11/24(金)はLive Spot RAGでTHE ARAKUREの有観客配信ライヴが行われた。
私にとっては、1年ぶりのARAKUREの生ライヴ。4月のライヴは都合で見送り、配信視聴だけになったので。
ライヴを観に行く事自体6月以来で、やっと「配信の皆さん」から脱却。
第1部 19:09~20:00
1. 真夜中へ8マイル
2. I'M GONNA MAKE IT
3. BURN YOUR SOUL
4. NIGHTFALL
5. FLY AWAY
第2部 20:16~21:25
1. SHALLOW LIFE
2. TWIST AND SHOUT
3. EATHQUAKE
4. Make SOME NOISE
5. GETTING BETTER
6. BROKEN WINGS
アンコール 21:40まで
1. ALRIGHT
2. 奇跡
定刻になり、松尾さんの事前挨拶のあと、ほどなくメンバー達が登場。
最終チェックが終わり、「真夜中へ8マイル」からスタート。
何がすごいって、永井さんが初めの2フレーズは手拍子を行い、そしてパッと演奏に入る。流れるような切り替え。さすが。
米川さんのロック・ヴォーカルと、高度なギター演奏。
この曲が終わり、長谷川さんが左側のマイクを近付けた。という事は、次は新曲か。
やはり、"I'M GONNA MAKE IT"。
米川さんのアドリブ的な演奏からスタート。
イントロは新しさと懐かしさが交差するアメリカン・ロック。
サビの部分を長谷川さんも歌う。
10月から配信ライヴでは既に何回かこの場面を観てきたが、生ライヴだと迫力、そして、ユニゾンの醍醐味を味わえる。
コーラスではなく、同じ旋律を歌っているが、声の質が違うので、コーラスに勝るとも劣らない。長谷川さんは、結構高音域でも歌える人だと思った。
長谷川:本気でやってる。
永井:ヤバイ。はい、皆さんこんばんわ。ARAKUREです。
長谷川:こんばんわ。
永井:毎年我々は2回ツアーに出てるんですけど、通常だと10月ぐらいに来てるんですけど、今回はスケジュールの都合で11月になりましたけれども。
長谷川:何で?
永井:あなたのスケジュールで。
長谷川:アタシの?
永井:そうなりました。
長谷川:スイマセン。
永井:でも今回はね、すごいですよ。CD出しちゃって。
長谷川:そうよ。
永井:出しちゃいましたよ。2ndミニCDね。ミニというのは、4曲入りなんですけど、でも、1曲が長い。
長谷川:あ、ホント?
永井:今の曲みたいに長いんですよ。
長谷川:ギター・ソロが長いからとか?
米川:ではないですよ。
永井:ではないよね。
米川:パーツが。
永井:パーツが多いのか。パーツが多かったり、テンポが遅かったり。
長谷川:そうだね。
永井:色々な事情があって。
長谷川:あと、歌詞が多かったり。
永井:歌詞が多いのはニイやんのせいだから、それは別にいいんですけど。
長谷川:そうなのか。
永井:そういう我々。
長谷川:4曲といえども、もうたっぷりな訳ですよね。
永井:そうですよ。今回は非常に、前もよかったけど、今回も非常にいいですよ。
長谷川:いいよ。
永井:音いいでしょ。曲いいでしょ。演奏いいでしょ。
長谷川:あっという間に終わった。
永井:あっという間に。それだけありゃ、十分だよ。
長谷川:普通は、バンドだたったら、レコーディングする前に、曲を揉んだりする訳ですよ。
永井:ああしろ、こうしろみたいな事をね。捏ね振り回してからやる。
長谷川:録音する前日に決まったもんね。
永井:アレンジとかはね。
長谷川:アレンジとか前日に。
永井:前日に初めてやった。それでもう、2日間で終わり。
長谷川:録音はだって、1日で終わりでしょ。1日だっけ?
