(cinemorgue.wikia.comより)

 

 

まず最初に言っておきますが、この映画は 早い段階から展開が読めます!                        しかし読めるのにすっごく怖いです!                         原作は今さら感の スティーブン・キング ですが、モダン・ホラーの巨匠の作品は                 多数映画化され、 「キャリー」 「シャイニング」 「ミザリー」 などのホラーを始め                  「スタンド・バイ・ミー」 「ショーシャンクの空に」 なども有名ですね。                      中でもこれは映画化が難しい部類だったということです。                      ストーリーが素晴らしく、段階ごとにどんどん恐怖が迫っていき、                   ツッコミどころも同時に迫っていきます。 (★☆マークつけちゃった)

 

 

映画の分類の定義によると、                                        ① 凶悪な犯罪による恐怖                                         ② 心霊または超常的現象による恐怖                                  ③ 怪物、異形のものによる恐怖                                     を感じさせるものがホラーだとされています。                                 ① のパターンで映画に登場するのは、とんでもなくブッ飛んだ極悪犯ですね。             いかに 「コイツにはかなわねぇ…」 と思わせられるかが焦点になることが多いです。              どれにも言えますが「普通でないもの」が恐怖の対象になっています。         これは一見②のようでどれにもあてはまっていないので、ヒューマンドラマかもしれません。                                 普通の、誰にでも起こりうる事柄によって                    これ以上ないほどの最恐劇を呼び起こしてしまうという、     恐ろしさと共に考えさせられる作品です。

 

 

役者さん達は失礼ながら知らなかったのであまり触れません。                         しかし幼い弟役の ミコ・ヒューズ くんはすごい。                            3歳にして素晴らしい存在感を出していてビックリします!                    死者パスコウ役と、レイチェルの姉役(なんと男優)がいい味を出しています。                                               隣人の フレッド・グウィン顔の長さにちょっと引きます〜w スミマセン          彼は米TVシリーズ 「マンスターズ」 で、その長身と雰囲気からまさにピッタリの        フランケンシュタイン役で人気でした。

 

 

(「マンスターズ」より)

(indiewire.comより)

 

 

ここからネタバレ                                               ↓                                                        ↓                                                         ↓                                                        ↓                                                        ↓

 

 

医師のルイス一家は新居に引っ越してきた。                             石を道幅にした小道がこの家の裏手にあり、さらに奥へと続いている。                                               小さな弟のゲイジがヨチヨチ道路の方へ、トラックがすごい速さで走ってくる!                   「危ないよ、間に合った」 抱き上げてくれたのは隣家の初老の男ジャドだった。               「あの道はどこへ行くんです?」 妻のレイチェルが聞くと                      「いわくがあるし、かなり遠い。今度連れていく」

 

 

その夜ルイスはジャドに会うが、夜も相変わらず激しくトラックが行き交う道路だ。                             「全くイヤな道路だ、小道はその道路とオリンコ社のトラックのせいでできた。        ペットのお墓だよ。道路で動物がたくさん死ぬ」                           ルイス一家には猫のチャーチが一緒だった。                             「去勢しておいた方がいい、夜歩きしなくなる」                              そんなに危険な道路と隣り合わせの生活とは、不吉な予感が拭えない。

 

 

ペット・セマタリー?小道の先に手作りの看板が掲げられていた。           子どもの字なのか、綴りが違っている。(原作はその題名になっています)                   レイチェルは反対するが、ジャドは子どもにも死を教えないと、という持論だ。             自分の愛犬が眠っている墓もあると言う。                              「お墓って何だかわかるかね」 長女のエリーがかぶりを振るとジャドは                   「死者達が話す所だ、死を知らせながら休むとこなんだ」      

 

 

(imagenesmy.comより)

 

 

エリーはそのあとルイスに訊ねる。                                     「チャーチが死んだらあの墓地に?誰が決めるの、神様ね。私はイヤ」             エリーは死について理解したかもしれないが、イヤなことだという思いが強すぎるようだ。                           大人でも同じだが、たとえ分かっていても受け入れ難いもの、     それが死というものだろう。

 

 

翌朝チャーチを去勢手術させてから、ルイスは救急患者を診ることになった。            頭から脳ミソ出てる…ほどの大怪我の男だ。 「ムダはわかってるが、できるだけの事を」  患者と二人きりになるとなんと!死にかけの男がいきなり起き上がり              「男の心は岩のように固いものだ。ルイス、またあんたの前に現れる」           それだけ言うと死んでしまう。男はパスコウという名だった。              初めて会うのにこの男はなぜ自分の名前を?

