CrocodileShopGaudieのブログ

東京都蔵前のCrocodile Shop「GAUDIE」のスタッフブログです。


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前回ボンベイ加工の前半の部分http://ameblo.jp/gaudie-shopstaff/entry-11147667619.html
おもにボンベイ加工そのものに至るまでの準備の段階をご説明しました。


今日はこれぞボンベイという仕上がりになるまでの技をご紹介します。


プレスした裁断革を専用のストーブの上であぶります。


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ただ適当にストーブに革を乗せてあぶっているように見えますが、
これがまた長年に培われた技術と経験の勘が必要なのです。


あぶりながら革の表面を手で擦り、ボンベイが上がっている状態(ぼこぼこしてきている)
を確かめつつ、上がっていないところを更に手で擦りながら
ちょうど良い加減になるように、革を可愛がるように手で擦り続けるのです。


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最後に製品になってもボンベイを上げた状態の絶妙な凹凸感がなくならないように
それ専用の裏打ち材を張り付けて終わりです。


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どうして私がここまでボンベイについて詳しくご説明するかと言うと
実は超有名で誰しもが知るセレブブランドのクロコダイル製のバックなどでは
あまり行われていないのです。


有名ブランドではあまりクロコダイルの風合いや質感の良さとか
クロコダイルの素材としての特性である腑柄の味わいを生かす感覚はないのです。


牛革の型押しと見間違えるような平べったくて立体感のない
表情にしてしまっているケースが多いのです。


私たちは自分たちの素材の良さが少しでも生かされるような加工を心がけています。


シャイニング(グレージング)のクロコダイルに更に光沢感と凹凸感を加えることによって
仕上がった製品の革の質感がより他の素材にはない特別な感覚になるのです。



素材が醸し出す特別な味わいと長年かかって磨き上げた人の手によって
魔法のように素材の良さが引き出されるのです。


いつもは何の気なしに見ていましたが、
改めて自分たちの仕事の面白さ、奥深さを再認識できました。


クロコダイルボンベイ加工の動画



クロコダイルレザーショップ/ガウディ http://www.gaudie.jp/


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今日はクロコダイルグレージング(シャイニング)仕上げの
縁の下の力持ちとも言えるボンベイ加工という技術についてご紹介します。


よくクロコダイルのバックや財布などでクロコダイルの表面がデコボコして
いるのをご覧になったことがあるかと思います。


これは自然にデコボコしているのではなく、
職人の熟練した特殊技術によって作られているのです。


まずバックや財布用に裁断されたワニ革をデコボコ感が出やすいように
極限まで薄く漉きます。



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革漉きの機械(1枚ずつちがう厚みに漉いている)


ワニ革の他の革にはあり得ない特徴として、

表面の腑と腑の間は凹んでいる谷間になっており、
不注意に薄く漉くと、凹んでいる谷間から破けてしまいます。


1枚1枚革の状態、つまり谷間の深さなどそれぞれ違うものです。


そこが熟練の技術、革を触った手の感覚でどのくらい薄く漉けるのか
判断しながら漉いていくのです。


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(漉いた革と漉き落とした革に付着していた残革)


職人さん曰く漉きあがりの革の平均で0.8m/mくらいだそうですから
かなり薄い状態になるわけです。


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そして薄く漉き上げた革を100度の高温でプレス(圧をかける)し、
表面を平らな状態にします。


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プレス機(この工程をハイドリックとも言う)


ここでもどのくらいの時間プレスした方がいいかも職人の感なのです。


このように機械を利用しながらも重要なポイントは長い年月かけて培った
人間の技術なのです。


実はこの職人は私と業界ほぼ同期で、もう20年以上この仕事をやっている人です。
今回私のところのスタッフに見せたくて、久しぶりに訪問しました。


クロコダイルの世界はこのこと一つとっても
クロコダイル革だけしかない特別な工程があり、特別な職人が存在します。


それは腑と谷のコントラストによって作られているデコボコな断面と
革の場所によって違う柄模様になっている本当にあり得ない素材だからです。


この技術について詳しくお話ししたいので2回に分けてご説明します。




クロコダイルレザーショップ/ガウディ http://www.gaudie.jp/


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どうしても紹介したい人がいます。


私たちのクロコダイル革でジャケットやブルゾンを製作してくれる
職人さんです。


そもそも他の人のご紹介で5-6年前に知り合ったのですが、
お陰様でとても可愛がって頂いております。

現在もお客様からジャケットなどのご要望があるときは必ず相談する方です。




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何故鬼と言うかといいますと、
この方がまた素材が気に入らないと作りたがらない性分なんです。


気にいらないという意味は、好き嫌いではないのです。

持ち込まれた素材で自分が手をかけても
お客様に喜んで頂ける品物が出来ないと思うと
作ってもらえないことがあるからです。


私もこの方に作ってもらうために素材を持ち込むとき、
かなり緊張して、慎重に素材の選別をするようになりました。


あるときある有名なデザイナーブランドからクロコダイルジャケットの製作を

頼まれたそうです。


持ち込まれた革がジャケットに向かないから見て欲しいと言われ行ってみると、
サイズも小さく、革そのものの仕上がりも堅くよく見るとハンドバック用の革でした。


よく考えてみると、我々日本の物作りメーカーにとって
この方の視点はとても大切なことで、
ある意味、生命線と言えるくらい重要に考えなくてはいけませんね


知り合った頃 大手のアパレルメーカーさんからラムや牛革のレザージャケットを
たくさん作っておられたようです。


どうしても量産品は納期に追われたり、価格的に中国等に敵わなくなり、
苦しんでおられているところをお見かけしたものです。


現在はそれらの仕事は他の若い方に譲り
ご自分のペースで納得出来る素材のものだけ製作できるようになりました。


正直、現在鬼になりたくてもなりきれず
やむを得ず商売優先に考えなくてはならない状況です。


鬼が好きなお客様と一人でも多く知り合えるように
これからも粘り強く頑張っていくつもりです。



クロコダイルレザーショップ/ガウディ http://www.gaudie.jp/





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