慣れというのは、恐ろしいものというか、この場合は、慣れてくれて良いことなんだけれど、さつきちゃんのお父さんは、何回も入退院を繰り返す内に、自分である程度は出来るようになってきて、最近は自分で準備して、ヘルパーさんに確認してもらったり、入院手続きはケアマネージャーさんに手伝ってもらて、以前のようにすぐ来いとは、言わなくなった。入院当日や、退院の時には、介護用のタクシーに来てもらっている。
介護手続きを取る時は、家に知らない人が入ってくるのは、嫌だと抵抗されたんだけれど、さつきちゃんは、
『自分には、自分の生活があるから』と言って、無理矢理、一番最初に入院した時に、手続きを取った。何しろ、、こういうのって手続きを取ったから、じゃ、すぐにっていうわけではなく、色々と時間がかってしまうので、先に先にってしていかないと、いけないから、介護保険料ってしっかり徴収されているんだけれど。
そして、初めてヘルパーさんが来る日も、
『やっぱり、嫌だ』って、ごねていたんだけれど、いざ、ヘルパーさんが来てくれ始めたら、まるで自分が進んでヘルパーさんに来てもらうようにお願いしたように、今では、ディーサービスに行くのも、楽しみになっているらしい。
このディーサービスも、目茶苦茶嫌がっていたけれど、今では、すごく楽しみしている、なんて都合のいい人だと思いながら、まあ、それで本人が良ければ、それで良いかって、さつきちゃんは思うことに、だってその方がさつきちゃんは楽だから。
とにかく、どんなに嫌いでも、親が親でなくなることは無いのだから、って、思うことに。
そんなわけで、最近、さつきちゃんが思っていることは、遠距離に人暮らしをさせている親を、介護とまで行かなくても、なんとか自立して暮らせるように、後方から支援するにはどうしたら良いかって事。
さつきちゃんのような環境の人、その親のことが嫌いとうのを覗いて、遠距離に親が独りで暮らしているっていう人たちって、どうしているのかなって。
さつきちゃんは、ここ5年くらい続けているのは、毎朝の対外的には、モーニングコールで、さつきちゃん的には、安否確認の電話なんだけれど。これは、安く済むのと会話がおはようでいいので、続けているんだけれど、それを親子孝行って勘違いされると、さつきちゃんは、ちょっと背中がゾクってするんですが。
今は、なんとかやっているけれど、これが寝たきりとかになったら、どうしようって最近思うんです。
結局、親子なんですよね。
さつきちゃんのように、親一人子一人っていう人たちって、どうしているのかな。
ほんと、親ってなんなんだろう。
おわり
長い間、さつきちゃんの小説と言うよりは、だらだらの愚痴に、お付き合いくださって、ありがとうございました。