 

 

(straycatcinema.wordpress.comより)

 

 

その夜死んだパスコウが予告通り、ルイスの枕元に現れる。                  「おいで先生、行く所がある。助けたい、アンタが助けようとしてくれたから」             義理堅いヤツかもしれないが…コイツ幽霊じゃね?                            連れていかれた先はあのペット・セメタリーだ。                           「どんなに行きたくてもアソコへは行っちゃいけない、境界を越えるなよ」           彼が指し示すのは墓のずっと奥の方で、青く光っている。                      ルイスは恐ろしくなり 「なんで来た…俺の罪じゃない!」                               

 

 

感謝祭にルイスが一人留守番しているとジャドから電話。                                         チャーチが轢かれて死んでいると!                        あんなに心配していたエリーになんと言ったらいいだろう……                   「いい方法が」 ジャドについて行くと、険しい道を踏み分け、岩場に出てさらに登る。      着いた所は、石を積んで大きな魔法陣のような形に書かれた台地だった。          ここはパスコウがダメだと言ってた場所みたいだが…

 

 

(reditalgroup.comより)

 

 

「ミクマク族の埋葬地だ、ここにエリーの猫を」                             かなり土が硬いがルイスはなんとか掘り、言われる通りにチャーチを埋める。        下に降りてきてからジャドは言う。                                          「今夜のことは内緒だ、秘密だったのさ。                                男の心は岩のようにかたい。あの埋葬地のように」            死んだ男と同じことを言っている…いったい何なんだろう?                      私はこの時、このオッサンも悪いヤツなのかも、と思ってた。

 

 

翌日地下室で、ルイスは埋めたはずのチャーチを発見し驚く。      汚れて臭い…しかも凶暴で引っ掻かれる。                 「生き埋めにしたのかもしれない」                    ジャドは秘密をミクマク族に聞いていて、愛犬が死んだ時あの地に埋めていたのだ。                           生き返った犬はキズから血を流したままで、やはり凶暴だった。                 2度目に死んだ時はちゃんとペットの墓地の方に埋めたという。

 

 

「娘さんへの同情から教えた。時間があれば死がわかる。         悲しみも思い出に代わるだろう」                     彼の言うこともわかる。いったんは生き返らせて…でもイヤな感じがする。              「今までに人間は?」 ジャドは否定するが、かなり動揺している。         やっぱりそんな方向か…単純な作品だ、皆そう思うだろう。    しかしその後、その単純さにゾッとすることになるのだ。

 

 

チャーチは不気味に光る眼で牙をむき、この世のものではないようだ。                      そしてエリー達が帰ってくる。                                     「夢を見たの、チャーチが車に轢かれて…パパ達が埋めたわ」  この子は霊感が強いどころかピッタリ言い当てている。       無事がわかり安心はするが、エリーも違和感を感じる。                      「すごくイヤな臭い!」

 

 

(zimbio.comより)

 

 

その頃ルイス家に来ていた洗濯女のミッシーが、遺書を残し自殺してしまった。          エリーは父に聞く。 「天国へ行ったの?」                                ルイスは慎重に答える。 「わからない、天国や地獄に行くとか、生まれ変わるとか…」    「パパもそう思う?」 ルイスは気を取り直して言う。 「命は続く」                   そうだ、命が永遠であったなら…                    子供に死の説明をするのは難しい、                  だんだんと理解していくのがいいのかもしれない。

 

 

そんな2人を見ながら、妻のレイチェルは過去を思い出し動揺する。               彼女には存在を秘密にされていた姉のゼルダがいた。      病気で背骨が変形し、怪物のような姉を嫌々面倒を見ていたのはレイチェルだったのだ。                   そして両親の留守中、ゼルダは痙攣を起こし死んでしまう。                   「皆が死んだらと願ってた、私たちが苦しまないためよ。                       私が泣いたとでも?わかる?私は笑ってたのよ」                                 彼女は自暴自棄になり、泣き笑い。                                  彼女(彼?)だけで別なホラー作品が作れそうですな。

