ジャズを演奏するのに必要となるスケールは、メジャー、ハーモニック・マイナー、メロディック・マイナー、ディミニッシュ、ホールトーンと主に5つあるが(ナチュラル・マイナー、各モード、オルタードなどはこれらのスケールに内含されている)、それぞれのスケールを練習する際には、できるだけ12のキーをまとめて練習する。これは、苦手なキーを作らないための工夫である。また、スケールは暗記しなければいけない。すべてのスケールを一気に覚えることは難しいので、紹介する順番でゆっくりと時間をかけて覚えてほしい。メジャー・スケールを全てのキーで練習するのが初めての場合には、一週間に1つずつ、12週間をかけて練習するのがよい。最終的には、一度で全てのキーを吹き切るのが目標である

 

 楽譜にはサックスの最高音と最低音までが書いてあるが、そこまで音が出ないようであれば、その手前で折り返すので良い。