードを演奏するかわりにコードに含まれる音を順番に演奏する。これを「アルペジオ」という。ジャズでは4音(ドミソシ)のコードを基本としている。4音の組み合わせによって、メジャー・セブンス、マイナー・セブンス、ドミナンド・セブンス、ハーフ・ディミニッシュ、ディミニッシュ、オーグメント・セブンスなどがあるが、スケールと同様に、順番に紹介していく。この練習は、スイングのリズムで練習する。「スイング」について分からない場合は、「4. 練習曲」を参照してほしい。

 

 この楽譜では、メジャー・セブンスを「M7」と表記しているが、「maj7」「△」などの表記もある。また、F#M7の4音目のE#はFと同音だが、理論上、E#と表記する方が正しい。