尊敬表現「お~になる」について、実際の使われ方を

コーパスで分析してみた。


結果、使用される文脈がすごく限られていることが分かった。

もちろん、白書や教科書、法律の文言には出にくい。


話し言葉の文脈に絞って、使用を見た場合。

まず、ブログや知恵袋には出ない。

小説でも、出る場合は、公家や貴族が出るような歴史物が多い。


使用例が少なくて、悩ましい尊敬語。

一番よく出ていたのは…。

国会答弁!


日本語クラスで自然な尊敬語の使われ方を示したい場合は、

国会答弁を聞いてもらう!?


ただ、動詞によっては、使われる文脈が多いものもありそうだ。

「聞く」は、ブログや知恵袋にも出現し、小説でも使用が増える。

この場合、「話を聞く」「質問する」の両方の意味で用いられている。


「話す」の場合は、ブログ、知恵袋で見られる「お話になる」は

敬語ではないものがほとんど。

「こんな値段じゃ、お話にもならない」のような使用だった。