永井:そうか。
長谷川:1日。違った?翌日もあった?オレ、翌日遊んでたから。
永井:遊んでない。
長谷川:遊んでないから、その日に終わった。
永井:終わってんのかな。あ、そうか。そうか。
長谷川:(2人は)上手いね。
永井:上手いですよ。我々は。
長谷川:上手いね。やっつけだとは思えない。
永井:やっつけではない。丹精込めて、短時間で録る。
長谷川:そうだね。
永井:だらだら弾いてても、よくないの。
長谷川:解る。
永井:大体、1回目とか2回目がよかったりするからね。
長谷川:レコーディングって、そうなんだよね。
永井:そうなんだ。
長谷川:あそこはこうしよう、ああしようなんて、何回も何回もやってると、殆どダメになっていく。
永井:1stテイクっていうか、最初にひらめいて出てきたものが、非常によかったりするんですよ、皆さん。
長谷川:ね、上手いから。
永井:すぐ出来ちゃう。
長谷川:前やってたテンパックっていうバンドでは、1日9曲録らされたからね。
永井:いや、出来る人そうなっちゃうんだよね。
長谷川:9曲はあり得ないよ。
永井:出来ちゃうんだから。
長谷川:上手いんだから。誰も言ってくれないから。
永井:出来ましぇ~んって言わなきゃ。
長谷川:しょうがないね。
永井:ま、そういう事で、今日は新しい2ndCd発売記念ライヴという事で、ツアー初日といえば初日かな。もう2本ぐらいリハビリしてきたんだけど。
長谷川:初日ですよ。
永井:初日RAGに又やって来れましたので、今日も盛り上がっていきたいと思います。最後までお楽しみ下さい。
長谷川:お願いします。
米川:(メンバー紹介で)こんばんわ。よろしくお願いします。ツアーでは通算3日目という事なんですけど、関東では自分の機材でやったんですけど、今日は福井からやってまいりましたギターを、慣れるまでちょっと時間がかかると思います。ま、終わる頃には。
永井:酒も入って大丈夫だと。
米川:そうですね。よろしくお願いします。
永井:(長谷川さんを紹介する時)今日からちゃんと紹介しますよ。
長谷川:コーラスね。
永井:今回のレコーディングで、長谷川くんの曲とか録ったんだけど、今やってる曲がそうなんですけども、それに伴ってライヴやり始めるっていう時に、なぜか今までかたくなに拒否してきたコーラスを自ら「米さん、歌詞教えて下さい」って。ポロっと変わっちゃって、それまで爺さんだか婆さんだかの遺言で、絶対コーラスなんかやらないってかたくなに言ってた人が。
長谷川:爺さんの遺言。冗談ですけど。いや、だって、曲をよくしたいじゃないですか。だから、オレの場合は、メロディー楽器ではないので、ドラムなんで、ただどうしてもハモるって事がなかなかやりにくいっていうか、出来ないんですよ。身体の中に、和音構成とか入ってない。わかんないので。なので、主旋をそのまま分厚くするっていう意味で。だから、コーラスって感じじゃないですね。
永井:ユニゾンって事ですね。
長谷川:あ、それです。
永井:じゃ、今度ユニゾンって紹介します。
長谷川:歌のユニゾンね。
永井:歌のって言わなきゃいけないの?
長谷川:声のユニゾン。
永井:あ、そうか。
長谷川:米さんのユニゾン。米さんのユニゾンじゃね~な。
永井:いや、わかんないよ。長谷川くんがユニゾンのつもりで歌っても、米さんの方がコーラスに回る可能性もある。とすると、そっちへ行っちゃうんでしょ。ユニゾンだから。
長谷川:そうなの。つられちゃうのね。
永井:つられちゃう。人の行く方行く方につられちゃう訳でしょ。しょうがないね。
長谷川:歌い慣れてないから。
永井:ま、一応コーラスにしとこうかな。
長谷川:ま、面倒くさいからね。はい、よろしくお願いします。
永井:(メンバー紹介で)還暦とはいえ、もうすっかり経ってしまいましたからね。あと4ヵ月ぐらいしたら、(米川さんは)赤いギター持って、赤いシャツ着てね、赤い帽子かぶってやりますから。
長谷川:やるんだよね。
永井:やる。やだね~、ホントに。楽屋でみんな咳き込んじゃってね。どうしようもないですよ。
長谷川:咳き込むか、ため息つくか。
永井:生きてるのかな、この人、みたいな。
長谷川:値はないからね。しょうがない。
永井:今回は段取り上、行程上、結構移動が厳しい。そんで、今日も大変なんだよね。終わってから、極寒の福井に移動しなきゃならないんで。
長谷川:行ってらっしゃい!
永井:行ってらっしゃいって、あなたも行かなきゃ。
長谷川:オレも?
永井:運転して。
長谷川:雪降る。オレ、運転?いいけど。マジで?
永井:ウソだけど。
長谷川:だから、もう還暦なんだから、ウソやめなさいよ。
永井:あ、そう。
長谷川:いい大人なんだから。
永井:あなたぐらいにしか、ウソつかないけどね。他の人には。
長谷川:でも、オレには言われたくないでしょ?
永井:言われたくない。
長谷川:ウソで生きてるから。
永井:まあ、ちょっとしんどい工程がありますけどね。
長谷川:ヤバイよ。週末だって、北の方は…。
永井:なんか、午前中寒いって。
長谷川:今日だって。
永井:昼間、東京から来たけど、温かかったでしょ。
米川:新幹線降りたら、あ~寒い!