 

 

(comicbook.comより)

 

 

その日、オリンコ社のトラックはいつものように走っていた。                    運転手は音楽を聞いてノリノリ、グングンスピードを上げヤバい感じがする。             凧で遊ぶルイスとゲイジ、凧が飛んでいってしまい、ゲイジがヨチヨチ追いかける。                 ルイスが少し目を離した瞬間だった。子供ってのはこんな時には絶望的に早いのだ……                        だめだ~!!!                                     トラックはゲイジをよけ切れず、放り出された小さな靴………

 

 

ゲイジを失った家族には落胆が大きすぎた。エリーは言う。                                               「神様には人を生き返らせる力があるよね、信じていい?」            「いいだろう」 ルイスは放心したように猫のチャーチを見つめている……        この後何が起こるのかは誰でもだいたい想像できる。          しかしそれは決して起こってほしくないことなのだ。

 

 

(dreadcentral.comより)

 

 

ジャドはそんな彼を見て不安をつのらせる。                             「君の考えは間違いだ、考えてないとは言わせない。                         人間を埋めたかと前に聞いたな。やった男がいたんだ。                         あそこから帰る者は姿は似ても人間じゃない、生き返ったティミーは悪霊に違いなかった。                              ……ルイス、時には死の方がいい。                             先住民は知ってたから、それ以来埋葬地の使用をやめたんだ」                          時には死の方がいい。この言葉は作者も強調してるようです。

 

 

その後、母の実家に帰ったエリーは夢を見て泣いていた。                      「パクスコウが言ったの、パパがすごく悪いことをするって」    レイチェルは娘をなだめるが、「パクスコウ?どこかで…?」 「…パスコウ」                            彼女の横から囁いたのは、なんとパスコウ本人だった。                      そうだ、夫から聞いた死んだ男の名前だ!彼女には彼の姿は見えない。            慌ててルイスに電話し、いないのを確かめると                           「私が帰るわ」 急いでルイスに会わなければ!

 

 

(mad-movies.comより)

 

 

やはりルイスは決心していた。2人を実家に送り出すとゲイジの墓に向かっていたのだ。                               「間違いだ、あの事故は酷すぎる…もしダメなら…                          生き返った息子がティミーのようなら、すぐ眠らせるから」                           彼は自分に言い聞かせていた。ルイスもわかってはいるのだ、でも、                                   あまりの悲しみから自分を納得させることができないのだ。

 

 

ジャドは事態を察していた。 「やったな、バカめが」                          ルイスはゲイジの死体を抱きかかえ、既にあの埋葬地へと向かっていた。             岩場に登っている時ジャドの顔がアップで迫る幻影を見る。(ある意味怖い)                                          その頃レイチェルも死んだ姉の幻影を見ていた。                            「迎えに行くからね、ゲイジと私の2人で。死なせた罰だよ~♪」  何かが起こる予兆で、ココは薄気味悪いトコなんでしょうが、                  楽しそうに笑うゼルダがなんだか微笑ましかったりしてw

 

 

(giphy.comより)

 

 
レイチェルは空港での乗り継ぎがギリギリ間に合うかどうか。                              乗り継ぎ便のドアを閉めようとする添乗員、 「まだだ」 と幽霊のパスコウが閉めさせない。 レイチェルは間一髪乗り込み、降りてレンタカー屋へ。                      「車は出払ってます」 パスコウが指さし 「エイリスKは?」                      受付の人は不思議に思いながら 「あれ?エイリスKが1台あった」 と。             姿は見えないけど、パスコウがさり気に役立ってるんですね。

 

 

しかしレンタカーは途中でパンクしてしまう。                                   なんだかんだやってる割にはやっぱり間に合わず、                         結局ゲイジは埋められちゃうんですから ちょっと拍子抜け。                            「帰っておいで、皆の所へ…」 家へ戻りルイスはベッドに倒れ込む。           埋葬地では石をかき分ける小さな手が…さっそく始まりの予感。          ★パスコウの活躍は報われるのか?★

