最近儲かっている塾に多い傾向。
とにかく広告費や設備投資に費用をかけ、人を集めたら、もともと志望校に合格出来るタイプの子供を入学させ、合格が危ないと気づくと退塾させる。
商売なのだから資本主義の面では文句はない。進学率こそ親御様には最高の宣伝文句だろう。
しかし、人道的にはいかがなものか?
大学生時代の4年間の個別指導塾講師の経験を買われ、現在個別指導塾の経営に関与している。
当塾にくる生徒は皆近くの他の塾を辞めて来るのが大半だ。
塾を辞め、それでも頑張りたいと頑張ったうちの生徒が、成績を大きく上げた。
その生徒の友達も何名か入塾してきた。
全員が成績を上げている。50点前後の子が90点以上になった。
ちゃんと生徒や親と向き合い、一人一人に合わせて指導していく講師が欠如しているんだろう。
まず、先生は絶対的に人気者でなければいけない。
私は生徒に言う。
「先生は勉強を始めたのは小学生高学年からだが、それよりずっと前、幼稚園児の頃からテレビゲームで遊んでいる。
もしかしたらかなりのゲーマーだったのかもしれない。
高校卒業時には理系教科の全国偏差値が70近い私が、なぜ偏差値50ちょっとの東京電機大学に行ったのか。
それは、やりたい研究があったからだろう。
日本に秋葉原という町を生み出した張本人。日本で最もパソコンやインターネットの歴史のある大学に興味があったからだろう。
学校の偏差値は人気で決まる。しかしその人気は必ずしも大学や研究室、教授の良し悪しで決まっているとは限らない。
日本人特有のブランド志向で、例えば6浪して東大に入った学生がいったい何の発明をするだろう?疑問だ。
本物の人間とは変わり者で、変わり者は捻くれ者で、普通の人と価値観が違う。そういう人たちが集まる場所がこの日本にはある。」