2002年 カシオワールド参戦記

テーマ:

2002年、いぶすきゴルフクラブで開催されたカシオワールドオープンに出場した時のレポートです。

振り返ってみると、いい経験になりました。

自分で書いて、懐かしく読みました。


日時 日時 20021128日~121 会場 指宿ゴルフクラブ開門コース


南日本ゴルフ選手権の優勝副賞でいただいたカシオワールドの出場ラウンドレポートをしたいと思います。 夢にまで見たトーナメントの出場が叶い、自分がどのような状態になるのが非常に楽しみでした。ブルブル震えてゴルフにならないのか、それとも普段とあまりかわらない自分がいるのか、ティーグラウンドに立たないと全く予想が立ちませんでした。練習ラウンドの時から、周りはテレビで見ているプロばかり。緊張するより何か違う所にいるようでした。ドライビングレンジはアマチュアの試合とは全く経験のない雰囲気でした。昨年までは、ロープの外からの見学でしたが、いざ自分でそこに立ってみると気持ちがいいものでした。練習ラウンドの時は選手だけでしたが、本番は色々な角度からギャラリーの方々に見られて気持ちが良いやら、少し緊張をしました。
一番、トーナメントに出るのだなと感じたのは練習グリーンでパターの練習をしている時、インスタートのアナウンスが聞こえた時で、私のひとつ前のペアリングが紹介された時でした。尾崎健夫、加瀬秀樹、細川和彦の三選手。あの時はさすがに"今日はいつもと違うぞ"と思いました。いよいよ自分の番です。ティーグラウンドに一緒にラウンドをする藤木三郎選手、小林正則選手それとわたくし冨田孝徳の三選手です。最初に感じたのは"でかいぁ"という印象でした。藤木選手は背も高いが体の幅も広い。小林選手は東京タワーみたいに背が高いという感じです。わたしは、身長162cm体重60キロ。二人の陰に隠れると見えなくなるようでした。


