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パティスリーミエ Pâtisserie Mié

横手市で洋菓子を作っています。
ブログは気が向いたら更新。
Facebookもあります。

きいろいリンゴのタルト 18cm 冷蔵便

 

今月の20日からふるさと納税での発送が始まる当店のリンゴのタルトについて

少しご説明をしたいと思います。

 

さとふる >ふるさと納税 >秋田県横手市 >きいろいリンゴのタルト

 

受付期間2017年11月20日~2018年01月20日

 

発送期間2017年12月20日~2018年02月20日

 

 

①回目の今回は商品名にもなっている きいろいリンゴ についてです。

このタルトには、横手市のきいろいリンゴを使っています。

見た目は薄くスライスしたリンゴを並べて、中央にはリンゴの花をあしらった

配置にしています。

フランスのノルマンディ地方のタルトはリンゴの産地なので、このようなデザインの

タルトが多いです。

そういう意味ではノルマンディ風タルトとも呼べるかもしれません。

リンゴの花をあしらったりは現地では無いですが。

 

リンゴの品種はゴールデンデリシャスと王林を使っています。

齧るとさくっと歯切れよくリンゴの酸味を伴った芳香が素晴らしい

リンゴです。

 

最近、果樹農家の高齢化が進み、球回しする手間が無いきいろいリンゴが

増えたとか、赤いリンゴが減っているなどと、いかにもきいろいリンゴが手間が

かかっていないような報道も目や耳にしますが、ゴールデンデリシャスなどは、

アメリカ生まれの品種でフランスで広く栽培されており、いまでもマルシェで

売っていますし生食でも需要があり、お菓子にだって欠かせないリンゴです。

フランスのリンゴ農家の高齢化が進んでいるわけでも、手間を惜しんでるわけ

ではありません。

フランス人のお菓子の原材料の考え方はそのまま食べて美味しいから、

お菓子に使ったらもっと美味しいという考え方です。

つまりきいろいリンゴをお菓子に使っているのは美味しいからと言う意味

になるんですが。

 

先ほど述べた通りフランスの果樹農家は手間をかけていないわけでは

ありませんし、日本人がとうに忘れてしまったテロワールの意識を持った

果樹農家が今でも沢山いて

「俺のきいろいリンゴは最高だぜ。なんてったってテロワール(土)が良いからな。」

と自慢されてしまいます。

これは自分の足で土を管理している事のあかしですので、良い事ですが。

 

日本の報道は自分の足と自分の目で取材しなくなってしまい、きいろいリンゴに対して

このような記事が氾濫するのは大変残念に思います。

当店ではきちんと土(テロワール)を管理している生産者さんからきいろいリンゴを

お預かりしてタルトに使っていますのでこのような報道記事には一言申したいなるのです。

まぁ、いつもこんな事をブログに書いてるので当ブログの常連さんにはおなじみの

くだりでもありますが。

 

日本においては流通ありきで保存性に長けたジューシーとか多汁とかいう謎の

ほめ言葉を持ったリンゴ達はフランス人からしたら美味しいリンゴではないし、

フランス菓子には使いにくいです。

日本人に限って言えば子供達が果物を食べなくなった、食べるものが沢山あるから

と言う考え方は果物そのものが誰の為に作られたのかを考える良い機会かもしれません。

本当に飽食の時代が子供達を果物から遠ざけたのか…。

一度考えてみてください。

 

きいろいリンゴのタルト 18cm カット図 上から

 

きいろいリンゴのタルト 18cm カット図 横から

 

タルト(Tarte)とは本来、上に乗せたものを皿ごと食べる食品の事ですのでリンゴのタルトは

メインのリンゴを楽しむものです。

 

タルト生地にアーモンドクリームとリンゴのコンポート(白ワイン煮)を乗せ、トップにスライスした

リンゴが並べてあり食べた時にリンゴの季節が来たことを感じる楽しいお菓子です。

 

フランスではよくあるタルトで、この組み合わせを始めに考えた人はそこまで考えていたとは思え

ませんが、バラ科のリンゴとバラ科のアーモンドの組み合わせが共鳴する事により完成された

お菓子なんだろうなと思ったりします。

 

きいろいリンゴのタルト 18cm 化粧箱のイメージ図

 

きいろいリンゴのタルト 18cm 化粧箱 横手市ふるさと納税専用のし

 

きいろいリンゴのタルト 18cm  化粧箱 

 

タルトは図のように、包装されて、化粧箱に入っています。

 

きいろいリンゴ(ゴールデンデリシャスと王林)は

美味しいですよ、きちんと手間が掛かっていますよ

という事を証明するために作ったタルトです。

 

まだまだ続きます。

続きは今日は書かないですが…。

 

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

 

パティスリーミエ Pâtisserie Mié

 

019-0507

秋田県横手市十文字町上鍋倉字掵大道西14-10

 

tel&fax :0182-38-8616

 

e-mail:patisserie_mie@yutopia.or.jp