CrocodileShopGaudieのブログ

東京都蔵前のCrocodile Shop「GAUDIE」のスタッフブログです。


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クロコダイルの素材としての魅力は、使い込むほどに
独特の味に変化するということは、前回のブログでもお話致しました。

http://ameblo.jp/gaudie-shopstaff/entry-11282255533.html


まず革は、人間と同じで、それぞれ個体差のある(コンディションの異なる)皮を
1枚1枚「皮から革へ」人の手によって加工されます。


その革を使って出来上がった製品をいろいろな方々
つまり丁寧に使用する人、乱暴に使用する人
汗っかきの人、乾燥肌の人など
いろいろな方々が使用することによって
それぞれ異なった「経年変化」が起きるものです。


そのことを前提にして、今日はより表現の難しいグレージング(シャイニング)仕上げの「経年変化」について
出来るだけわかりやすくご説明してみようと思います。


あるときネットでテレビ通販のクロコダイル財布、(もちろん他社製ですが、)
の商品説明を見ていたら、
「使い込むほどに艶がでてくる」とありました。


実際この表現は正しくはありません。


艶のことを言うのであれば、逆に「使い込んでいくと艶感が失われていく」

となるのです。


おそらく売らんがために、誇張した言い方をしていると考えます。


なぜピカピカの艶がでているかと言うと


革の仕上げ段階において、艶を出すための光沢剤を塗り
その上からグレージングと言ってメノウの石で磨きをかけているのです。


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そして使用することによって、表面に皺や傷が出来たり、
手垢や汗などが付着し、光沢を低下させているのです。


ちなみに革の段階であれば、再度メノウの石で磨けば艶自体は修復します。

しかし、製品になった後では、物理的にメノウの石で磨くことが出来ません。

私なりに正しく表現するならば


「使い込むほどに、手に馴染みマット調のしっとりとした雰囲気を醸し出します」
となるかと思います。


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5年以上使い込んだグレージング仕上げの束入れ(長財布)


しっこく申し上げますが、全てのグレージング仕上げ製品が一様に同じに
「経年変化」するものではありません。


製品だけの問題でもなく、使用する人だけの問題でもなく
時間の問題でもないのです。


大切にお使い頂きながら、自分だけの変化を楽しめる
それこそが、クロコダイル製品の醍醐味
「This is Crocodile」なのです。


盆栽と育てるように、自分だけのオリジナルの風合いに育ててみてください。



店長 南澤





クロコダイルレザーショップ/ガウディ  http://www.gaudie.jp/



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休暇に訪れた台湾のとある駅で



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クロコダイルの他の素材にはない醍醐味とも言えるところが
長年使用することにより、手に馴染んできたときに起きる経年変化です。


以前のブログでもご説明したことがありますが、
http://ameblo.jp/gaudie-shopstaff/entry-11089002437.html


素材としてのクロコダイルは、「経年変化」を前提に加工されたものが、
本当の意味でのハイクオリティと言えるのではないかと私は思います。


その意味では、いつまでも同じ状態(表情)のまま変わらないものは、
吹き付け塗装などを厚く施してある筈ですので、
言い方は悪いかもしれませんが、誤魔化しとも言えるのではないでしょうか


今日は手始めにマット仕上げのクロコダイル製品の「経年変化」の一例を

ご紹介します。


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GAUDIE馬蹄形コインケース(M0704) 左は使用前 右はスタッフが使用し、2年くらい経過したもの

手の脂などによって独特の深みのある感じに変化している


ちなみにマット仕上げと一口に言っても

①革の厚さ(②の柔らかさに関係があります)
②革の柔らかさ
③艶の出し方

などいろいろあります。


基本的に私たちの考え方として、
末長くお使い頂くことを一番重要に考えています。


つまり製品が仕上がった時点で


「はじめから柔らかすぎない」
「はじめから艶がですぎていない」
ことを気を付けています。


クロコダイル革をはじめとするあらゆる素材は、そもそも皮でした。
つまり人間が作ることのできない自然な素材なのです。


そんな天然の素材を「皮から革へ」自然の風合いを生かしながら
変化させているものです。


人間もそうですが、自然なものとは
人間の場合は環境、革の場合は使用時間や使用具合によって変化し、
その変化を楽しむべきものではないでしょうか


とは言え、インターネットやテレビなどのビジュアルとしては、
高級感のある煌びやかさを演出しないと売れないことも事実です。


ただ私たちの魂である自社ブランド「GAUDIE」だけは、
お使い頂けるお客様のためだけに、
本当の意味で私たちが信じる高品質素材を追及していきたいのです。


是非自分なりの、自分だけしか出来ないオリジナルの変化

楽しんで頂きたいものです。


次回はグレージング(シャイニング)の「経年変化」について
お話したいと思います。



店長 南澤





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台湾台北にて古くからの友人とツーショット


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自分だけが感じるのか?そう思う自分がダメなのか?
またまたよくわからなくなりました。


先日あるテレビ通販会社との取り組みで
女性向けのバックや財布などの企画の話し合いがありました。


彼らの立場や仕事という意味では、わかる必要がない
また理解しないほうがやりやすいのかもしれませんが

ものづくりの本質があまり(いや全然)つうじないことが多いのです。


そして派手なビジュアルとか、もっともらしいオーバーな表現によって

販売しようという考え方なのです。


以前のブログで「足し算の物作り」というのを書いたことがあります。

http://ameblo.jp/gaudie-shopstaff/entry-11187711296.html


それ以後、クロコダイル製品を含めた革製品の製造分野では、
低価格化による「引き算の物作り」が進み
耐えきれなくなったり将来の希望がなくなった工場や職人さんたちが
どんどん廃業しています。


やがて日本では、良質なものを作れる人たちが本当にいなくなりそうです。
これは日本の革製品業界にとっては深刻な大問題だと思います。



一番の理想は良質なものがわかるお客様がいることを大前提として:


そのお客様のために
①一流の素材メーカーが良質の素材を用意する。
②素材の特性や良さがわかる経験豊富な職人が素材の良さを目いっぱい引きだすような
加工を施すということです。


これに反して今の現実は:
①販売価格が安すぎるため、良質な素材が用意できない
②加工賃も絞る(安く見積もる)ので、熟練職人はやりたがらないし、
納期もやたらと短いので、短時間にたくさん作るやっつけ仕事になる。


これでは本当に良いものは作れる訳がありませんね


革製品は革製品なのです。
昨日考えて今日素晴らしい製品が出来上がるような簡単なものではありません。


デザイナーさん、革屋さん、職人さん、製品に関わる全ての人が
お使いになるお客様のために真心を込めて作り上げるものなのです。


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マットクロコダイル ケイトM


いずれまたそんな日が来ることを信じて、
自分の出来ることをやろうと改めて決意した今日この頃です。



店長 南澤





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京都清水寺にて

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