●ラウンドスタート
それでは、10番ホールからレポートして参ります。緊張の第一打はフェアウェイ右サイド。まあまあのショットでした。一安心という所でした。セカンドショットはピンまで180ヤード下りアゲンスト4番アイアン。当りが薄くてショート。AWでのアプローチは寄らず、パターも外してボギースタート。何とかパーセーブをしたかったのですが上手くいきませんでした。この時本当の緊張が解けたようでした。11番ホール、ティーショットはフェアウェイ真ん中。セカンドショットはピン左5m。ツーパットのパー。落ち着きました。12番ホールショートホール。両プロがグリーンを外したのを見て番手と風が読めました。ピン左8mにワンオン、ツーパットのパー。いい感じです。
13番ロングホール、練習の時から強いアゲンストが吹きこの時も同じような風が吹いていました。風に負けまいと力んだのがまずかったです。左に引っ掛けてバンカーにまっしぐら。後で考えると両プロがいい球を打って行ったので負けまいと力が入りすぎたみたいです。この後がまずかった。ライが良かったので得意の7番ウッドを使ったのですが、前のあごが高く先が気になりミスショット。出ただけでした。結局4オン2パットのボギー。友人にも言われたのですが、"同じボギーでもアイアンで確実に攻めるべきではなかったか"と確かにそうも思いましたが試合の流れとして変な考え方かもしれませんが、ミスを怖がる場面では無かったように思えました。14番ホール、自分としてはあまり得意なホールでなく、練習に時からティーショットが上手く行っていないホールでした。多分自分だけかもしれませんが、何か立ちにくいホールです。この時は、失敗をしないよう気持ちを集中しボールを叩きました。練習でも出なかったナイスボールが出ました。フェアウェイ右サイド、少し嬉しかったです。セカンドショットはピン左7mにオン。ピンの向こう側が下っていて、打ち過ぎたら大変な事になるややこしいパットでした。ツーパットのパー。つづく15番ホールはインコースで一番難易度の高いホールです。左にクロスバンカー、右に木、左右の深いラフ、フェアウェイしかないというダラダラと打ち上げていくタフなホールです。セカンドの番手はヤード表示よりも2番手くらい大きいクラブでショットしないと届きません。それくらい上りのきついホールです。届かなければ花道を20~30ヤードくらい下りてきます。大きすぎると順目の物凄く早い下りのラインが残ります。乗せるのも大変だし、距離を合わせるのも大変。結果は3オン2パットのボギー。残念やら仕方ないやら、悔しかったです。このホールの時点で3オーバー。何とかしなくては。16番ホールは打ち下ろしの右ドッグレッグのミドルホールです。まっすぐいくとバンカーに、右過ぎるとラフもしくは林の中。コーナーぎりぎりに飛んでいったのですが昨日の風(フォロー)と違うかぜがその時だけ吹いていました。ティーグラウンドでは感じなかったのですが、セカンド地点ではややアゲンスト気味の風が吹いていました。それも向きがころころ変わる読みにくい風でした。藤木プロはその風を読んでいるみたいでした。私のところに来て"昨日の風と今日の風は違う"としきりに言っていました。「遠くの木の枝の揺れ方など風を読む方法を研究しないと思いもよらない結果につながりやすい」といい勉強になりました。上手い事、前上がりのラフから6番アイアンのセカンドショットはツーオンに成功しツーパットのパー。
17番ホールはカシオの名物ホールのひとつです。左手前に噴水の上がる池。右は靴が全く見えなくなるヘビーラフ。ラフの草を引っ張り上げると30センチくらいはある草が渦を巻いて待っています。距離は206ヤード、この日のピンは右の奥。220ヤードでした。7番ウッドのショットはグリーンのセンターを捉えピンまで8m。ツーパットのパー。よしよし。18番ホールは距離の無いロングホール。バーディーのチャンスが作りやすいホールです。右に打ってしまうとパームツリーがセカンドショットを難しくしてしまう感じで、センターより左がベストポジションです。狙いすぎたのか行き過ぎて左のパームツリーの中に入ってしまいました。木と木の間を抜くショットになりましたが、幸いな事に3mくらい隙間があり、何とか前進することに成功しました。普段はこれくらいの隙間があるとあまり思わないものですが、この時は"木に当たったらどうしよう"と変な事を考えました。精神的に弱い所を見たようでした。サードショットはウェッジでしたが、寄せたいという気持ちが強くピンを8m近くオーバーしてしまいました。下りの軽いフックラインでしたが、30センチに寄ってツーパットのパーで最初のハーフは39ストロークでした。40分のインターバルで頭の中の整理をしなくてはと練習グリーンで一休み


●後半ラウンドスタート
後半のスタートが近づき、キャディーの大山君がティーの裏で素振りをして体を十分温めるよう指示をしてくれました。インコースのティーより1番ティーは一回り狭く、素振りをするスペースが無く十分準備ができないという判断でした。私はティーグラウンドに上がってからでもクラブが振れて準備ができると思っていたのですが、大きな誤算でした。プレイヤーとキャディーが立つとかなり狭く「素振りができない」とゴルフを良く知っている大山君らしく、ティーグラウンドの状態をよく把握した指示でした。指示を聴かなかったのではないのですが思ったより体が温まっていませんでした。案の定、ややダフリ気味のショットは全くかっこの悪いへんてこりんな球で右のラフ。あまり人の歩いていない所でしたので、かなり元気で深いラフでした。距離もだいぶ残っていて、グリーンの近くに運ぶのがやっとでした。寄らず入らずのボギー。どちらかというとチャンスホールだったで、ここのボギーは勿体無かったです。2番ホールは、ティーショットはやや打ち上げセカンドから強烈な打ち下ろしのミドルホール。ティーショットはフェアウェイ右、5番アイアンのセカンドショットは右奥のラフ。サンドウェッジのアプローチは、カラーとの境で後ろの芝がボールとの間にからむ、いやらしいアプローチでした。何とか1mに寄せてワンパットのパー。続く3番ホールは昨年より46ヤード、ティーグラウンドを後方に作りかえてありました。大体アゲンストの吹くホールなのですが、距離が無く一息つけそうなホールでしたが一変していました。この日も予定通りの風が吹いていました。ティーショットは右のクロスバンカー。体の起き上がりが早かったみたいです。4番アイアンのセカンドショットはバンカーのあごに当たり出ただけで、残り100ヤード。サードショットはPWでピンハイ3m。下りのパットが上手く入りパー。これはナイスパーだったと思います。4番ショートホール、6番アイアンのショットはやや引っ掛け気味の球でグリーン左サイドにオン。大きなうねりの難しいパットでしたが、セカンドパットが上手くいきツーパットのパー。5番ホールは開門コース最長の638ヤードロングホール。丘を三つ越えていく感じのタフなホールです。まず考えた事は、"ラフだけには絶対に入れない事"ということでした。入れたらパーオンが難しくなるのと同時にパーさえキープすることが難しくなります。ティー、セカンド、サードと上手くいきパットまで入り、この日はじめてのバーディー。応援に駆けつけてくださった方々も大変喜び、盛り上がった瞬間でした。6番、201ヤードショートホールは3番アイアンでワンオン、ツーパットのパー。7番ミドルホール、パーオンしたところまでは良かったのですが3パットのボギー。左サイドの棚の上に切られたカップは見ただけでスリーパットを予感させるというか覚悟をさせられるカップでした。フックラインで打ち出し下り、そこから棚に上がりカップは下りの感じで、カップの所に止まるイメージができませんでした。残念、無念。8番ロングホール、またしてもパーオン、スリーパットのボギー。本日一番悔いの残るパットでした。ファーストパットはいい感じでしたが、返しを打ち切れずに外す一番悔しいパターンでした。最終9番ミドルホール。セカンドで左のガードバンカーに打ち込みました。ピンまで25ヤードくらいのバンカーショット。クラブをやや短めに持ち距離を出そうとショットしたところ、飛びすぎて5mオーバー。返しのパターも入らずボギー。バンカーショットのミスも悪いですが、セカンドショットでパーオンさせられなかった事がいけないと思います。上がり3ホール連続ボギーは最悪のホールアウトになりました。アウト39 イン39 トータル78 予選通過に赤信号です。



●第2ラウンドスタート
予選2日目、ペアリングは昨日と同じでアウトのトップスタートです。前には誰もいないので実に気持ちのいいものです。前日のスコアでいくと、予選通過は絶望的でしたので、この日はこれ以上スコアを落とさない事と同じ失敗をしない事に重点を置きました。

