こんにちは!
最近藤井風さんの『帰ろう』にハマっている良玄です(*^▽^*)
歌詞が刺さりまして
仏教の「万法帰一(すべては一つに帰る)」
の教えにも通じているように感じます
ピアノが上手で帰国子女でイケメンな藤井風さん
今後の活躍も目が離せません
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さてそんな今回のテーマは
お坊さんの一日 生活編
です
前回は食事編をお伝えしましたが
今回はお坊さんの一日のリアルな生活に着目します
お坊さんって一日何してるの
修行はどれぐらいするの
朝はやっぱり早いんだよね
などなどお坊さんの一日の生活も食事同様に
謎に包まれているものが多いので
今回はそれを中心に紹介します
まずもって私の起床時間は
全く早くありません
毎日6時半~7時に起きています
勿論早く起きているお坊さんは全国に沢山いますが
それは一般の方でも各個人の差があるのと同様です
ちなみに修行時代は
朝3時または4時でした
修行時代は朝は早くて当然かもしれませんが
お坊さんは人生が修行と言われれば
今の生活は怠けの証拠かもしれません
修行時代の一日の流れはこんな感じです
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4時 起床から朝のお勤め
5時 朝食
6時 掃除
8時半 作務(庭仕事や掃除)
10時 昼食
11時 作務(庭仕事や掃除)
16時 薬石(その日の残り物をいただく)
17時 坐禅
21時 就寝の後に夜坐(夜の自主的な坐禅)
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※あくまで一例です
(修行道場の庭は常に綺麗に手入れされています)
兎にも角にも朝6時半頃に起きた後は
朝のお勤めを行います
これはお寺の本堂と呼ばれる本尊さまの前で
お経を読むことです
お寺というのは本尊さまの住処でもあり
御朱印をもらいにいくのも
この本尊さまの証をもらうためでもあります
今のお寺があるのは
本尊さまのおかげさま
であり強いては
この世があるのも本尊さまのおかげさま
であるのが仏教です
そのため毎朝起きたら
まずは本尊さまに向けてお経をお唱えし
同時にお寺には各々のご先祖様もいるので
その方々にも供養のお経をあげているのです
この毎朝のお勤めが
お坊さんの生活では最も大切である
と言っても過言ではないかもしれません
そして朝のお勤めが終われば
普通に朝食をいただき
新聞などの情報収集を行います
お坊さんの仕事にはお話しを聞くことも多いので
この情報収集が結構重要だったりします
今はスマホでネットニュースも簡単に見れるので
お坊さんにはとても有難い環境になっています
携帯電話が普及した際に
お坊さんの導入率が早かったとも言われますが
外回りが多い僧侶にとって
地域や地元のニュースには敏感である必要があるのです
そして午前中は
お参りの仕事に行きます
特にお檀家さんの家へ伺うお参りは
午前中がほとんどです
そのためその間はお寺の留守番を
僧侶以外の者がしている場合がほとんどです
正午にはお昼をいただきますが
外回りやお葬式などの臨時の仕事も入るので
お弁当や外食も多いです
そして午後になると私の場合は
事務作業をすることが多いです
お寺の仕事は事務作業も結構あります
卒塔婆や書類などの書き物をしたり
パソコンで檀信徒管理の名簿や会計簿をつけたり
郵便物の作成など多岐に渡ります
一般のお寺では事務員さんもいないので
基本的に僧侶は何でも自分でやります
そのためパソコンや会計の知識も必要ですし
習字もある程度はできなければなりません
私の場合は好んでホームページなども作っているので
そのデザインや更新作業にも追われています
(お盆前は卒塔婆が並びます)
また事務と同じぐらい重要なのが
ずばり掃除です
お寺の庭と言えば綺麗に整っている風景を
想像される方が多いかと思います
もちろんお寺の庭にも
草は生えますし枯葉も落ちます
そのため庭の掃除や剪定
そしてお堂の内部の掃除も
生活の中で大きな時間を占めています
お経と事務作業と掃除
これがお坊さんの一日の三本柱となるわけです
お坊さんの一日のまとめ
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6時 起床から朝のお勤め
7時 朝食
8時半 お参り(月参りや葬儀など)
12時 昼食
13時 事務作業や掃除
19時 夕食
24時 就寝
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※土日は法事などお参りが多くなります
さらにお寺にはよく来客もあります
法事やお参りのお申込みや
お葬式やお墓の相談
そして日常生活の悩み事など
お坊さんは良き話し相手でもあります
そのため情報収集が欠かせないわけですが
色々な方と触れ合うというのも
僧侶の大切な務めであるように思います
そして夕食を19時頃にいただき
お通夜などが無い限りは
夜はゆっくりと過ごしています
私の場合は今は地域の団体に属していたり
研修や講演で外出することも多いので
その通りにはなりませんが
夜のお寺は比較的に静かかと思います
また掃除を早朝や夕方などの
涼しい時間に行う場合もよくあります
さらに土日や祝日の方がお参りが多いため
サービス業と同じようなスケジュール感でもあります
お坊さんの生活というと
だいぶ特別なイメージを持たれる方も多いのですが
ご覧の通り一般の方とあなり変わりません
これはやはり
日本の仏教が在家仏教
即ち一般の人々と同じように生活するからこそ
その人々の悩みや苦しみに寄り添える
という日本の宗教観に通じているからでもあります
お坊さんは特別なのではなく
この俗世間で同じように悩み苦しみ生きている
だからこそそんなお坊さんの信じる
仏教や禅に親しみを感じていただけたら幸いです
次回はお坊さんの一日の生活をもう少し掘り下げて
お坊さんの仕事の内容を紹介できたらと思います
秋の夜長のおつまみに
当ブログを引き続きよろしくお願い致します
良玄合掌
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