吉村家。

言わずと知れた家系総本山である。

家系ラーメン発祥の地として名高い、歴史ある店。

今更我々が何を語ることがあろうか。

そのこだわり抜かれた極太ストレート麺をすすり、洗練された豚骨醤油のスープを飲み干す度に思う。

この体験を言葉にすることの無粋さを。

書けば書くほど陳腐な表現として残ってしまう虚しさを。

美味。
ただその一言だけで充分なのではないか。

これは決してサボっているわけでもなければ、先に書いた者を煽り馬鹿にしているわけではない。

多分ない。


しかし敢えてこれだけは言おう。

カウンターの調味料
にんにくチップは正義だと。



原点に戻り生命をみなぎらせた我々は、新たなラーメンを求め、また旅に出るーー。