永井:そうでしょ。京都駅着いた途端、あれ~、みたいな。
長谷川:ユニゾン。温かかったのにって。
永井:いや、これはユニゾンってやつですよ。
長谷川:せ~のって言ってくれたら、オレも言えるのに。
永井:ユニゾン。せ~のなんか言わないよ。あうんの呼吸ってやつ。
長谷川:いっつも2人ばっかり。
永井:もうLINEなんかやんなくたって、このとおりですよ。
長谷川:あ、違うよ。What's upとか、We chatとか。
永井:知らない。聞いた事もない。
長谷川:(米川さんは)知らない。もう、年寄りやだよな~。
永井:何、何?グミしか知らないよ。
米川:そっちか。
長谷川:それ、カタカナだけど、違うもの。
永井:違うもの。
長谷川:スマートEXぐらいやりなよ。
永井:やりましょう。
長谷川:オレはやってる。
永井:今までね、だから、何の話?ま、いいや。それはどうでもいい。
長谷川:だから、今日行くんだよ、福井に。
永井:福井行くよ。終わってから行くんだよ。酒も飲まずに、行かなきゃならないんだよ、オレ。
長谷川:飲むくせに。飲むでしょ、絶対。
永井:いや、ちょっとは飲むけど。
長谷川:もう60なんだから、ウソはダメだって。
永井:いやいや。酒も。ま、いいや。
長谷川:雪だよ。だって、雪国の渋滞って、ヤバイよ。
永井:でも、新車になって、スタッドレスだって言ってたから、自信満々。
長谷川:だから、オレらはいいのかもしれないけど、トラックが止まっちゃったりとか。
永井:回りがね。
長谷川:どう?やめよ。
永井:ま、しょうがない。ま、そんなこんなでどんどん続けていきたいと思いますけど、1曲目はいきなり今日は、米川さんの大ヒット・ナンバー「真夜中へ8マイル」。そして、2曲目は新しいCDから長谷川浩二作曲”I'M GONNA MAKE IT”。ユニゾンしてるもんね。その歌詞をN原実先生が書いてくれたと。書いてくれたのはいいけど、情報量が多いと。
長谷川:そう。で、文句言ってる。
永井:それを本人に伝えたら、「あ、そうやったかいな」って。
長谷川:さすがですね。
永井:人の為に書いた曲だから、あんまり考えてなかったんだろうね。
長谷川:自分でやる時はね。
永井:絶対長いと思うだろうけどね。
長谷川:たぶんね、気に入ってくれちゃってたから。
永井:そうそう。
長谷川:思いが込もっちゃたんだろうね。
永井:出来上がったCDも渡して、次の日ぐらいに、何日か後ぐらいに会って、「永井くん、すごいじゃん、そのCD。音がええし。曲がええし。どこで録ったん?どこで録音したん?」。「福井です」。「福井!?」
長谷川:なるよね。
永井:でも、音がいいからいいよね。
長谷川:世界のN原実。まさか福井で録ったとは思わないよね。
永井:思わないよね。そんだけ、でも、いい音で録れるって事だから。
長谷川:そう。だから、スタジオもいいし、楽器もいいし、エンジニアもよかったんですね。
永井:そう。
長谷川:全てがよかった。
永井:そういう事なので、皆さんよろしくお願いします。
長谷川:よろしくお願いします。
永井:そんなこんなで、次の曲に行きたいと思いますけど、次はまず我々の1stアルバムから米川先生の"BURN YOUR SOUL"聴いて下さい。
改めて、いい曲だと再認識。超一流のテクニックが凝縮。
考えてみれば、この曲も生ライヴで聴くのは初めて。
引き続き、新曲の"NIGHTFALL "。
何とも神秘的。確かに、永井さんらしい作風。
米川さんは、むずかしい奏法を披露。
永井:はい、ありがとうございます。1stアルバムから"BURN YOUR SOUL"。そして新しいアルバムから"NIGHTFALL "というバラードを聴いて頂きました。ありがとうございます。新しいアルバムの曲はもう4~5回になるのかな。割とこなれてきた感が少しは出てきたかなという感じですけど、今の曲なんかもね。
長谷川:少しね。
永井:ちょっと何となく、ライヴでやる感覚が出てきた。
長谷川:少しね。
永井:少し。
長谷川:今の曲は、永井さんの作曲でいい曲だね。
永井:すごくいい曲ですよ。今回はなるべくシンプルに書こうと思ったから、あんまり小細工なしの。
長谷川:永井さんの20代の曲って、"DANCE OF THE HARLEQUIN"、"TWILIGHT 3"。
永井:スイマセン。"TWILIGHT 3"はいい方。自分でいい方って言っちゃったよ。
長谷川:やってごらんなさい。
永井:皆さん、そう言いますけど。
長谷川:やってごらんなさい。
長谷川:大変よ。
永井:スイマセン。
長谷川:それに引き換え、今回のは音符が長いね。
永井:長いですよ。
長谷川:ド~ン、ド~ン。なんにもやってね~じゃね~か。
永井:あなた、ドン。ドン。
長谷川:刻んでた。
永井:あ、そう。聞こえなかった。
長谷川:聞こえないぐらいの。
永井:聞こえないぐらいのでしょ。ドキッとするんですよ、だから。いつもリズム取ってるの、小っちゃくやってて。
長谷川:信用されてないの?