 

 

家のカギが開けられ、小さな足跡が…チャーチが後ろから寄り添って歩く。         墓から舞い戻ったゲイジの影だ。ルイスの鞄からメスを取り出す!             隣家のドアが開き、ジャドも気配を察する。                             「隠れんぼしようよ」 と笑い声。                                     「ゲイジ、遊びに来たんだね」 ジャドは恐る恐る2階へ上がる。                  その時!ベッドの下からメスを持った小さな手がジャドの足首を切り裂いた。        現れたのは憎しみを顔いっぱいにみなぎらせたゲイジ……

 

 

(tumblr.comより)

 

 

ゲイジには最優秀男優賞を授与したい!               どうやって撮ったんでしょうか…いくら考えても非常に難しいと思います。   そしてゲイジは口を真横に切り裂き、倒れるジャドの喉元にかぶりつく!       ひぇ~!!う~怖い、怖すぎる!!!                   こんな小さい子がここまですると思わないよ!よけいに怖いよ~(´;ω;`)

 

 

レイチェルはトラックに乗せてもらって家までやってきた。                    ジャドの家から 声が聞こえる。よせばいいのに2階へ向かうと、そこには姉のゼルダが!                    よく見るとかわいい服を着て杖をついているゲイジだ。                 似合うね~なんて言っている場合ではない!                 「いい物があるよ」メスを出されてしまう。そして叫び声……え?ええ?    ※彼女はここまで急いで来たんだから、意味あったはずでしょ?※

 

 

朝になってやっと起きたルイス。お前のせいでこうなったというのに、    寝てられたとはいい身分だな!w                     祖父から電話がかかってくる。                                          「娘は無事に着いたかね、エリーが、夢でママが殺されたと」           ☆エリーの予知能力は世界一!ここまでくるとあまりに出木杉なのでズッコケました☆   ルイスもやっと状況を察すると、また電話!今度はゲイジからだった。                          「ジャドの家だよ、最初はジャドと遊んで、次はママ。今度はパパと遊びたいな」 ちょっと~ゾッとするじゃないか!ルイスは、注射器に毒物を仕込んで準備、         まずチャーチに打って死なせる。ジッとしてるのは猫ちゃんの演技?お上手。

 

 

隣家はジャドの悲惨な死体、上からレイチェルの死体が吊り下がるという地獄絵図。                 メスを持った小悪魔が飛びかかってきた。格闘するも小さな体が異様に強靭だ、      やはりこの世のものではない。                     かわいい面影を思い出すが必死に耐え、首に注射器を打つ。「ウァー!」 ゲイジは痛そうに泣き、悲しそうに顔をしかめる。            「すごくずるい……」 (すごくかわいい!)               ズルいって!それを体全体で表現してるんですからね。                 小さな体はコケッとあっけなくよろけ、やがて動かなくなった。         他に選択肢なかったとはいえ、なんて悲しいシーンだろう……

 

 

(imgur.comより)

 

 

↑う~んやっぱりこの顔素晴らしい!                             それからルイスは家中火をつける。妻レイチェルの死体は抱え上げて。                     はッ?お前またやるんかよ!                             パスコウがまた出てきて必死に叫ぶ。 「心から同情する、もうやめろ!」            「ゲイジの時は待ち過ぎた、死んだばかりだ、うまくいく」                      叫び声もカラカラ空回り~♪やっぱ悲しいパスコウの役回り。  最初同情していたルイスが憎らしくなってきました。         「男の心は岩のようにかたい。自分の人生に全てをかける。   所有したものは必ず君の元へ戻って来る」                  この言葉通りだとすれば 最初から何をしようと避けようのない      悲劇であることは明白だったのか

 

 

あと、最初に埋葬地に行った時かなり険しい道のりだったんですが、猫やゲイジならともかく                                           ▲オトナ女子のレイチェルを抱えて埋めに行くのはだいぶ無理があるんじゃない?▼    しかしそんな経過は無視され、そんなこんなでレイチェルも蘇ってしまう……              片目のない顔でやってきて 「あなた…」                                           ルイスとキスをしながら片手は テーブルの上のナイフをつかむ。     ほうら、やっぱりね! 

