こんにちは!
最近はじめて姫路城を見て感動した良玄です(*^-^*)
少し前の話になりますが
灼熱の炎天下のなかで姫路城へ訪れました
弾丸だったので中には入れなかったのですが
青空の下での白鷺城を拝見できました
日本のお城の中でも大人気なお城
真っ白に輝く姿はまさに圧巻でした
姫路名物の「ひねポン」と
御座候の「大判焼き」もとても美味しかったです
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さてそんな今回のテーマは
お坊さんの仕事
荷担(かたん)
です
以前にお坊さんの日常を紹介しましたが
その中でもこの夏の時期に増えるのが
荷担というお仕事です
荷担は「加担」とも書いたりしますが
要するにお寺のお手伝いであります
普段は自分のいるお寺で
お参りやお葬式や掃除などをしていますが
別のお寺に伺ってそのお手伝いをするのが
ずばり荷担のお仕事です
そしてこの夏の時期には
一年を通してお寺が最も忙しくなる
お盆の時期があります
早いところでは7月盆にはじまり
8月15日まで激動の一か月を過ごします
その間に「お施餓鬼」の法要や
「棚経」という全お檀家さんの家にお参りに伺う
お盆特有のお仕事も発生します
そのため普段は一人か二人でこなしている仕事も
それだけでは回らなくなります
お寺業界もお盆の時期だけは
人手不足となるわけです
そのため臨時でヘルプにやって来てくれるのが
荷担和尚であります
特に「お施餓鬼」の法要では
お坊さんが6人以上必要だったりします
棚経も全てのお檀家さんの家へ
8月13日~15日の3日間で回るとなると
件数が多いところではとても回り切れません
そのため近隣や修行時代の仲間や
知り合いの和尚さんにお願いをして
臨時のお手伝いをしてもらうわけです
お参りのお手伝いが主でありますが
修行時代はそれ以外にも色々な荷担に行きました
お盆の準備をするための掃除や草引きの荷担
お墓でひたすら順番にお経を読む荷担
松を刈ったり大根を堀りにいく荷担など
お坊さんは実は何でも屋さんでもあります
身の回りのことは自分でする
がモットーの僧侶界なので
そのお手伝いとなると
何でもこなさなければなりません
畳みを順番に吹いたり
襖を入れたり外したり
庭の剪定なども
荷担先ではよくある仕事でした
実は襖の入れ方にも
場所やコツがあり
和室の勉強にもなりました
掛け軸なども大変貴重なものや
重要文化財を扱ったりもするので
それはそれは手が震える経験もありました
兎にも角にも夏の熱い時期に
全国各地へお坊さんが派遣され
色々な仕事をこないしていくのが
荷担シーズンという一大行事です
仏教の教えにも通じるように
地域にはその地域の慣習や教えがあり
同じ宗派の僧侶であっても
全く違う仕事内容に苦戦することもありました
お盆の飾り方に関しても
それぞれの地域の特徴と違いがあり
それが柔軟性のある仏教の面白さ
でもあります
こうあるべき
こうでなければならない
という固執した固定概念を疑っていくのが
禅の教えでもあります
それぞれのお盆を過ごす中で
改めて自分自身のあるべき姿を見つめ直すのも
とても大事であるように思います
暑い熱い夏もど真ん中
そんなナツいアツもまた一興の如く
8月も存分に楽しんでいきたいものです
良玄合掌
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