永井:いや、だから、聴いてる訳。聴いてるって事は、頼りにしてるって事。信用してるかは別として。
長谷川:たぶん合ってる。
永井:合ってる。大丈夫。
長谷川:大変よ。こういう曲はやっぱ、歳取らないと出来ないね。
永井:よかった。
長谷川:だって、待てないもん。"DANCE OF THE HARLEQUIN"なんか、どこも待ってないもんね。
永井:いや、あれはだって、ああいう曲だから、いいでしょ。
長谷川:♪デケデケ デケデケ♪
永井:一応休符入ってるけど。
長谷川:♪デケデケ デケデケ♪ ♪デケデケ デケデケ♪ ♪パッパ♪
永井:合ってるよ。そのとおり。
長谷川:何年やってると思う?
永井:いや、メロディー弾いてないからさ。よく憶えてるね。
長谷川:ちっとも間がないから。
永井:休符あるんだけどね。
長谷川:ホント?
永井:♪パンパ~ン♪の所だけ、休符。
長谷川:16符じゃないの?
永井:ま、そうだけど。
長谷川:今のは長いよ。♪ド~ン♪♪ド~ン♪
永井:忘れた頃にやってくるね。いいじゃないですか。そういう曲があっても。
長谷川:ホントに、オレ、ナチュラルハイなグミ食べてないよ。
永井:食べてない?大丈夫?
長谷川:食べてない。
永井:茶色いやつ、さっきなんかあったよ、テーブルの上に。
長谷川:東京に住んでるけど、買ってない。
永井:歌舞伎町とか行ってないよね?歌舞伎町とか立ってないよね。
長谷川:東横。オーバードーズ。やめなさいって。配信してるんだから。
永井:まじめにやらないと。
長谷川:配信してるんだから。危ない。危ない。今気づいた。
永井:まあまあそう言った事で。今の曲は、私が書いたゆったりした曲で、大人の曲ですけど、次…。
長谷川:次は大人じゃないんですか?
永井:次は米川さんが書いた、大人の米川さんが書いた元気な曲。誰もそんな言ってませんよ。ちゃんとオレが言おうとしてる前に、そういう事言わないでくれる?
米川:(爆笑)
永井:ちゃんと言おうとしてるのに。
長谷川:あ、そうですよね。
永井:疑いの目を向けて、口に出さないでくれる?
長谷川:気付いちゃったから。
永井:気付いちゃった? どうやって紹介しようかと考えてた。これが新しいアルバムの曲だけど、結構厄介なんですよ。
長谷川:厄介?
永井:色々パーツがあって、ライヴでやるとなると。色々変えなきゃならなくなる事が多くて、最後のギター・ソロなんかすごい長いじゃん。疲れる。
長谷川:テンポ速いのよ。
永井:それを考えると、大人になって書く曲ではないなと。
米川:そうですね。
永井:しなくもないんだけど、元気があるから。元気のいい曲なんですよ。
長谷川:米川さんは元気いっぱいだから。
永井:そうそう。
長谷川:アンパンと一緒なんだよ。
永井:えっ!?
長谷川:アンパンと一緒なんだよ。企画は。アンパンマン!
この時、米川さんがステージ後方に貼り付けてあるARAKUREのタオルが剥がれていたので、貼り直し。
永井:あ、そこにね。いい所に貼ってある。(アンプ上のものは)オレら誰も見ようとしない。
米川:今回のARAKUREのCDと共に、ニュー・グッズが登場しました。こちらにあります。
永井:ハンドタオル。ジャケットと同じデザイン。
米川:CDと同じ2,000円となってます。よろしくお願いします。
永井:素晴らしい出来ですよ。米川部長の渾身の。汗を吸うね。(長谷川さんに)あれっ、どうしたの?吸わないじゃないの!ま、しょがないね(長谷川さんが顔を吹く)。たまにこういう事やってますけど、大目に見てやってください。じゃ、ま、そんなこんなで、1部最後。米川さんのインスト・ナンバーですね。"FLY AWAY"聴いて頂きたいと思います。
アメリカン・ロックか、フュージョンか。フュージョンにしてはテンポが速い。
速い中、米川さんはタッピングあり、アーム奏法あり、速弾きあり。目まぐるしく変わる。
永井:どうもありがとうございます。(メンバー紹介後)それではちょっと休憩します。
メンバー達が退場。
To be continued。