 

 

ここで映画は終わり、唐突に キング の好きな ラモーンズ が流れてガクッとなります。        これは不名誉な ゴールデンラズベリー主題歌賞 にノミネートされてしまいました。               しかしシリアスだったらもっともっと 「鬱映画」 になった可能性があるし、               救いを残したような?気が一瞬して?                   まあいいんじゃないでしょうかね~(笑)

 

 

(cinephilesandra.wordpress.comより)

 

 

パスコウのいいヤツさにちょっと救われました。           ★といっても彼、全く役立っていないんですけどね!        ルイスが言うこと全然聞かないからさ!てゆ~か、         ※レイチェルは帰らない方がよかったんじゃないか!バカぁ!  ☆エリーの予知能力は何の役にも立っていないんじゃ?      ▲レイチェルは体重何キロなのか?                  等々、ツッコミどころ満載でありました。そしてこれだけは言っておきます。                  私だったらオリンコ社に呪いをかける!

 

 

ツッコミはさておき、シチュエーションの素晴らしさにすべて持って行かれた映画でした。                              わかりやすい展開であるのに、その通りわかってからもなお、  これほどの恐怖を呼び起こすとは……。               この映画の恐怖はすぐそばにある、誰でも考えうるが         実行には移さなかった 「禁忌」 なのです。                           もちろんその 禁忌 は超常的な力によって、初めて恐怖として形を表すわけで、       ホラーの定義 「② …幽霊や超常現象」 の力を借りてはいますがね。                決して死者そのものが怖いのではなく、怖いのはその考え方なのです。

 

 

その考え方だけで、十分な恐怖を与えることができた小説は過去にもありました。     W・W・ジェイコブズ の有名な 「猿の手」 です。                            この古典にイメージを触発された人もいるのではないでしょうか。                ざっとあらすじを書いてみます。

 

【猿の手】                                                   ある老夫婦が願い事を3つだけ叶えてくれるという、猿のミイラの手を譲り受ける。     譲ってくれた人から 「定められた運命を無理に変えようとすれば災いが伴う」         と忠告されていたが夫婦は気にせず、「家のローンを払って欲しい」 と唱える。                                  その後、夫婦の一人息子が仕事中の事故で亡くなったと電話が!                 会社から賠償金が支払われ、その額はちょうどローンの残金と一緒だった!                                最愛の息子の死を二人は悲しみ、2つ目の願い 「息子を生き返らせて欲しい」 と唱える。                            途端恐ろしい空気が辺りを支配し、家のドアを叩く音が ドン!ドン!ドン!          息子がやってきたのか!夫は無残な死体を見ていて、その姿で墓から這い出てくることに恐れおののく。そしてドアから入ってくる直前、最後の願いを口にする。                    「息子を墓に戻せ!」

 

結局平凡な人生にささやかな抵抗を試みた老夫婦は、      大きな代償を払って元の生活に戻った、というお話。         これは幼い頃の私には衝撃的でした。

 

 

(horrorhomeroom.comより)

 

 

しかし、この老夫婦をただ 「愚かだ」 と断ずることができる人間なんているんでしょうか。 「ペット・セマタリー」 も同じ状況を書いているんです。                        もしもあなたの家の、小さなゲイジが亡くなったとしたら……   彼らと同じように考えないと言い切ることができるんでしょうか?無理だと思います、だからこそ怖いのです。            「定められた運命を無理に変えようとすれば災いが伴う」

 

 

死者はあの世から呼び覚ましてはいけない、人は誰でも何となく、               心の中でそう思っているのです。いったん死んだ者は、明らかに何かが違うのだと!                     人の死というやりきれなさに直面した時、それをくつがえす方法があってはならないのです。            黙ってただ受け入れなければならないのです。                  それはこの世で一番の恐ろしい事態なのかもしれません。            耐えうることができるだろうか……                                 とりあえずあなたも ラモーンズ を聞いてみよう。                     もしかしたら元気になれるかもしれないから。

 

I don't want to live my life again~♪(人生にやり直しなんてない)

 

 

(discogs.comより)