あの時、孝ちゃんは、さつきちゃんたちに
『僕さ、生まれたときから、あっ、違う、うちのお父さんとお母さんが結婚した時から、もしかするともっと前からかもしれないけれど、医者になるって決められているんだ。ほら、お父さんのお爺ちゃん、おお母さんのお爺ちゃんも、医者だったし、親類もほとんどが医者だし、僕、時々思うんだ、もし、僕が医者になれなかったら、僕はどうしたらいいのかって。僕が医者になれなかったら、あの家の息子でいる資格がなくなるんだって、そして、あのお父さんとお母さんの、息子でいちゃいけないんじゃないかってね。僕は、自分の夢や希望を持っちゃいけないんだって、でも、、それじゃ、あんまり自分がかわいそうだから、孝ちゃんの夢はとか、大きくなったら何になるのって聞かれると、僕は迷わず『医者になるんだ』って答えていたんだ、それがまるで自分の夢で希望のような顔をして』って、ここまで言うと、しまったいけないことを言ってしまったって、顔をして
『あのさ、今言った事は、誰にも言わないでね』って、孝ちゃん
『孝ちゃん、本当はお医者さんになりたくないんだ』って、ガンちゃん
『孝ちゃん、本当は何になりたいの』って、たっちゃん
『お父さんとお母さんが、ちゃんといても大変なんだ。でも、なんで、お医者さんじゃないといけないの』って、さつきちゃんが言うと、男の子三人が口を揃えて
『あ・と・と・りだから』って、
『跡取りだから、それがどうしてお医者さんなの。跡取りって、なに?』って、さつきちゃんが聞くと
『家を継ぐこと、だから、病院を継がなきゃいけないんだ。って、ことは医者にならなきゃいけないんだ。他の仕事じゃ、駄目なんだ。僕には、医者になること以外は、無いんだ。決まっているんだ』って、孝ちゃんが、なんか悔しそうに言った。
『ふーん、でも、ガンちゃん、たっちゃんだって、おばさんたちは、うちの跡取り息子って言ってるけど、自分の将来は、自分で決めていいんでしょ。そのなれるとかなれないは別にして』って、さつきちゃんが言うと
『まあ、僕やたっちゃんの跡取りと、孝ちゃんの跡取りとは、意味が全然違う。分かるだろ、なんとなく』って、ガンちゃんがさつきちゃんに言った。
『うん、本当は分かるけど、孝ちゃん、可哀相だね。だから、いっも勉強しているんだ。お医者さんって、頭が良くないといけないんでしょ。勉強が出来ないと、難しい大学に行くんだよね』って、さつきちゃん
『時々、怖くいなるんだ。大学に入れなかったら、どうしよって。だって、僕が医者になるって、お父さんやお母さんだけじゃなくて、みんなが思っているんだよ。怖いだろ』って、孝ちゃんが三人の顔を一人ひとり見ながら言った。
この時、孝ちゃんは、まだ小学校の3、4年生だった。その3、4年生の子が、もう10年もしないで、来るであろう自分の将来を想像して怖いって言っていたんだ。
つづく
ユーミンさんのブログより
『日本にアニマルポリスを誕生させよう!』からの情報です。
以下転載 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
この夏から、大阪市在住のAさんが、里親詐欺犯を追っていました。
きっかけはAさんが保護した一匹の仔猫です。
足をケガしていた仔猫は、せっかく保護されたのに力尽きて、
虹の橋に旅立ってしまいました。
この仔猫を捨てたのが、ネットで里親募集されているところから
次々と仔猫を譲り受け、リードで繋いでお散歩と称し外を連れ回し
公園の滑り台を滑らせ、無理矢理リードを引き寄せたり
とても、楽しくお散歩とは言い難い行為を続け
仔猫が大きくなったり、懐かないからと捨て、人に譲り渡し
果ては、踏みつぶして殺したりと、
とても猫好きは思えない事を続けています。
そこで、Aさんは里親詐欺犯のブログを全てチェックし、
猫の出入りを記録し、捨てたと思われる場所へ毎晩出向き、
時間を掛けて詐欺犯が捨てた猫たちを保護していました。
警察に行っても相手にされなかったそうです。
そのような時に賛同者の方の活動で、NHKが取材することになり、
この里親詐欺犯の家にいた猫たちを、
すべて救出することに成功するまでの様子を撮影できたそうです。
この件ついての番組が、放送されます。
NHK総合 「追跡 A to Z ペットは泣いている」
2010年1月9日(土曜日)
午後10時~10時43分迄