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昨日に続き

『墨のゆらめき』の感想です。



この本

才能ある書家に惚れ込む

主人公の話かなと想像していました。


あながちハズレとは言いませんが

私が持つ書家のイメージとは

全然違ってたキョロキョロ


登場人物のキャラクターも

話の展開も

意外性に満ちていて

吹き出す場面があるくらい

面白いのです。


これから読まれる方に

なるべくネタバレにならぬよう

核心に触れないようにして

紹介します。




主な登場人物は

老舗ホテル勤務の男性 続力(つづきちから)

書家の男性 遠田薫(とおだかおる)


仕事で繋がるだけの2人で

薄い関係性を望んでいた続(つづき)ですが

徐々に気持ちが変わっていきます。


続は書の素人ですが

遠田の書道教室の様子や

筆文字を見るうちに

遠田の書に魅せられていき

もっとこの人の書を見たいと

思うようになる。


遠田に依頼された

代筆屋の仕事に

無理矢理協力させられて


この作業によって

更に2人の心の距離が近づくかのように

思えるのですが

ある出来事によって

遠田から距離を取られることになる…



遠田は書の才能ある人物ですが

続もまた意外な才能があり

それは

代筆業を行なっている時に

発揮されます。


私はこの2人の代筆作業の場面が

大好きで


こんなエピソードを考える

三浦しをんさんの才能に

惚れてしまいます。


もちろん、書の表現も

卓越していて

三浦さんって書道される人?と

思いましたが、そのような情報は

見つかりませんでした。



やはり小説家というのは

すごいですね。

未知の世界の核心を捉えて

自分の言葉で書いてしまう。




2024年の1冊目が

『墨のゆらめき』で良かった。


本当は地球外生命体の話も

したかったのですが

ネタバレになるのでやめときます。


もし本を読んで

同感された方がいらっしゃいましたら

ひっそりと教えてくださいませ。












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