修行僧の仕事シリーズpart8 役僧(やくそう) [禅宗・臨済宗の葬儀・お葬式] | 禅宗お坊さんのブログ布教(禅語・作務・坐禅・修行・お坊さんのリアル体験記)
2011-03-11 14:07:55

修行僧の仕事シリーズpart8 役僧(やくそう) [禅宗・臨済宗の葬儀・お葬式]

テーマ:禅ライフ(修行僧の仕事)

こんにちは!

無事28歳を迎えることができたRYOGENですニコニコ


偶然にもブログ更新日が誕生日と重なりました(^_^;)

修行道場を出て初めての誕生日ですが、、、、、、


特に変化はないです爆弾 笑


むしろ集団生活をしていた方が

周りに人がいてお祝いの言葉をかけてくれたように思いますひらめき電球


そういう団体生活の絆みたいなものは

修行生活においても素敵な要素なのかもしれませんニコニコ




さてそんな今日は久々の

修行僧の仕事シリーズpart8

役僧

(やくそう)

[禅宗・臨済宗の葬儀]

です


今回は修行僧の仕事シリーズですが

禅宗の葬儀についても少し解説したいと思います



では早速ですがこの役僧とは即ち

葬儀(お葬式)におけるお手伝いのお坊さん

のことを指しますビックリマーク



そもそも禅宗の葬儀においては

お坊さんが一人で行うことは原則できませんビックリマーク


必ず導師とよばれるメインの方

役僧とよばれるお手伝いの方がいますひらめき電球


導師とは戒名を授け引導法語などを唱える

葬儀のメインを担当しますひらめき電球


そして役僧のお坊さんは導師を囲うように両脇に座り

導師と共にお経を読むとともに

チン・ポン・ジャランの役を担いますビックリマーク



ちん・ぽん・じゃらん です 笑



これは禅宗の葬儀やお施餓鬼の法要などにおいては

必ず登場してくるとても重要なアイテムですひらめき電球


チンとは引磬(いんきん)

ポンとは太鼓(たいこ)

ジャランとは鉢(はち)

を指します目



禅宗お坊さんのブログ布教(禅語・作務・坐禅・修行・恋!?坊さんリアル体験記)
(左からチン・ポン・ジャラン)


名前の由来はやはりその音色ですねニコニコ 笑


禅宗のお坊さんの間では

チン・ポン・ジャランというのは共通語となっていますニコニコ


「お前、明日ポンな!」


「了解です!!グッド!


なんて会話もよくあるシチュエーションですアップ



そんな特徴的なチン・ポン・ジャランが何故存在するのかというと

昔からの葬儀の流れを今も再現しているためでありますビックリマーク


今現在では葬祭場ホールで行う葬儀が一般化していますが

一昔前までは家で葬儀を行うのが当たり前でした目


家にお坊さんが来てお経をあげて

       ↓

お坊さん・棺桶・親族等が大名行列の如くお寺まで移動し

       ↓

お寺(火葬場・埋葬場)でまたお経をあげて火葬(または埋葬)する


というのが葬儀の一般的な流れでしたニコニコ


そしてその移動する際および

お寺(火葬場・埋葬場)に到着した際に使用されていたのが

このチン・ポン・ジャランであり

村中に聞こえるよう大きな音を鳴らして伝えていたわけですビックリマーク

 

 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

  追記

 

  チン・ポン・ジャランを鳴らす意味については他にもいろいろ説があります

  

  伝えるというのも一つの要素ですが

  密教とも関係する祈祷的な要素もあったと考えられます

  

  また移動してお寺に到着してからも

  火を囲んでその周りをぐるぐると周り

  その間もチン・ポン・ジャランを鳴らしていました


  以上誤解を招く点がありましたので

  追記させて頂きました!

  まぎらわしい表現をしてしまい申し訳ないですm(_ _)m

 ----------------------------------------------------------------



そもそも禅宗における葬儀の形式というのは


曹洞宗の修行道場において

志半ばで亡くなってしまった修行僧を弔うために行った儀式


が起源であるといわれていますひらめき電球


これは元々中国の宋の時代における『禅苑清規』に由来します目



そしてこの

志半ばの修行僧が在家に近い存在である

ということから

在家信者の方にもこの葬儀の形式がとられるようになったわけですひらめき電球



ただしそもそも江戸時代以前においては

葬儀というのは身分の高い方に限られていましたショック!


そのため一般庶民が亡くなったの場合は

村の共同墓地に埋めて終わりというのがほとんどでしたショック!


これが明治時代以降になり士農工商の身分差が撤廃されてから

一般庶民にも普及するようになったわけですニコニコ



葬儀を行う意味については宗派により違いがありますビックリマーク

特に浄土真宗日蓮宗の場合はその意味合いが

禅宗の葬儀と大きく異なりますビックリマーク


自力他力の話にも繋がりますが

これを話すととても長くなりますので割愛しますm(_ _)m


そして禅宗の葬儀の場合は主に

受戒引導法語が葬儀の主な目的となります!!


禅宗の葬儀の流れ(簡略)

----------------------------------------------

受戒の部分


 剃刀を使って剃髪をし

 仏・法・僧という仏教の三宝に帰依する誓いを立てます

 そして戒名を授けます


引導法語の部分


 そして棺桶をとじるお経と出発するお経を唱え

 チン・ポン・ジャランが鳴り

 移動している様子を再現します


 葬儀ホールで実際に火をつけるわけにはいかないので

 タイマツを模した棒を棺桶に捧げます


 そして導師が引導法語を唱えて

 仏の世界へ導きます


 導師が焼香

 親族および会葬者が焼香をして葬儀が終わります

------------------------------------------------


以上が禅宗における葬儀のだいたいの流れになります目


そして現在の葬祭場ホールでの葬儀

以前の家から寺への葬儀を忠実に再現しているビックリマーク

ということになりますひらめき電球


ただし

葬儀というのもの自体が地域性のとても強いものなので

上記の流れと多少の違いがあることをご理解くださいm(_ _)m




修行道場においてはこの役僧という仕事は

一般社会の場での葬儀という大事な場面に出るため

とても重要な仕事でしたビックリマーク


先輩から厳しく指導され

何度もシミュレーションをして確認をした後に任される仕事ですあせる


そのためこの役僧の仕事を任されるというのは

一人前として認められる要素の一つであったように思いますニコニコ


そもそも葬儀の重要性を考えてれば当然のことであるかもしれません目




葬儀というものは出たくて出るものではありません


また数多くの葬儀に出るものでもありません


そのため

「葬式って何やってるのかよく分からん!」

という声をよく耳にしますショック!


最近では葬式不要論が本になってヒットを記録しているぐらいですガーン

(それについてはこちらをご覧ください

ただその原因の一つには

葬儀とはなんぞや?

という不明性な部分が関係していると考えますビックリマーク


現在の葬儀というのは日本独特の文化ですアップ

他の仏教国においてもこのような文化を見ることはできませんビックリマーク


だからこそ日本の葬儀の文化というものを

これからも大切にしていきたいと思いますニコニコ



わけのわからん葬儀ではなく

意味のある葬儀

であることを少しでも知っていただけたら嬉しいですニコニコ




良玄合掌


人気ブログランキングへ

↑クリックしてたくさんの方に読んでもらえるとうれしいですm(_ _)m

泰丘良玄さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス