ロシアが遂に現地時間24日未明、ウクライナ攻撃を開始しました。
攻撃地域はウクライナ東部に留まらず、首都キエフ近郊などにも及んでいるそうです。
つい先日、ウクライナ東部の2州のうち、親露派武装勢力が支配する地域を一方的にプーチン大統領が独立承認した時から、急速に事態は緊迫化していました。
時事通信社 より
正直、ウクライナ問題は特に調べていなかったので、これまでよく分かりませんでした。
そこで、時々茂木誠氏の予備校世界史講義を聞きながらよく入眠させてもらっているご縁で、彼の動画による歴史的経緯のお勉強です。
1月29日 公開(約12分)
2月5日 公開(約18分)
2月12日 公開(約15分)
2月19日 公開(約10分)
共産ソ連時代のスターリンによるウクライナへの酷い仕打ち、ソ連崩壊後の親露派と親米派の綱引き、米国金融資本によるエゲツない介入と支配(ジョージ・ソロスは勿論、ハンター・バイデンまで出来てきます)。ブチ切れプーチンによるルール無用のクリミア併合。
茂木氏の動画ではこういった基本的な経緯が理解出来るので、その上でNATO東方拡大問題を本質としつつ、ウクライナ東部問題を発端とした今回のロシアによる侵攻がある程度整理出来ると思います。
一連の動画を見終えた後で思うのですが、正直、米国のエグさを考えると今までの過程においてロシアに同情出来る部分が無い訳ではありません。
しかし一つだけ確実に言える事は、一地域の住民投票を受けてそこを他国が勝手に独立させて更に編入したり、一方的に他国の一地方を独立承認するといった悪手を、決して日本は容認する訳にはいかないのです(勿論、当事者国家間の合意があれば話は全く別です)。
この点は筋論として譲りようがなく、仮に「ロシア語を話す人が多いから」とか、「歴史的経緯が・・・」などという議論も関係ありません。裏で如何に米国が悪どかろうとも関係ありません。
こんなのをまかり通してしまうと、将来的な台湾併合は勿論、いつの日か沖縄も独立運動を盛り上げた時点で、チャイナが勝手に独立承認するでしょう。沖縄だって江戸時代は島津藩と清の双方に朝貢していた史実があるのだから、チャイナは何とでも言ってきます。
また勿論一部の人でしょうが、北海道もアイヌ独立論には気を付けるべきです。ロシアも「アイヌ人はロシアの先住民族」と言い出していますから(従来は北方領土を返さない論拠にする為と思われましたが、今後はそれ以上の事も考えないとね)。
いずれにせよ、チャイナはロシアよりももっと巧妙にやって来るでしょう。
戦争の背景には複数の側面があるので一般人には整理しきれなくても、こういう初歩的かつ貫くべき筋論だけは一見、当たり前のように思えますが基本中の基本になるので、改めてしっかり押さえておきましょう。
甘っちょろい「反戦主義」「国際理想主義」や、どちらが加害者でどちらが被害者などという「善玉・悪玉論」的な観点から言っている訳ではないですよ。
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