私事でいろいろありすっかり更新を怠っていました。投資面であまり興味を引く動きが無いというのもありますが。アメリカ長期金利3%超えだけは要チェックですけれどね。

 

 

今日は、投資とは関係の無い話を書きます。

高須院長が、若者の怠慢を批判して炎上しているようです。

「甘ったれるな若者!年寄りはモーレツに働いた」 高須院長、ツイート炎上も猛反論

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180508-00000011-jct-soci

 

老人でもなく若者でもない、就職氷河期世代のアラフォーのオジサンの視点を申し上げます。

 

高須院長が言うように、確かに昔の人はモーレツだったと思います。土曜も仕事だった。欧米に追いつくことを目標に、意欲を持って取り組んでいた。日本はまだ中進国だった。その良し悪しは別にして、モーレツだったのは事実だと思います。それに引き換え昨今の20代のだらしなさたるや何だと。いやなことがあるとすぐに折れてしまう。早く帰りたい。でも賃金はほしい。

 

他方で、若者が言うように、今の時代は働いても若者の将来は保証されない。高齢者がお金を溜め込み、若者は年金負担にきゅうきゅうとする。仕事も賃金も不安定で、結婚もままならない。未来が常に明るかった老人世代とは違う。そういう側面も事実だと思います。

 

私は、会社の若者を見ていて、高須院長の言い分は身にしみて分かります。使える人材が少ないなと思います。別に若いのだからすぐに使えなくてもかまわない。しかし、使えないなりに、伸びてやる!という気合のようなものが欲しいのですが、それがない。のんびり働きながら、安泰の身分が欲しいというオーラがすごい。

 

けれど、おそらくガンは若者ではない気がします。意欲なき若者も、丁寧に指導すればモノになるケースも多い。指導の仕方で若者は変わります。やはり、増えすぎた高齢者が中心的なガンだと思います。

 

それが如実に現れているのが、会社のマネジメント層です。私が社畜をやっている会社では、バブル世代が異常に多く、部長やらなんやらのポジションに大量に居座っています。ところが、それを支える課長層が就職氷河期世代であり、非常に人数が少ない。人口構成が、優勝カップ型なのです。

 

結果として何が起こるか。

優勝カップのくびれの世代に負担が集中します。

 

例えば、ひとつのプロジェクトをはじめます。各部門の意思決定者がズラリと並びます。意思決定というのは、たくさんの細かい実務的検討を積み重ねて、最後にYES/NOを判断するプロセスですから、仕事量を考えると、本来は意思決定者1に対して実務者が3くらいは欲しいものです。しかし実務世代は優勝カップのくびれですから、そんなにたくさん実務者は居ないのです。結果として、バブル世代の意思決定者10に対して実務者4というような奇妙な状況が生まれます。すべての分野の実務が4人に降りかかってくるのです。10人の意思決定者は、「早く早く」とせかしたり「どうするんだ」とアイデアを募るばかりで、ろくに話を前に進めてくれません。そして10人の意思決定者達は定時に帰り、4人は毎日深夜残業となります。

 

こういう状況が異常だなというのは薄々勘付いています。こんな社畜辞めてやろうかと思うこともしばしばです。別に私は投資活動で日々の生計を立てることができるので、社畜サラリーマンは趣味と社会貢献活動の一環ですから、いつ辞めたってかまわないのです。でも辞めないのは、それでも仕事が趣味的に楽しいと思うからなのです。

 

とはいえ、いい加減に状況は是正しなければいけないなと思っています。その最も簡便かつ先鋭的な方法論が、「過剰なバブル世代のマネジメントを大量粛清する」という手段です。ただ、日本企業というのはしがらみが多く、好景気の間はそのようなラディカルな判断は難しいでしょう。悩みは続きます・・・

 

冒頭の高須院長の話に戻りますが、そんなわけで、悪いのは老人だという議論に私は総論同意です。しかしだからといって若者も腐らないで欲しい。若者には未来があり、潜在能力も膨大です。意欲を出してもらえれば、素晴らしい人材になれると信じています。

 

老人が悪いからといって、すべてをそのせいにするのではなく、自分で道を切り開く力強さを、若者には持って欲しいと思ったのでした。

 

本日はそんなつれづれメモです。

以上