それでは1番ホールからレポートして参ります。ティーショットはタイミングが早く左の深いラフ。セカンドでグリーン手前に運びアプローチ勝負になりました。SWでいい感じのショットはピンを2mオーバー。自分では丁度の感じだったのですが一番スターという事で思ったより速かったです。返しを入れられれば波に乗れる場面でしたがわずかに外れてボギースタート。入れたかったです。気持ちが強すぎたのかちょっとかぶりぎみにストロークしたみたいでした。それから2番、3番、4番まで全てグリーンを外し寄らず入らずのボギーが続きました。つらかったです。5番、6番パーだったのですが7番ボギー、8番パー、9番ボギー終ってみれば42ストローク最悪です。逃げ出したくなりそうでした。全て、どうにかしようと思うばかりにタイミングが速くなり左へ引っ掛けるミスの連続でした。
このままインコースで行けば同じような展開になりそうでしたが、ありがたい事に45分間のインターバルがあり気持ちの整理ができました。それは完全に開き直る事と結果ばかり気にしないで思い切りボールを叩く事に決めました。これが良かったのかショットが良くなりいつものペースに戻りました。10番、11番パー、12番ショートはワンピンに付けるナイスオン。バイディーを決めたかったのですが芝目より傾斜を読みきれずに外れてしまいました。パーだから良いだろうと気持ちを建て直し次ぎのホールに向かいました。このような時に大事な事はいかにパーだった事を早く理解する事だろうと思います。13番ロング、昨日は左のバンカーにつかまり、セカンドをミスしボギーでしたが今回はフェアウェイセンターに運び、セカンドショットはグリーン手前のガードバンカー。スリーオンツーパットのパー。14番ミドルホール、ここは後から振り返って本当に勿体無かったと思います。それは、セカンドショットで7番アイアンを使いながらピンと反対のグリーン右いっぱいに外してしまい、難しいアプローチが残りパターでアプローチが出来たところまでは良かったのですが、物凄くアンジュレーションがきつくツーパットで行けずボギーにしたからです。せめてグリーンのセンターにオンさせる事が出来ていたならばおそらくボギーにはならなかったと思います。ここから残り4ホールは、上出来のホールも有り、自分らしいゴルフも有りで大変面白かったです。15番ホールはティー、セカンドショット共に良く何と50センチに付くスーパーショット。パットも決まりナイスバーディー。思いもしなかったホールでのバーディーだったのでかなり嬉しかったです。16番、17番はティーショットをミスりグリーンを外しましたがアプローチとパットで切り抜けパーセーブ。ここは自分らしいゴルフが出来ました。落ち着いていたようです。
18番ホール、予選落ちは決定的でしたので"悔いの残らないようにと"思い切り叩いたボールは残念ながら右のラフ。左のラフなら前が開けているのであまり問題は無いのですが、右は前方に大きなパームツリーが4本くらい立ち難しくしてあります。間を抜くか、上を超えるかのショットになります。8番アイアンで上を超えることにしました。もし木に当たって右にでもはねたら即OBです。ここまでラフからのショットが上手くいって行ってなかったのですが、この時は練習したラフからのショットが出来ました。ボールを叩くイメージでなく、25センチくらいタフの真ん中のボールを打つ感じで打ちました。いつもならば、18番ホールはフォローの風が吹くのですが、この日はアゲンストの風が吹いていました。サードショットはカラーまで120ヤードカラーから29ヤードの149ヤードの上り。7番アイアンのショットはピン横1.2mにオン。大山君と真っ直ぐ強めに行こうと相談し、真ん中から沈めバーディー。
地元という事でギャラリースタンドもこの時はおおいに盛り上がりました。後半は1アンダー35ストローク。やっと出来たという感じでした。スコカードを提出し応援してくださった方々のところへ行き、やっと自分に戻りました。大山君も疲れて座り込んでいました。いい成績なら座り込む事も無かったのでしょうが、このスコアでは仕方ないでしょう。悪い事をしたなと思いました。大山君ありがとうございました。


●総評
二日間というかカシオワールドを振り返ってみて、本当にいい経験をしたなと思いました。月曜日からコースに入り、大山君と入念に練習ラウンドをし、火曜日は今年アメリカツアーに参戦する久保谷健一プロと一緒にラウンドしプロの技術を目の前で見せてもらい大変勉強になりました。上手い人たちのゴルフを見ているとゴルフを簡単にしているようでした。当たり前といえば当たり前なのですがティーショットをフェアウェイに打ち、セカンドでグリーンオンさせる。本当に簡単にしていました。タイミングもゆっくりで力みもあまりないようですが、一つ一つのショットは結構力が入っていたように見えました。歯を食いしばり叩かないとあんなにボールは飛ばないと思います。反省点としては、ひとつひとつのショットの正確性と、クラブを持ってから打つまでの流れをもっと充実させる事、それとタイミングを外さないようにスイングする事だと思います。夢のような5日間でした。今後のゴルフ人生に物凄い収穫を得、またこれを生かしていかないと何もならない事を確信しました。それから、この舞台にもう一度立つ事を心に誓いました。

AD