翻訳本です。

原;題は「I Don't Want To Talk It」

そのことは話したくない。。。みたいな感じかな?

 

 

 

隠れたうつ病というキーワードが出てきます。

 

うつ病の罹患率は女性の方が多いと言われていますが、

男性の場合、社会が規定した「男らしさ」の特質などから、心の痛みを感じた時に外に発散する傾向があるようです。

 

そのため、一般的なうつ病(表面化したうつ病)の症状ではなく、嗜癖や暴力の形で表現して、うつ病が表面化しないよう防衛しているという仮説です。

 

 

なので、結果的に犯罪者(暴力の加害者)であったり、アルコール依存になっていたりするのは男性の方が多く、その内側に隠れたうつ病の問題があるとすれば、うつ病の罹患率に男女差はほとんどないのではこないかとのことでした。

 

 

著者は、自身の体験や豊富な臨床経験からの知見があり、とても説得力のある内容でした。

 

うつ病が、自分自身を痛めつける病であること、個々人の問題だけで片付けられない、社会的な締め付けや世代間の連鎖に挑む強い志に圧倒されます。

 

 

従来の「男らしさ」が生きづらさの根本にあり、新しい男性像を築き上げること、旧価値観を打ち破って、みんなが生きやすくなることを目指すのは、ビリーフリセット心理学にも共通する理念だなぁと思いながら読みました。

 

自分自身とも他者とも心のつながりを持てるようになる。

 

統合や女性性って、まさに時代のテーマなのだなぁと感じました。

 

興味深く読み始めたもの、途中で注意力散漫、何冊か並行して読み進めてしまい、とっても時間をかけて読み終えましたあせる

 

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